RACE REPORT

おおいたサイクルロードレース

日付:
2014年11月02日
開催地:
大分県大分市横尾1351 大分スポーツ公園大銀ドーム周辺 周回コース(1周4km)
距離:
4km×25周=100km
天候:
曇り時々晴れ 気温17℃
出走:
永良 大誠, ベンジャミ プラデス, アイラン フェルナンデス, 安原 大貴, 和田 力, エドワード プラデス

Jプロツアーが九州上陸。最終決戦はここ大分の地。残り2戦を本日のロードレース、明日のクリテリウムで戦う。
ツアー総合争いは最終までもつれ込み、間違いなく王手獲りへの激しい戦いとなる。
マトリックスはエドワードをエースに1戦毎の勝ちに絞る。
エドワードは来期スペインのプロコンチネンタルチームへ移籍が決定、共に戦える残り数戦をチーム一丸で戦う。

コースはくねくねとしたカープの連続で繋ぎ、周長の割には幅の狭広やアップダウンは極端。
最後残り500mは、ほぼストレートで一番勾配がきつく長く感じる。広島森林公園を4kmに凝縮したようなテクニカルコース。
周回を重ねる毎に割れることが予想され、サバイバル化するであろう。

雨予報だった天候は回復。どんより曇りだが時折晴れ間が見え、気温も緩み、イベントに心地よい天候となってきた。
公園を跨いでコースの各所を見ることができるこのコースは観戦者も多く、賑やかな会場の雰囲気である。

パレード走行
パレード走行

スタートからアタックの応酬、ハイペースでとても激しい。
逃げの名人、阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)が幾度もアタックをかけるが、集団はそれも許さない。
先頭を宇都宮ブリッツェンが固め、総合争いを睨み合うTeam UKYOとで他の動きを許さない体制。
アタックが決まらずハイペースが続く、早々に後尾からバラバラと集団が割れて行く。
何度もエスケープが決まりかけるが吸収される。しかしどのエスケープも気を許せない。
マトリックスはベンジャミン、アイラン、そしてエドワードも都度反応しエスケープを試みる。

幾度もエスケープを試みる
幾度もエスケープを試みる

エスケープ⇔吸収を繰り返しながら10周回を過ぎ後半へ。その度に集団は幾つかに割れて人数が絞られる。
やがて13周回目、始めにできた7名の逃げに追走がつき再編、更に抜けた7名が先頭、そこにアイランが入る。

アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)
ホセ・ビセンテ、リカルド・ガルシア(Team UKYO)
阿部嵩之、鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)
入部正太朗(シマノレーシング)
ロイック・デリアック(Team JBCF)

いずれも序盤から積極的にアタックをかけているメンバー、エスケープが命取りとの判断か総合リーダーのホセも自ら動く。

このグループを逃せないとしたベンジャミン含む追走5名がつき、翌14周目には先頭12名。ここで一旦レースは落ち着く。

アイラン・フェルナンデス、ベンジャミン・プラデス(マトリックスパワータグ)2名
阿部嵩之、鈴木譲、鈴木真理、増田成幸(宇都宮ブリッツェン)4名
ホセ・ビセンテ、リカルド・ガルシア、サルバドール・グアルディオラ(Team UKYO)3名
入部正太朗、畑中勇介(シマノレーシング)2名
ロイック・デリアック(Team JBCF)1名

核となるメンバーでの先行グループ
核となるメンバーでの先行グループ

その後ろ、集団と言えるグループはなく分散。ポイントレースの如くこの先頭グループがメインとなる。
16周目、落ち着いた先頭に後ろから、宇都宮ブリッツェンの堀孝明、Team UKYOのイド・ジルベルシュタイン、シマノレーシンの野中竜馬が追いつき先頭15名。
すぐさま、カウンターで阿部がアタック。ホセが自ら追おうとするが集団がブロック。阿部は単独で逃げ始める。

