RACE REPORT

ツール・ド・とちぎ

UCI Asia Tour 2-2
3月23日(金)~3月25日(日)全3ステージ 259km
【第1ステージ】個人タイムトライアル(7.2㎞)
【第2ステージ】ロードレース(105㎞)
【第3ステージ】ロードレース(147㎞)
出走6名:ホセ・ビセンテ・トリビオ、アイラン・フェルナンデス、佐野淳哉、土井雪広、安原大貴、安原大貴

昨年から始まった国内のUCIレース。今年は1週間早く開催2日前には極度に冷え込み積雪するほど激しい三寒四温さなかでの開催、幸いレース初日からまた気温上昇していく予想。
第1ステージがTTとなり、ロードレースは2ステージでかなり距離も短い設定となり、初日のTTの影響が大きくなることが想定される。TTでのタイムを総合上位へのアドバンテージとしていきたい。

マトリックスは昨年のメンバーとほぼ変わらず、いつもの連携力で優勝目指していきたい。

チームプレゼンテーション


【第1ステージ】
渡良瀬遊水地 個人タイムトライアル(TT) 7.2km
天候:晴れ 気温12℃

コースはJプロツアーで馴染みのある渡良瀬遊水地5.3kmに距離を加えて7,2kmとした平坦1周。
たった3日間のレースのうちのTT、このタイム差はロードレースの展開次第ではここで決まってしまうほど重要。
TT得意のホセ、佐野を軸に上位を狙っていきたい。

TTで一目おかれるホセと佐野

ライダー89名が30秒毎にスタート、穏やかな晴天だがこの地特有の風が巻いている。
タイムは10分弱辺りからスタートしていくが、19番目スタートの渡邊翔太郎(愛三工業レーシングチーム)が9分16秒で大きくタイム更新。その後24番スタートの岡 篤志(宇都宮ブリッツェン)が9分7秒と更に更新すると、しばらくこのトップタイムは更新されないまま後半へ。

65番目スタートの佐野淳哉(マトリックスパワータグ)は、まだ体調完全とは言えず上位へ届かず、そして69番目スタートの増田成幸(宇都宮ブリッツェン)が9分5秒でトップタイム更新。チームは最終ホセへ託すがタイムは伸びず、残る終盤の選手がどんどん上位タイムを出していく。87番目スタートのマイケル・ポッター(オーストラリアン・サイクリング・アカデミー)が8分55秒と圧倒的なタイムを出し2位以下へ10秒もの差をつけて優勝、10秒差を持って総合トップに立った。

マトリックスはトップから25秒差の佐野の16位が最高位とチーム全体に振るわずチーム総合も6位。ロードレースで流れを変えチャンスを掴むべく第2ステージへ進む。


〔ステージ結果〕
1位 マイケル・ポッター(オーストラリアン・サイクリング・アカデミー)8分55秒74
2位 増田成幸(宇都宮ブリッツェン)+9秒45
3位 パク・サンフン(LXシクリング・チーム)+11秒40
4位 岡 篤志(宇都宮ブリッツェン)+12秒24
5位 ベンジャミン・ヒル(リュブリャナ・グスト・ザウラム)+13秒99
6位 トビー・オーチャード(オーストラリアン・サイクリング・アカデミー)+14秒01
7位 レイモンド・クレダー(チーム右京)+17秒93
8位 ロビー・ハッカー(チーム右京)+19秒80
9位 渡邊翔太郎(愛三工業レーシングチーム)+21秒23
10位 パク・コンワ(LXサイクリング・チーム)+22秒69

16位 佐野淳哉(マトリックスパワータグ)+25秒07
20位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)+29秒61
29位 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)+36秒29
43位 安原大貴(マトリックスパワータグ)+48秒21
60位 土井雪広(マトリックスパワータグ)+58秒87
67位 田窪賢次(マトリックスパワータグ)+1分05秒09


