RACE REPORT

全日本自転車競技選手権大会 ロードレース / タイムトライアル、西日本トラック

日付:
2023年06月25日
開催地:
静岡県 日本サイクルスポーツセンター
距離:
個人タイムトライアル:30.0km(6.0 km×5 周)/ ロードレース:160.0km(8.0km×20 周)
天候:
晴れ
出走:
小林 海, 小森 亮平, 安原 大貴, 佐野 淳哉, 植益 和行


6月22~25日:全日本自転車競技選手権大会(JCF・JKA)


◆個人タイムトライアル

“高難度コースで存在感見せた佐野、最速チャンピオンは小石祐馬”

聖地といわれる言われる日本CSCはアップダウン激しく厳しいコースで知られているが、ここでのタイムトライアルでは下り区間が難しく落車などのアクシデントも発生した。

これまで幾度となく優勝争いをしてきた佐野淳哉が今年も出場、高難度コースも落ち着いてこなす存在感ある走りで無事ゴールした。トップタイムは小石祐馬、続いて山本大喜のJCL TEAM UKYOでワン、ツー。3位に世界の新城幸也(Team Bahrain Victorious)。


◆ロードレース

“チャンピオンに輝いたのは山本大喜、サバイバルレースで安原大貴が13位で完走”

きついアップダウンをひたすら繰り返す日本CSCのコース、そして予想以上の夏日も重なり、レースは非常に厳しいものとなった。序盤早々から抜けた8名の逃げ、長丁場レースということもありこの逃げを容認したメインであったが、この早々からの動きで勝負はに決まってしまうこととなる。逃げに乗せたのは人数を多く持つ強豪チームの面々。少数で参戦のマトリックスは焦らず様子を窺いながら動いていきたいところ、強豪チームもエース格を残した序盤の動きとも思われたが既に勝負賭けていたメンバーはしっかり乗っていた。

メインの動きは落ち着き始め直ぐに1分、更に2分と開きはじめたタイム差は6周回目には4分を超えていく。レースは完全に落ち着くが先頭のペースは殆ど変わらず緩いペースでは無い。落ち着いているはずのメインでは暑さとこのコースのキツさで自然にその人数を減らしていく。

やがてタイム差は5分を超えようとし始めた辺りから単騎参戦でメイン内に居た世界の新城幸也が先頭に立ちメインのペースアップを促す。しかし侮れないこのハードなコースに長丁場、そして新城のアタックに対して同調する者も少なくメインのペースはなかなか上がらない。レース折り返し10周目あたりから先頭メンバーにも疲れが見え始め、一人、また一人と人数が減り始め、メインでも同じく人数が減っていく。

終盤に差し掛かる14周目で先頭はついに4名、JCL TEAM UKYO の山本(弟)と岡、KINAN Racing Teamの山本(兄)、愛三工業レーシングチームの石上。本命視される面々が残る先頭に危機感増すもペースアップを図り揺さぶるのは新城、これがかえって人数を減らすことになり集団としての力は既に無くなりつつあった。

残るメンバーにはマリノ、大貴が粘っているが、先頭との差は3分近く逃げ切られる可能性が高くなってくる。残り5周回でメイン人数は19名、なんとマリノが遅れ残るのは大貴のみ、残り周回を減らすとともに更に人数も減り10名ほどに絞られるが大貴は粘り続ける。

先頭との差は縮まらずついにラストラップ、叩き合う先頭4名から抜け出したJCLの山本大喜が後続を引き離し単独ゴールを決め圧勝、2023年の日本チャンピオンに輝く。続くのは岡でなんとJCLのワン・ツー、3位には山本元喜が入り選手権の表彰台を兄弟で飾る。後続は力尽きた者、渾身追い上げる者が入り混じりバラバラとゴールする中で、粘り続けた大貴が13位でゴールし、チーム唯一の完走者。出走131名のうち、完走21名という選手権らしいサバイバルレースとなった。

シーズン前半は終了、その脚を止めることは無いですがしっかりと前半総括して後半へ臨みます。


6月25日:西日本トラック(JBCF)


“オムニアムで植益和行が優勝!!”

全日本選手権と同日ですが、岸和田競輪場にて開催された西日本トラックにチームのトラック班から植益和行が1kmタイムトライアルとオムニアムに参戦。

4種目競技オムニアムでスクラッチ、エリミネーション、ポイントレースの3種目の1位をとり圧倒的勝利!!


photo by Itaru Mitsui、Satoru Kato、Shizu FURUSAKA、S.Nishimura