RACE REPORT

おおいたいこいの道クリテリウム

日付:
2020年10月03日
開催地:
大分いこいの道周辺 特設コース(1km/周) 大分県大分市金池1-5-1
距離:
45.0km(1.0km×45.0周回)
天候:
晴れ時々曇り 気温27℃
出走:
アイラン フェルナンデス, ホセ ビセンテ トリビオ, フランシスコ マンセボ, レオネル アレクサンダー キンテロ, 吉田 隼人, 安原 大貴, 小森 亮平, 小林 海

Jプロツアー第12戦 
レースレイティング:ブロンズ

“レオネル・キンテロ2位!ツアーリーダーキープ”

現在はUCIレースとなっていたこの大分のレースは今季Jプロツアーとして開催。この駅前でのクリテリウムは多くの人々に観てもらえるショーレース的な華やかさがある。しかしコースは1kmという短さの中にUターンを含む左右のコーナーで繋ぎ危険個所も多く抜きどころが少ない。休む間の無い気の抜けないコースである。

今季終盤にてやっと上ったツアーリーダーの座、ステージレースとは異なり一戦一戦が着順での争いとなるため単なる集団ゴールでは守れない。リーダーのレオ自身が勝たねばならないため、チームは強固な徹底コントロールで意思を固める。最終ゴールへの直線は短く、繋ぐコーナーは全て先頭先端を獲ることが重要、そのためにチーム決死で先頭をキープする。

日に日に涼しく秋らしさ増す10月だが、この日は気温が高く汗ばむほど。駅前で行き交う人々が立ち止まり目をやる様子に久しく遠のいていた賑わいの面影を感じほっとしながらも、張り詰めた緊張感漂う戦いがスタートした。

スタートから強豪チームも先頭を獲る動きでチーム主導権を握る意図は同じ。先ずは阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)が先頭を獲り透かさず隼人がつき位置を狙う。まだバラバラとした集団の中でマトリックスはパコ、レオ、大貴…と少しずつ前方に集まり始めるが、愛三工業レーシングチームやTEAM BRIDGESTONE Cycling(BS)も揃い始める。短い周回はコーナーを抜ける度に先頭が入れ替わり混沌とする中での3周目、先頭を獲ったパコに隼人が合わせ大貴とともに固めマトリックスが先頭を獲った。

しかし、ここでパコに機材トラブル発生しパコ離脱、その隙をついて再び阿部が前へ、そして得意の逃げを打ち4周目へ。

ここに乗ったのは大前翔(愛三工業レーシングチーム)。独走強い阿部のペースは速く一気に後続を離したことで、メインは隼人を中心にマトリックスが固め、先行2名を行かせる。パコの異変に気付き様子を窺いつつもメイン先頭はキープ、そしてその後ろにはBSがしっかりと隊列している。パコは自力で復帰し8週目には先頭のチーム隊列に帰ってきた。その間に強豪チームもそれぞれ隊列し集団内のカラーが揃いだした。

逃げの2名は快調に先行を続け、この状態は終盤まで続く。戻ってきたパコはそのまま先頭先端、隙を窺う強豪を一切受け付けないオーラを放ち続けている。

集団内では序盤から幾度も落車が発生し徐々に人数も減っている。非常に危険度も高いが、マトリックスは全員が先頭隊列でそのリスクも回避、レオの後ろにはぴったりとアイランが付きレオを護っている。その後ろBRIDGESTONE Cycling、KINAN Cycling Team、シマノレーシング、愛三工業レーシングチーム・・・それ以外の色は見当たらない。

レース折り返し後半になると、強豪チームが交互に先頭コントロールに加わるも、主導権は絶対に譲らずパコが先頭先端で目立つ動きを許さない。

マトリックスのグリーン車はその色をキープしたまま先頭との差を10秒ほどで保ちレース終盤へ。38周目辺りから少しずつタイム差を縮めていくが先行する2名は全くペースが緩まず、ペースアップを自ら仕掛けるのはマトリックス。

残り5周、快調ペースの2名を渾身追い上げるマトリックスはやはりきつい、それでも先頭を決死で護りガンガン牽き残り4周で先頭2名をキャッチ。後ろに隊列していた強豪チームは一斉に動きが激しくなり一寸の隙も見せることはできない。

自ら盾となり先端で牽き続けるパコも残り2周で離脱。残るは大貴、ホセ、隼人、アイランがレオをしっかり護りながら先頭キープ。

しかし脇から合わせてきた隊列はBS、そしてマトリックスはローテーション交代の隙をつかれ先頭はBSに奪取されてしまう、そのままラストラップへ。

一気に混沌とし始めた前方、分散させられたマトリックスも隊列立て直そうとするが激しい位置獲り戦の中で容易ではない。その中でレオは3~4番手、アイラン、ホセもつこうとしながらの最終コーナーで最悪の落車発生。

先頭から5番手辺りで寸断となり、強豪スプリンターたちが脱落。抜けた5名にはBS2名。

レオネル・キンテロ(マトリックスパワータグ)
沢田桂太郎、孫崎大樹(TEAM BRIDGESTONE Cycling)
大前 翔(愛三工業レーシングチーム)
中島康晴(KINAN Cycling Team)

先行スプリントは大前、その横へ合わせて駆けるのはレオ、しかしその後ろ孫崎の牽きから発射した沢田が強く、ゴール差し込まれ沢田が優勝、レオ悔しいが2着!

勝利は逃したがチームは見事な徹底コントロールを貫きリーダーキープ。しかしやはり勝利が欲しい、翌日への闘志を燃やす。

Photo by Satoru Kato

【結果】
1位  沢田桂太郎(TEAM BRIDGESTONE Cycling)  1時間01分22秒
2位  レオネル・キンテロ(マトリックスパワータグ) +:00
3位  中島康晴(KINAN Cycling Team)
4位  大前 翔(愛三工業レーシングチーム)
5位  横塚浩平(Team UKYO) +:02
6位  孫崎大樹(TEAM BRIDGESTONE Cycling) +:03
11位  ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
32位  アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)
33位  吉田隼人(マトリックスパワータグ)
37位  フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)
38位  安原大貴(マトリックスパワータグ)
47位   小森亮平(マトリックスパワータグ)
DNF     小林 海(マトリックスパワータグ)

Jプロツアー2020 チームランキング
(2020年10月11日時点)
1位 マトリックスパワータグ 8,316p
2位 宇都宮ブリッツェン 7,332p
3位 KINAN Cycling Team 6,311p
4位 愛三工業レーシングチーム 5,558p
5位 TeamUKYO 4,290p
Jプロツアー2020 個人ランキング
(2020年10月11日時点)
1位 レオネル キンテロ 3,084p
2位 ホセ トリビオ 2,772p
3位 大前 翔 2,695p
4位 ルバ トマ 2,079p
5位 山本 元喜 1,977p