〔個人総合〕
1位 マイケル・ポッター(オーストラリアン・サイクリング・アカデミー)8分55秒74
2位 増田成幸(宇都宮ブリッツェン)
3位 パク・サンフン(LXシクリング・チーム)
4位 岡 篤志(宇都宮ブリッツェン)
5位 ベンジャミン・ヒル(リュブリャナ・グスト・ザウラム)
6位 トビー・オーチャード(オーストラリアン・サイクリング・アカデミー)
7位 レイモンド・クレダー(チーム右京)
8位 ロビー・ハッカー(チーム右京)
9位 渡邊翔太郎(愛三工業レーシングチーム)
10位 パク・コンワ(LXサイクリング・チーム)


〔チーム総合〕
1位 オーストラリアン・サイクリング・アカデミー 27分25秒
2位 宇都宮ブリッツェン +8秒
3位 チーム右京 +23秒

6位 マトリックスパワータグ+52秒

 

【第2ステージ】
小山市~日光市105km KOM1回、SP2回
天候:晴天 気温13℃

平坦基調のコースから後半に上り始め、山間のコースでアップダウンは一番多いステージ。しかしそれほど極端でもなく、やはり最後は集団ゴールスプリントを予測する。70km地点からの区間は道幅狭く抜きどころはKOMまで難しいコース。アタックがかかるとすればこの道幅が変わる区間、KOMへの上りは10%を超える箇所もあり、タイム差をつけるチャンスと予想する。リーダーチームはどう出るか・・・ミーティングで様々な想定で話し合い翌日へ臨む。

快晴の当日、しかし気温は思ったより高くなく若干涼しい。華やかにオープニングセレモニーを終えレースがスタートする。散発的なアタックが続き、アタック⇔吸収を繰り返しながらも決まらないまま、スプリントポイントを越えた40km地点辺りで、大貴を含む3名が抜ける。

安原大貴(マトリックスパワータグ)
湊 諒(シマノレーシング)
小嶋健太(日本大学)

3名は協調して進み、このステージのキーとなる上り区間へ入りペースアップ。メインは追走の動きが出て不安定な状態となりアタックが激しくなるがリーダーを擁するオーストラリアン・サイクリング・アカデミーがコントロールしメイン集団のペースを抑えてしまう。2位につける宇都宮ブリッツェンが痺れを切らしアタックを仕掛け、隊列を組んで追走を開始。その動きで集団はバラけて先頭への猛追をかける。一方、先頭でも大貴と湊との激しいKOM争いとなり、獲ったのは湊、大貴は惜しくも2位通過。そこへ猛追かけてきた先頭グループが下り区間で大貴らを吸収。下り途中でコースアウトするライダーのアクシデントもあり分断、再編した先頭グループは人数が絞られリーダーのマイケル・ポッターや増田成幸を含む11名。各チームのエース級が入り本命勝負をかけるこのグループにマトリックスからアイラン、土井、大貴を含み残り15kmほどの平坦基調、ホセが入っていないがアイランの秒差は37秒、勝負はできる。この好展開でゴールへ持ち込みジャンプアップを狙いたい。

アイラン・フェルナンデス、土井雪広、安原大貴(マトリックスパワータグ)
レイモンド・クレダー、ロビー・ハッカー、ベンジャミ・プラデス(チーム右京)
マイケル・ポッター、フレディ・オヴェット(オーストラリアン・サイクリング・アカデミー)
増田成幸、鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)
入部正太朗I(シマノレーシング)

大貴は最後への働きをして離脱、残るアイランと土井でゴールへ備える。ところが残り6kmほどの地点でなんとアイランが痛恨のパンク。不運としか言いようが無い状況の中、チームは土井のみとなり9名でのゴール勝負へ。

激しいゴールスプリントを制したのはTT優勝のマイケル・ポッター。彼の底知れぬ強さの一面を見せつけられるこことなる。土井は8位でゴール、後続とは40秒ほど差をつけたこのステージ結果は、土井を含む総合上位16名にほぼ絞られた。それぞれの見せ場を作り、更に総合順位を上げることを目標に最終ステージを戦う。


