RACE REPORT

東日本ロードクラシック修善寺Day-1

日付:
2022年06月18日
開催地:
日本サイクルスポーツセンター(5km サーキットコース) 静岡県伊豆市大野 1826
距離:
50㎞(5km x 10周回 )
天候:
雨 気温23℃
出走:
ホセ ビセンテ トリビオ, 小林 海, 小森 亮平, 安原 大貴, 吉田 隼人, レオネル アレクサンダー キンテロ

Jプロツアー第6戦
レースレイティング:シルバー

“小林 海が圧勝!!今季ツアー5勝目!レオネル・キンテロとのワン・ツー、マトリックスパワータグ6連勝!!”

UCIレースが続いた5月が終わり季節は梅雨の6月、Jプロツアーの再開。3年ぶりの本聖地、修善寺での2連戦となる。ステージレースの連戦から全日本選手権を目前としたこの大会、シーズンの頂点へ向けてどの選手も一番仕上がっている状態だと思われる。そしてキツいコースで知られている修善寺でのレースはDay1が短距離、Day2が長距離と極端な設定、厳しい2日間となるであろう。

マトリックスも全日本選手権へ向けてしっかりと準備を整えている、リーダーチームとして、そしてシーズントップの仕上がりを見せるつもりでレースへ臨む。

天候はしとしとと梅雨らしい小雨で蒸し暑い。スタートラインにはほぼ全チームが揃い賑わう中、隙を許せぬキツいコースでの短距離戦がスタート。

予想どおり直後から激しいアタック戦でのハイペース。ラップライムは7分46秒、で1周回終える頃にはホセ含む5名が抜けて先行してくる。

ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
横山航太、中井唯昌(シマノレーシング)
渡邉翔太郎(愛三工業レーシングチーム)
入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)

逃げに馴染みあるメンバーだがシマノレーシングはしっかり常連の2名を入れてきた。そしてこの5名の逃げが勝負への誘導線となっていく。

メインはまだ直ぐ後ろ、ここでリーダーのマリノ自ら先頭に立ち、マトリックスがメインを抑える。

強豪はそれぞれ入れており先頭を行かせることで同調、徐々に先頭とのタイム差は開いていく。その差は睨みの効く30秒前後、しばらくこの状態が続くが、短いレースは直ぐに半分の5周目を迎える。

ここで先頭に入れていないキナンレーシングチームのトマを中心にペースアップ、力強いトマの牽きにタイム差は一気に10秒ほどまで縮まる。

先頭では意思が分かれシマノレーシングは横山がメインに戻り4名、残る4名は逃げの意思で再びペースを上げてタイム差を30秒まで広げて7周目、

残り4周、すると次々とジャンプの動きで活性するメインの中から、マリノが真っ先に先頭へ飛びつく。

続いて追ってきたレオも合流、先頭にはホセ、マリノ、レオのマトリックス3名が入るが止まらぬジャンプの動きでメインは散り散り崩壊。いつしか先頭は12名となり、実質ここがメイン集団となり9周目へ。

残り少ないレースは生き残りをかけての叩き合いが激しく、互いのふるい落としが止まない。トマの激しい揺らしにどんどん人数が減っていき8名

ホセ・ビセンテ・トリビオ、小林 海、レオネル・キンテロ(マトリックスパワータグ)
トマ・ルバ(キナンレーシングチーム)
渡邉翔太郎(愛三工業レーシングチーム)
湊 諒(シマノレーシング)
入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)
留目夕陽(オープン)

3名を残すマトリックスは絶対優勢なのだが、トマの牽きは本当に手強く、皆必死で食らい付くような状況。やがて後続から、金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム)、中井唯昌(シマノレーシング)が追いつくが、代わってシマノは湊がドロップし9名でラストラップへ。

勝負は完全にこの9名に絞られるが、トマが常に先頭で引き倒し続け、ふるい落としが続く・・・
残ったのは6名、

ホセ・ビセンテ・トリビオ、小林 海、レオネル・キンテロ(マトリックスパワータグ)
トマ・ルバ(キナンレーシングチーム)
入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)
中井唯昌(シマノレーシング)

激しくアタックを繰り返す6名、やはり強烈なのはトマで幾度もアタックを打ち続けるが、マリノが冷静だった。残り1.6㎞辺りの上り区間でトマの隙をついてマリノがアタック、一気に後続を突き放して単独で逃げる。

トマの前後にはレオ、ホセが控えマトリックス万全体制。悠々先行するマリノは更にそのタイム差を広げ、大きく8秒つけてのゴール!そして、レオ、トマ、中井、ホセでゴールしマトリックスは1-2、5と上位を占める!!

完璧な勝利を収めたチームはツアー6連勝、全てマリノとレオのワン・ツーコンビで表彰台に立っている。そしてマリノはゴールでアピールのとおり自身が掲げる目標だという今季5勝目!!
Day2は倍距離の長丁場、きつく長丁場になればなるほどやはりトマが最も脅威となるであろう。引き続きチーム力で進撃し続けていく。

Photo by Satoru Kato, Shizu Furusaka,Itaru Mitsui

【結果】
1位 小林 海(マトリックスパワータグ)         1時間20分57秒
2位 レオネル・キンテロ(マトリックスパワータグ) +00’08”
3位 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)         +00’09
4位 中井唯昌(シマノレーシング)
5位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)+00’15
6位 入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)  +00’33”
19位 安原大貴(マトリックスパワータグ)
44位 小森亮平(マトリックスパワータグ)
DNF 吉田隼人(マトリックスパワータグ)
DNF 松井夢源(マトリックスパワータグ)