RACE REPORT

ツールド熊野

日付:
2023年06月03日
開催地:
和歌山県 熊野市
距離:
3日:104.5km / 4日:104.3km
天候:
晴天
出走:
フランシスコ マンセボ ペレス, ホセ ビセンテ トリビオ, エドガー ノハレス ニエト, ゲオルギオス バグラス

これまで3日間のステージレースで開催していたツールド熊野。初日を新規1day「古座川国際ロードレース」として3日間の開催予定でしたが、古座川当日は避難勧告が出るほどの酷い天候となり、キャンセルとなりました。

続くツールド熊野の開催もコース荒れなど被害が出ており開催自体が危ぶまれておりましたが、地元の方々や運営の方々のおかげで、コース修正しつつ無事に開催いただいけました。


◆第1ステージ:熊野山岳コース

二つのKOMを千枚田のみの使用で開催、千枚田を2回登る距離67㎞という短距離への変更はレース戦略などを大きく変えることとなる。スプリント勝負を想定してチームはバグラスを立てて臨むが、千枚田KOMはきつく、このレイアウトを上手く利用したチームの戦略勝ちとなった。

1回目の上りからチームで一斉攻撃を仕掛けたJCL右京が山頂を固め下り区間の先頭をとる。この狭い下りは抜きどころはなく、抜けてからの平坦路へ向けて2名を発射。この作戦が見事的中し抜けた右京の2名(岡、山本)が後続を大きく離して先行、直ぐに2回目の千枚田を迎える。

マトリックスも残る後続ではホストチームのキナンレーシングが一丸で牽くがこの牽きは2回目のキツい上りで集団を崩壊させることになる。マトリックスはバグラスをなんとか持たせようとしたが、ハイペースな上りに耐えきれずバグラスは遅れてしまう。パコ、ホセは残るメンバーで追走をかけるが、牽いていたキナンはこの動きで力尽き牽引主動するチームが無く思うようにペースが上がらない。結果、右京の2名が逃げ切りワン・ツー。パコ、ホセの後続は36秒もの差がつく結果となった。


◆第2ステージ:太地町周回コース

“激しいハイペースサバイバルとなった最終日、ゲオルギウス・バグラスが3位!!”

致命的タイム差をつけた第1ステージ。総合の逆転勝利は難しくステージ勝利、総合順位をひとつでも上げてUCIポイント獲得など、チームの狙いは混沌とする最終日。マトリックスはバグラスでのステージ勝利を狙う。

スタートから激しいアタック合戦となり2回設定されているSPのボーナスタイムも総合順位狙い、レースは緩むことないハイペースで進行するが後半に抜けたホームチームのキナン2名(トマ、山本)が大きく後続を離して先行。ボーナスタイムも含めてスプリント狙いのチームが多いせいか、この2名の逃げへの強力な追走は出ずそのまま2名は逃げ切りを決めワン・ツー。

残る後続はJCL右京のコントロールの元、総合守るタイム差を保ってからの集団スプリント。4名しかいないマトリックスの牽引力は薄いが連携し、ちょっと早いがバグラスがロングスプリントをかけ、豪脚炸裂!見事集団の頭を獲って3位!!

終始激しいハイペースとなったこのステージは完走38名というサバイバルレースとなったが、マトリックスは4名全員が完走し、ホセが総合5位、パコ総合10位で2名がUCIポイント圏内に入った。

photo by Satoru Kato、Itaru Mitsui、YOSUKE SUGA