〔ステージ結果〕
1位 マイケル・ポッター(オーストラリアン・サイクリング・チーム)2時間21分27秒
2位 レイモンド・クレダー(チーム右京)+0
3位 鈴木 譲(宇都宮ブリッツェン)
4位 入部正太朗(シマノレーシング)
5位 ロビー・ハッカー(チーム右京)
6位 増田成幸(宇都宮ブリッツェン)
7位 フレディ・オヴェット(オーストラリアン・サイクリング・アカデミー)
8位 土井雪広(マトリックスパワータグ)
9位 ベンジャミ・プラデス(チーム右京)
10位 武山晃輔(日本大学)+39秒

22位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)+41秒
23位 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)
32位 田窪賢次(マトリックスパワータグ)+57秒
38位 安原大貴(マトリックスパワータグ)+2分03秒
71位 佐野淳哉(マトリックスパワータグ)+3分24秒


〔個人総合〕
1位 マイケル・ポッター(オーストラリアン・サイクリング・アカデミー) 2時間30分10秒
2位 増田成幸(宇都宮ブリッツェン)+22秒
3位 レイモンド・クレダー(チーム右京)+24秒
4位 ロビー・ハッカー(チーム右京)+32秒
5位 入部正太朗(シマノレーシング)+36秒
6位 鈴木 譲(宇都宮ブリッツェン)+40秒
7位 フレディ・オヴェット(オーストラリアン・サイクリング・アカデミー)+41秒
8位 ベンジャミ・プラデス(チーム右京)+53秒
9位 岡 篤志(宇都宮ブリッツェン)+1分02秒
10位 ベンジャミン・ヒル(オーストラリアン・サイクリング・アカデミー)+1分06秒

13位 土井雪広(マトリックスパワータグ)+1分16秒
18位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)+1分23秒
19位 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)+1分30秒
36位 田窪賢次(マトリックスパワータグ)+2分14秒
42位 安原大貴(マトリックスパワータグ)+3分03秒
58位 佐野淳哉(マトリックスパワータグ)+4分01秒


〔チーム総合〕
1位 チーム右京 7時間32分14秒
2位 宇都宮ブリッツェン+19秒
3位 オーストラリアン・サイクリング・アカデミー+36秒
4位 マトリックスパワータグ+1分51秒

 

【第3ステージ】
那須町~真岡市147km KOM2回、SP1回
天候:晴天 気温19℃

早くも最終ステージ、距離は長いが下り平坦基調。きつい勾配ではないがKOM辺りがアタックポイントか、または前方が見えづらいブラインドコーナーの続く区間か・・・いずれも動ける箇所は多くない。
総合争いの他、大貴含むKOM争い、またはステージ優勝、各チームはそれぞれ最後の賞獲りと見せ場づくりを狙い思惑が分散している。マトリックスとて同様、上位へのジャンプアップを狙い前晩は入念なミーティングを行った。

スタートから激しいアタック戦、エスケープを試みて休むことなくアタックがかかるが総合上位チームがアタックを潰していく。マトリックスもホセが果敢にアタックをかけていくが許されない。リーダーのマイケル・ポッターの持つタイム差を覆すにはエスケープしかない。2位につける増田成幸は上り区間でのエスケープを狙いか、序盤は集団の動きを抑えてチャンスを窺っている。
1度は3名で抜けていたホセは50km地点のスプリントポイントでボーナスタイムを獲りに行くが残り3km辺りで捕まり集団に飲み込まれる。スプリントポイントはオーストリアリアン・サイクリング・アカデミーのトビー・オーチャード。宇都宮ブリッツェンが増田を獲りに行かせたが1位通過をブロックされたか、しかし増田は2位通過でボーナスタイムを稼ぎトップとの差を縮めた。

