RACE REPORT

JBCF 群馬CSCロードレースDay-2

日付:
2024年04月26日
開催地:
群馬県利根郡みなかみ町 群馬サイクルスポーツセンター
距離:
120km(6km × 20周回)
天候:
快晴 気温23℃
出走:
向川 尚樹, ベンジャミ プラデス, ホセ ヴィセンテ トリビオ, 吉田 隼人, アイラン フェルナンデス, 安原 大貴, 田窪 賢次

Jプロツアー第6戦

続いてはロードレース。
群馬はコースレイアウトもバラエティに富んでいて、いろいろなパターンで設定される。
スタート/フィニッシュがホーム/バックどちらも選択でき、そのパターンによって仕掛けどころが変わる。
今回は昨年同様、ホームスタート/ホームゴール、最後の直線までも勝負に絡んでくると思われる。
ここは大集団ゴールのパターンは少なくエスケープから決まるパターンが多い。
主導はやはりTeam UKYOであろう。どの動きにも注意、過去の例などから警戒タイム差を確認し合い、入念なミーティングをした。

当日は風もなく更に爽やかな快晴。ここ群馬でこれほど気持ちよい天候も珍しい。

穏やか爽やかな快晴
穏やか爽やかな快晴

 


出走は160名ほどで多い、ふるいにかける動きも含めスタートからかなりのハイペースが予想される。定刻より30分ほど遅れてスタートした。
スタートからアタックがかかり予想どおりハイペース、抜ける動きに集団はシビア。大貴も早々アタックをかけ逃げるが吸収。
アイランも試みるが吸収、様子見も含め、落ち着かない状況が続く。

7周目、抜ける動きがまとまりはじめ11名で先行、8周目に入る。マトリックスはベンジャが入り、メインへ20秒差で先行する。

オスカル・ブジョル(Team UKYO)
土井雪広(Team UKYO)
平塚吉光(AISAN Racing Team)
中根英登(AISAN Racing Team)
高岡亮寛(イナーメ信濃山形)
紺野元汰(イナーメ信濃山形)
ベンジャミ・プラデス(マトリックスパワータグ)
木村圭佑(シマノレーシング)
野中竜馬(KINAN Cycling Team)
鈴木龍(那須ブラーゼン)
山下貴宏(シエルヴォ奈良MIYATA-MERIDAレーシングチーム)

始めの逃げにベンジャがのる
始めの逃げにベンジャがのる

しかしメインの動きは安定しない、散発的に追走の動きが見られかなり活性している。
9周目には8名の追走が出てここにホセとアイランが入る。この動きで後方は分割、脱落者が増えてくる。

ホセ・ヴィセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)
鈴木真理(宇都宮ブリッツェン)
阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)
狩野智也(群馬グリフィン・レーシングチーム)
秋丸湧哉(シマノレーシング)
阿曽圭佑(KINAN Cycling Team)
小畑郁(なるしまフレンドレーシングチーム)

追走にアイラン、ホセが入る
追走にアイラン、ホセが入る

追走8名は11周目に先頭に追いつき、先頭19名。マトリックスはベンジャ、ホセ、アイランの3名で優勢。
ここでメインからリーダーのパブロ・ウルスタンを含む5名がアタック、追走を始める。
この動きで先頭は思惑が一致せず、UKYOは引かない体制。マトリックスは何度もペースアップを仕掛けるが思うように行かない。
先頭とは1分強、メインはUKYOが固めコントロールしペースを上げるが、追走をかけた5名は追うのをやめメインへ戻る。
14周目、ここでメインは一旦落ち着く。

この状態にマトリックスは再度先頭のペースアップをホセ、アイランが激しく仕掛ける。
特にホセの積極的なアタックの動きは、これまでのホセのイメージとは異なり激しいもの。

積極的に動くホセ
積極的に動くホセ
揺さぶりをかけるホセ
揺さぶりをかけるホセ


15周目には先頭グループ分断、後半体制を考慮してホセを残しアイラン、ベンジャはメインへ戻る。

先頭はホセ含む11名、メインとは1分20秒。ここでUKYO中心にメインはペースを上げてくる。
翌17周目には20秒差まで迫り、ほぼひとつとなって18周目へ。いよいよ後半へ向けてのアタックが激しくなってくる。
アタックが決まらないまま活性した集団は19周目残り2周回へ。
上り区間へ入ったことろで、オスカル・ブジョルがアタック、単独逃げる。

プジョル先行のままラストラップへ。メインとの差は15秒前後、最後に脚を使わせる動きだが、そのまま逃げ切る可能性も微妙。
集団にはUKYOスプリンターの窪木一茂、群馬得意の畑中勇介が脚をためている。マトリックスは隼人体制、慎重に機を窺う。

集団は追う動き、マトリックスは向川が積極的に引く。
最後のバックストレート下りからもう捕らえる位置に入ってきた、マトリックスはアイラン先導で隼人を引き上げていく。
最終コーナーからホームストレートへ、ここでプジョル吸収、集団は一気にスプリントに入る。
しかし、前面はTeam UKYOが固め黒い、その中からグリーンが・・・、隼人が発射。

隼人発射!
隼人発射!


隼人大きく大きく伸び圧巻のゴール!!マトリックスは待望の、勝利を獲った。

大きく伸びてくる
大きく伸びてくる

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獲った!優勝!!
獲った!優勝!!

この勝利を皆で和田に捧げることができた。(-和田のために-)誰も口には出していない、心は固くひとつだった。

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隼人は和田とともに表彰台へ、この勝利はこれからの発射台でもある。

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 前進あるのみ、戦っていきます。

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和田とともに表彰式

 


【監督のコメント】
向川が10年に一度の走りやったなあ・・・


【隼人のコメント】
隼人:コメント?え~?(かったるぅ)、、、もう~、”カントクのおかげ”やって、テキトーに書いといて~ください

監督:おまえ、ナメてんのか(恕)


【順位】
1位 吉田隼人(マトリックスパワータグ)2時間55分40秒
2位 畑中勇介(Team UKYOチーム右京)+01秒
3位 窪木一茂(Team UKYOチーム右京)
4位 パブロ・ウルタスン(Team UKYO)
5位 小森亮平(AISAN Racing Team)
6位 サルバドール・グアルディオラ(Team UKYO)
15位 ベンジャミ・プラデス(マトリックスパワータグ)
19位 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)
23位 ホセ・ヴィセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
26位 向川尚樹(マトリックスパワータグ)
55位 安原大貴(マトリックスパワータグ)
DNF 田窪賢次(マトリックスパワータグ)

photo by Hideaki TAKAGI