グループは宇都宮ブリッツェンとTeam UKYOが阿部を容認、グループをコントロールして追おうとしない。
マトリックスは追いたい、アイランが幾度もアタックをかけるが追えない。
緩んだこのグループには後ろからの追走が少しづつく加わり始める。その間に阿部とは40秒も差が開く。
アイラン、ベンジャミンは苛立つ様子。激しく揺さぶりをかけるが、ブリッツェン鉄壁ブロックで動けない。
遂に19周目、アイランらアタック成功。リカルド、野中と抜ける。チェックに堀が入る。

阿部を追うアイランら4名
阿部を追うアイランら4名

更に入部、ロイックが追う。阿部とは45秒、20周目へ。

この動きでメイングループ崩壊、ここで前を追う者と追わない者とに分かれる。
総合争いのホセと増田は互いの動きのみを見合っている様子で流している。総合争いを最終戦へ持ち越す様子。
アイランらにベンジャミンも追いつき、追走10名。その30秒ほど後ろのホセ、増田に大貴、和田を含む7名がいる。
この間に先頭阿部との差は遂に1分。

残り2周回、第3グループから大貴が単独でアタック。阿部を追う第2グループ10名は以下。

アイラン、ベンジャミン(マトリックスパワータグ)2名
畑中、入部、野中(シマノレーシング)3名
リカルド、サルバドール(Team UKYO)2名
鈴木真理、堀(宇都宮ブリッツェン)2名
ロイック(Team JBCF)1名

シマノレーシングが先頭で猛追を開始する。
いよいよラストラップ、捨身とも言えるシマノレーシングの引きで遂に阿部を捕らえ吸収。
勝負はこの10名に絞られた。しかし各チームこれまでの動きで消耗している。チームに絡まないロイックには余力があると見る。

勝負はこの10名に絞られる
勝負はこの10名に絞られる

最後の上りへ入り残り300m。やはり先に仕掛けたのはロイック、各者一斉にスプリントをかけるがきつい上り。
ロイックへついたのはリカルド、入部だがロイック振り切り優勝。
アイランが後追いするが前3名には届ききらず4位、ベンジャミンは6位。後続から単独抜けた大貴は12位。

アイラン4位
アイラン4位

表彰台を逃したのは悔しいが、この消耗戦を最後まで果敢に攻め続ける姿は圧巻。
そして、各チームが見せた男気ある熱い走りは、全ての観客を魅了したと言える激しい激しいレースだった。

ここでチーム総合優勝は宇都宮ブリッツェンでほぼ確定、個人総合はまだ僅差で最終戦へ持ち越す。
いよいよ明日は最終戦。マトリックスは勝ちを獲りに最後まで全力で戦う。

【順位】
1位 ロイック・デリアック(Team JBCF)2時間23分09秒
2位 ガルシア・リカルド(Team UKYO)
3位 入部正太朗(シマノレーシング)
4位 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)+01秒
5位 堀孝明(宇都宮ブリッツェン)
6位 ベンジャミン・プラデス(マトリックスパワータグ)+02秒
7位 サルバドール・グアルディオラ(Team UKYO)
8位 鈴木真理(宇都宮ブリッツェン)+28秒
9位 畑中勇介(シマノレーシング)+33秒
10位 野中竜馬(シマノレーシング)+39秒
12位 安原大貴(マトリックスパワータグ)
18位 和田力(マトリックスパワータグ)
DNF エドワード・プラデス(マトリックスパワータグ)
DNF 永良大誠(マトリックスパワータグ)

photo by Hideaki TAKAGI

Jプロツアー2020 チームランキング
(2020年10月11日時点)
1位 マトリックスパワータグ 8,316p
2位 宇都宮ブリッツェン 7,332p
3位 KINAN Cycling Team 6,311p
4位 愛三工業レーシングチーム 5,558p
5位 TeamUKYO 4,290p
Jプロツアー2020 個人ランキング
(2020年10月11日時点)
1位 レオネル キンテロ 3,084p
2位 ホセ トリビオ 2,772p
3位 大前 翔 2,695p
4位 ルバ トマ 2,079p
5位 山本 元喜 1,977p