この後すぐに60km地点1回目のKOM、ここは動きを予想しマトリックスも前方へ、大貴のKOMも山岳賞へ繋ぎたい。佐野がペースアップをすると狙っていた宇都宮ブリッツェン総勢で列車を組みペースアップを始める。増田を引き上げるためチーム一丸引くがKOMはベンジャミン・ヒル(リュブリャナ・グスト・ザウラム)が獲る。狭いコースであることもあり集団は分断され、増田が前方で抜ければ宇都宮ブリッツェンとしては狙いどおりか。狭いブラインドコーナーが続く区間から30km後には2回目のKOM。レース決め手となるのはこの区間か、マトリックスも集団前方に位置している。集団は人数が絞られ60名ほど。

2回目のKOMへ向けてまたホセがアタック、ダミアン・モニエ(愛三工業レーシング)が反応しエスケープを試みる。ここへチウ・ホサン(HKSIプロ・サイクリング・チーム)、ベンジャミン・ヒル(リュブリャナ・グスト・ザウラム)が合流し先頭4名。警戒されるメンバーだけに集団は許さず吸収⇔またアタックと激しい動き続く中、今度は新たな4名が抜ける。

岡 篤志(宇都宮ブリッツェン)、ロビー・ハッカー(チーム右京)、ソ・インス(LXサイクリングチーム)、石原祐希(栃木県選抜チーム)

この逃げを集団は容認し沈静、バラけていた集団はまたひとつ。先行の4名はそのままKOMを越え、総合の山岳賞は1位通過したロビー・ハッカーが確定となる。残り60kmほどは平坦基調、しばらくこの状態で進行する。
4名は協調し徐々にタイム差を広げ残り40km辺りでは2分近くに開く。ここで総合3位につけているロビー・ハッカーがバーチャルリーダーに立つと、メインがペースアップをし始める。
メインでは愛三工業レーシングチームが引いていたがリーダー擁するオーストラリアン・サイクリング・アカデミーも引き始め、タイム差を淡々と詰めていく。

先頭もペースアップするが残り30km辺りで石原がドロップ、他も疲労が見えてペースアップが苦しい。メインとの差は1分をきって残り20km地点、ここで岡がアタック、単独で抜け出す。TT強い岡は快調、地元チームの大胆な独走に会場からは大きな歓声が上がっている。

メイン集団は愛三工業レーシングが固め、その後ろには山岳賞ジャージの湊、リーダーのポッターと続き最後のパレードのように隊列している。やがて置いていかれた2名がメインに吸収されるとオーストラリアン・サイクリング・アカデミーやチーム右京も加わりペースを上げていく。集団は常に1列、マトリックスは徐々に集団前方へ上がっていく。

残り5km辺りで岡との差は40秒ほどで射程圏内、キャッチするタイミング窺う集団内では位置取りが始まり横広がりとなってくる。残り3km地点をきり岡は吸収、カウンターでホー・バー(HKSIプロ・サイクリング・チーム)が逃げるが残り1kmで吸収、大集団でのゴールスププリントが始まる。残り500mで一斉に開始、先に抜けるは黒枝咲哉(シマノレーシング)、それをかわしてレイモンド・クレダー(チーム右京)が優勝、横並びで愛三の岡本 隼、そしてシマノ黒枝。黒枝の後ろに位置したアイランが5位でゴール。

集団ゴールとなり総合優勝はマイケル・ポッター、第2ステージのタイム差がそのまま反映されたような結果となり、マトリックスは土井の14位がチーム最高位。今季初のステージレースは初日のTTタイムが全てとなる結果となった。この先にはツアー・オブ・ジャパンがひかえている。チームで整え次戦へ進みます。


〔ステージ結果〕
1位 レイモンド・クレダー(チーム右京) 3時間16秒06
2位 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム)+0秒
3位 黒枝咲哉(シマノレーシング)
4位 ベンジャミン・ヒル(リュブリャナ・グスト・ザウラム)
5位 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)
6位 雨乞竜巳(キナンサイクリングチーム)
7位 パク・コンウ(LXサイクリング・チーム)
8位 ウンベルト・ポーリ(チームノボルティスク)
9位 吉田悠人(那須ブラーゼン)
10位 重満 丈(鹿屋体育大学 自転車競技部)

