RACE REPORT

群馬CSCロードレース5月

日付:
2024年04月19日
開催地:
群馬サイクルスポーツセンター 6㎞サーキットコース 群馬県利根郡みなかみ町新巻3853
距離:
132m(6.0km×22回) スプリントポイント10%×3回(3、6、12周回完了時)
天候:
曇り 気温13℃
出走:
アイラン フェルナンデス, ホセ ビセンテ トリビオ, フランシスコ マンセボ, 吉田 隼人, 安原 大貴, 小林 海

Jプロツアー第6戦
レースレイティング:ブロンズ

“フランシスコ・マンセボが2位!ホセはリーダーキープ”

P1、E1混合の交流戦となった今季2度目の群馬は、JCF強化指定選抜チームのヤングライダーの他、E1トップランクの安定的なベテランライダーたちも加わりその走り性質も極度な面々。出走人数をチーム6名と減らしているためチーム単位でのレース牽引も難しい状況となった今回のレースは、これまでとはまた異なる読みの難しい一戦となった。リーダーキープもだが、前回のリベンジ兼ねてやはり勝利に執着したいマトリックスはレース展開を作るべくパコが動きまくり、最後まで神出鬼没を思わせる力強い走りを見せつけた。

前日の夏日から一変、朝の雨は上がったが重い曇が広がる肌寒い曇天で路面は所々ややウェット。徐々に気温が下がり始める昼過ぎに121名での交流戦がスタートした。

スタートからJCF強化指定選抜チームのヤングライダーたちが活きのいい動きを見せアタック⇄吸収が激しくハイペースで周回していく。2回のスプリントポイントを経て8周目、先行している数名にメインをほぼ先頭固定で牽いていたパコが抜け出して先行に合流、7名の先行グループが形成された。

フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)
川野碧己(弱虫ペダルサイクリングチーム)
白川幸希(CIEL BLEU KANOYA)
小林弘幸(LEOMO Bellmare Racing Team)
留目夕陽(JCF強化指定選抜チーム)
沢田 時(TEAM BRIDGESTONE Cycling)
大町健斗(eNShare Racing Team)

リーダーチームのパコが入っていること、そして上位勢が入っていないこともあり、メインは容認しやっと集団は落ち着きを見せる。しかしパコが牽引するこの逃げはペースが早く、実際には先行グループ形成前よりペースアップし9分弱で進行。容認の姿勢を見せつつもメインは油断できず1分ほどの差を保ち同ペースでの周回、楽ではない状況が続き後尾から徐々に人数が減っていく(ホセ談)。

パコのペースは落ちることなくメインとの差は2分まで広がる。11周目、メインからヤングライダー2名が追走に抜けた。

平井光介、山田拓海(JCF強化指定選抜チーム)

パコは3回目のスプリントポイントを獲り、先頭をひた走る。メインはシマノレーシング、愛三工業レーシングチームがイン先頭を固め牽引を始め14周目には2名を吸収、少しずつ差を縮め始める。

パコもその様子に合わせてか少しペースアップ気味、すると先頭メンバーに疲れが出たか人数が減り始める。それでも容赦ないパコの牽引が続き17周目にはパコと大町の2名。そしてメインはシマノレーシング、愛三工業レーシングチームのブルートレインが牽き続けタイム差は1分に。やがて大町も力尽き、ついにはパコ単独で走り続ける。

メインは変わらずブルートレインのまま、マトリックス勢も前方にまとまり始めた20周目、一気に30秒もペースアップしたメインの様子に踏むのを止めたパコは吸収されて集団ひとつ。

残り2周、パコは再び先頭へ立ちレースを揺らす。集団も活性し激しいアタック戦が始まった。

活発な動きが続くヤングライダーたちが次々と飛び出し再びアタック⇄吸収を繰り返す中、マリノがアタックをかけ先頭でラストラップへ入る。反応した数名と共に後続を離しにかかる。

小林 海(マトリックスパワータグ)
伊藤雅和(愛三工業レーシングチーム)
木村圭祐(シマノレーシング)
門田祐輔(LEOMO Bellmare Racing Team)
西本健三郎(JCF強化指定選抜チーム)

抜けたマリノらは先行したまま、ついには最後の登り区間もクリア。

勝負は先行グループに絞られ、マトリックスはマリノ勝負かと思いきや、後続からパコ含む数名が追いつきパックストレートに現れたのは7名、強豪スプリンターを含むこのメンバーでいよいよ最後のゴール勝負に入る。

フランシスコ・マンセボ、小林 海(マトリックスパワータグ)
徳田 優、山本哲央(TEAM BRIDGESTONE Cycling)
木村圭祐、中井唯昌(シマノレーシング)
伊藤雅和(愛三工業レーシングチーム)
門田祐輔(LEOMO Bellmare Racing Team)

ホームストレートを先駆けてパコがゴールに近づいてくる。そのまま先行かと思われたが後ろから迫ってきたのはヤングライダー山本、パコはあと少しでゴールに届くところで並んだ山本を見て、悟ったように首を落とした。山本はパコを差し切って優勝。パコは悔しい2着となったが、その凄まじい強さを終始見せつけるレースとなった。

一方でゴール勝負に備えていた隼人、そしてリーダーのホセはチェーン落ちで勝負に加われなかったが何とか前方でゴール、リーダーはしっかりキープしている。

今回の6名出走はレース牽引するトップチームの戦力を優先的に削ることとなり、終盤は各チームその影響もあり混戦極める結果となった。次回Jプロツアーもここ3度目の群馬、勝利に執着して臨みたい。

Photo by Satoru Kato, Itaru Mitsui

【結果】
1位 山本哲央(TEAM BRIDGESTONE Cycling) 3時間15分6秒
2位 フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ) +0秒
3位 木村圭佑(シマノレーシング)
4位 中井唯晶(シマノレーシング)
5位 門田祐輔(リオモ・ベルマーレ・レーシングチーム) +1秒
6位 伊藤雅和(愛三工業レーシングチーム) +2秒
9位 小林 海(マトリックスパワータグ)
13位 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)
14位 安原大貴(マトリックスパワータグ)
17位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
36位 吉田隼人(マトリックスパワータグ)

【個人総合】
1位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ) 1425p
2位 フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ) 1196p
3位 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム) 940p

【チーム総合】
1位 マトリックスパワータグ 3220p
2位 TEAM BRIDGESTONE Cycling 2731p
3位 シマノレーシング 2451p