30位 土井雪広(マトリックスパワータグ)
40位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
57位 安原大貴(マトリックスパワータグ)+14秒
62位 佐野淳哉(マトリックスパワータグ)+20秒
64位 田窪賢次(マトリックスパワータグ)+41秒


〔個人総合〕

1位 マイケル・ポッター(オーストラリアン・サイクリング・アカデミー) 5時間46分16秒
2位 レイモンド・クレダー(チーム右京)+14秒
3位 増田成幸(宇都宮ブリッツェン)+20秒
4位 ロビー・ハッカー(チーム右京)+32秒
5位 入部正太朗(シマノレーシング)+36秒
6位 鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)+40秒
7位 フレディ・オヴェット(オーストラリアン・サイクリング・アカデミー)+41秒
8位 ベンジャミ・プラデス(チーム右京)+53秒
9位 岡 篤志(宇都宮ブリッツェン)+1分02秒
10位 ベンジャミン・ヒル(オーストラリアン・サイクリング・アカデミー)+1分06秒

14位 土井雪広(マトリックスパワータグ)+1分16秒
18位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)+1分23秒
19位 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)+1分30秒
35位 田窪賢次(マトリックスパワータグ)+2分55秒
41位 安原大貴(マトリックスパワータグ)+3分17秒
53位 佐野淳哉(マトリックスパワータグ)+4分21秒

〔ポイント総合〕
レイモンド・クレダー(チーム右京)

〔山岳賞総合〕
ロビー・ハッカー(チーム右京)

〔チーム総合〕
1位 チーム右京17時間20分32秒
2位 宇都宮ブリッツェン+19秒
3位 オーストラリアン・サイクリング・アカデミー+36秒
4位 マトリックスパワータグ+1分51秒


Photo by Satoru Kato

JBCF修善寺ロードレースDay-2

”アイラン・フェルナンデスが2位!”

Jプロツアー第4戦 

2日目は5周回増えた15周回120km。1時間以上長いレースは1日目とは展開が異なってくるであろう。
マトリックスは向川が加わり6名での参戦だがやはり人数的には厳しい。チームプレイで良い展開へ持ち込みたい。

前日よりはやや寒さが緩み陽も出ているので少しほっとする。穏やかなムード漂う中、レースがスタートした。
正午から風が更に強くなり止まない、コース追い風の方向で常に吹いている。今回も風の影響なのかスタート直後のハイペースにはならずラップタイムは前日と同じ14分。ゆったりと見える集団から3名が抜けているがまだ落ち着いた様子で2周へ。その後も散発的な抜け出しが見られバラバラと反応する流れで10名ほどが抜け、21名の先頭集団で3周目に入る。マトリックスはここにアイラン、大貴が入る。

まだ序盤、揺らし目的の先行かと思われる動きであったが、追い風の影響もあり順調にタイム差を広げていく。この時点で強豪チームはシマノレーシング3名、チームブリヂストンサイクリング2名、宇都宮ブリッツェン2名を含む。ここでメイン集団から増田成幸(宇都宮ブリッツェン)が抜け出し単独で先頭に追いつく。マトリックスこの動きに反応せず増田を行かせてしまうことに。メイン集団にはホセ、そしてリーダーの窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)も残っている。

先頭に入った強豪チームのメンバー
アイラン・フェルナンデス、安原大貴(マトリックスパワータグ)2名
増田成幸、岡篤志、鈴木龍(宇都宮ブリッツェン)3名
湊諒、秋田拓磨、小山 貴大(シマノレーシング)3名
大久保陣、原田裕成(チームブリヂストンサイクリング)2名

4周目に入りメインは宇都宮ブリッツェンが抑えマトリックスもコントロールに加わり先頭との差が4分に開いてきた。集団はまったりとし、更にタイム差が開いていく。5周目にはその差6分、先頭から7分でタイムアウトとなるところをぎりぎりで保ち周回を重ねる。早々に勝負は先頭グループに絞られた状態、メインが動く気配がない。
先頭ではマトリックス2名と分が悪い。7周目に入るとメインからパラパラと追走の動き、その中に木村圭佑(シマノレーシング)が含まれ先頭に追いつく。先頭にはシマノレーシング4名、圧倒的有利な状況となった。

先頭とメインの差は変わらないまま緩やかに周回を重ね10周目へ、先頭集団ではブリッツェンがアタック攻撃をしかけ集団をばらしにかかる。アイラン、大貴は残っているが、これから人数有利なチームの波状攻撃が始まるであろう。マトリックス粘るしかない。一方ではメイン集団からホセがアタック、単独追走をかけ始めるが痛恨のパンク。このアクシデントによりホセは遅れ集団復帰に脚を使うことになる。そして救済に機材交換で対応した土井は、なぜかタイムアウトの処置となってしまい、マトリックス窮地。先頭はアタック戦が激しくなっている、もうメインが追いつくことは難しく勝負を託すしかない。絞られた先頭は11名。

アイラン・フェルナンデス、安原大貴(マトリックスパワータグ)
増田成幸、岡 篤志、鈴木 龍(宇都宮ブリッツェン)
木村圭佑、秋田拓磨、横山航太、小山貴大(シマノレーシング)
BOSSIS Tom(東京ヴェントス)
白川 幸希(VICTOIRE 広島)

予想どおりシマノとブリッツェンの波状攻撃となっている。アイランをアシストする大貴もかなり苦しい。仕掛けあいながらの13周目、アイラン、増田、岡、横山の4名が抜けた。牽制しながらこの4名先行でラストラップへ、マトリックスはアイランへ全てを託す。

上り区間の都度アタックがかかり激しいバトル、アイランも幾度もアタックをかけている。残り5kmをきった辺りで岡がアタック、この動きにアイラン達は反応できず岡が単独走へ。岡は快調に逃げ切り優勝、そして次には現れたのはアイランと増田。2名のゴール勝負でアイランが獲り2位、勝利逃したのは悔しいが激しい戦いの末での2位は大健闘、チームは初2連戦を表彰台で飾ることができた。
「とてもハードな、激しいレースだった」と語る憔悴した様子のアイラン、しかしその好調ぶりは十分に窺え次回のレースも期待できる。次回Jプロツアーは1ヶ月ほど開いて4月後半。まだまだ2戦不参加のハンデは大きいが、追う側の強いモチベーションで狙っていきたい。

【監督のコメント】
人数揃えいてる有力チームに対し、佐野の欠場もあって人数的にかなり劣勢だったけど、アイランと大貴が頑張ってくれ、なんとか今日の表彰台も死守できた。敗因は増田が先頭へ行った時にホセが乗れなかったこと。次回はツールドとちぎ、佐野も復帰するのでチームプレイを見せて優勝できるよう頑張ります。


【結果】
1位 岡 篤志(宇都宮ブリッツェン) 3時間41分43秒
2位 アイラン・フェルナンデス・カサソラ(マトリックスパワータグ9 +38秒
3位 増田成幸(宇都宮ブリッツェン)
4位 横山航太(シマノレーシング) +49秒
5位 鈴木 龍(宇都宮ブリッツェン) +3分43秒
6位 秋田拓磨(シマノレーシング) +3分46秒
7位 安原大貴(マトリックスパワータグ)
17位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
18位 田窪賢次(マトリックスパワータグ)
DNF 土井雪広(マトリックスパワータグ)
DNF 向川尚樹(マトリックスパワータグ)


photo by Satoru Kato

JBCF修善寺ロードレースDay-1

”ホセ・ビセンテ・トリビオが優勝!”

Jプロツアー第3戦 

マトリックスパワータグはこのJプロツアー第3戦よりシーズンイン、少し遅れたがこれより2018年度始動となる。Jプロツアーは既に沖縄で2戦を終えており総合リーダーは窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)。先行2戦のハンデは大きいが上位目指しシーズンをスタートする。

自転車競技の聖地とも言える修善寺サイクルスポーツセンターでの2連戦。今回はサーキットコース5km+TOJで使用する一部の3km(TOJは12km設定)を足した8kmコース。いずれもお馴染みの距離設定であるが、きついアップダウンが集約された8kmコースが一番キツいとも言われている。

マトリックスは間瀬、そして強靭な佐野が体調崩し5名での参戦となる。人数的に厳しいが少数ならではの連携活かしたい。そして監督も不在、“存在感示せるレースを”と土井に指示し初戦を託す。昨年も初戦の監督不在で勝利しているが・・・、今年も土井を司令塔にチーム一丸戦う。

2日前までは全国各地気温が20℃ほどまで上昇しすっかり春ムードであったが、前日降った雨が一気に気温を下げ当日は10℃ほどとかなり寒い。レース前には陽もすっかり雲に覆われ更に気温が下がり始め時折強い風が吹く。厚い雲に覆われた冬空の下レースがスタートした。

スタートからいつものように散発的なアタックがかかっているが風の影響もあるのかペースが上がっているように見えず、1周目は14分ほど。過去8kmコースでの実績は7年前で13分、集団は緩やかにも見える様子で進行している。今年もシマノレーシングの積極的姿勢は継続か、かなり動いている様子。しかしどの動きも大集団が緩やかに飲み込んでいく。集団は宇都宮ブリッツェン、マトリックスパワータグ、シマノレーシング、リーダーを有するブリヂストンサイクルが常に前方辺りに位置して静観、この状態が4周目まで続く。

5周目に入りレースは折り返し、強豪チームが少しずつ動き始める。宇都宮ブリッツェンが集団先頭を固めだしペースを上げ、集団は上り区間をきっかけに活性している。マトリックスも土井を中心に構え姿勢、6周目に入ると今度は土井がアタックをかけ揺さぶりをかけはじめる。ブリッツェンやシマノも反応、動くのは強豪チーム中心となってきた。アタック⇔吸収の繰り返しで集団割れず逃げも決まらないが、こういった動きで後方から脱落していき徐々に集団人数が絞られていく。

シマノの積極的な動きも止むことがなく幾度もアタックをし続ける。落ち着かない集団のまま8周目、単独逃げを見せる秋田拓磨(シマノレーシング)へリーダーの窪木が自らアタックをかけ集団は更に活性し始める。マトリックスはホセ、土井が常に集団前方で睨みをきかせるが、残り2周回が微妙な距離。窪木が集団へ戻ると今度は鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)がアタックをかけ、ツアー総合上位者が次々と動く。先頭の秋田へ追いついた鈴木だがここで秋田がドロップし鈴木単独で最終周回へ。既に30名ほどとなったメイン集団とは30秒ほど。ここでマトリックスが動く。

アイランを筆頭に追走開始、マトリックス勢が一気に詰めて鈴木を吸収、この動きで絞られた集団は12名、マトリックスはホセ、アイラン、土井が入っている。激しいアタック戦が始まるも抜けきれないまま勝負はゴール争いへ持ち込まれた。
ホームストレートへの上り区間を先駆けで上がってきたのはホセ、後方からシマノ黒枝咲哉、横山航太・・・一列で続々上がってくる。ホセそのままゴールへ駆け、危うく差し込む勢いの黒枝を押し切り優勝。Jプロツアー初参戦にて、そしてまたもや監督不在にて勝利!

「レース中も寒くそしてとてもハードなレースだった」とホセ、他メンバーや他チームも疲労の様子が窺える。
翌日は距離120kmと長丁場なレース。幸先良いスタートとなったマトリックスはこの勢いで翌日も戦う。


【結果】
1位 ホセ・ビセンテ・トリビオ・アルコレア 2時間22分32秒
2位 黒枝咲哉(シマノレーシング) + 0秒
3位 横山航太(シマノレーシング) +1秒
4位 岡 篤志(宇都宮ブリッツェン)
5位 窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング ) +5秒
6位 アイラン・フェルナンデス・カサソラ +6秒
14位 土井雪広(マトリックスパワータグ)
21位 田窪賢次(マトリックスパワータグ)
54位 安原大貴(マトリックスパワータグ)


photo by Satoru Kato