RACE REPORT

東広島サイクルロードレース

日付:
2024年12月11日
開催地:
広島県東広島市鏡⼭1丁⽬-2 広島⼤学周辺(5.5kmコース)
距離:
5.5km X 17周 = 93.5km  スプリントポイント10%×3回(5,10,15周回完了時の1位に優勝ポイントの10%)
天候:
晴れ 気温32℃
出走:
アイラン フェルナンデス, ホセ ビセンテ トリビオ, 狩野 智也, 佐野 淳哉, 小森 亮平, 安原 大貴, 向川 尚樹

Jプロツアー第10戦 
レースレイティング:シルバー

Jプロツアー新規大会、広島大学周辺5.5kmの周回コースで学生たちが行き交う穏やかな街並みで開催される。緩やかなアップダウンを含みながら流れるコースだが、残り2kmの丘は勾配がきつく脚を削りアタックポイントとなるであろう。
全国的に雨が続く中、梅雨の最中とは思えない晴れ日となり、30℃を超える猛暑の中での熱いレースとなった。

リーダーであるオールイスは帰国不在、僅差のリーダー争いは間違いなく不在中に代わることになるが、チームでジャージを繋げたい。次に位置するのはホセ、チームはホセのランクアップとそして何より先ずは勝利を挙げたい。

スタート時間は気温が最も上昇する13:00、選手たちは水や氷を浴びながらレースがスタートした。
幾度もアタック⇔吸収を繰り返しながら1回目のポイントを小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)が獲り、6周目には11名の先頭グループが決まる。スタートから積極的に動いていたマトリックスはここに佐野、ホセが入った。

ホセ・トリビオ、佐野淳哉(マトリックスパワータグ)
入部正太朗、木村圭佑、中井唯晶(シマノレーシング)
平塚吉光、孫崎大樹(TEAM BRIDGESTONE Cycling)
内間康平、吉岡直哉(Team UKYO))
小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)
西尾勇人(那須ブラーゼン)

メインはTEAM BRIDGESTONE Cyclingが固めコントロールし、先頭との差は徐々に開いていき1分を超えていく。前後とも落ち着きしばらくはこの状態を続け10周目、2回目のポイントを佐野が獲ったところでホセがまさかのチェーン落ち、佐野と共に先頭から離脱することになる。これをきっかけに先頭グループはアタックがかかり分断、残る6名が先行を続ける。

先頭6名:小野寺、木村、中井、孫崎、吉岡、西尾

ホセと佐野は一旦メインに戻り13周目、残り周回が少なくなりメインのペースが上がり始める。

先頭グループには疲れが見え始め暑さもあり徐々に脱落し始めメインに吸収されていく。その中から小野寺がアタックをかけて単独先行開始、メインで仕切り直しに備えていたマトリックスは終盤へ向けての動きを開始。佐野がアタックをかけて猛追し15周目には小野寺を吸収、

ひとつになった集団はかなり人数が減り、勝負への絞り込みとなるがBSや宇都宮ブリッツェンはまだまだコマを残している。

集団は終盤へ向けての動きが止まない、登り区間で狩野がアタックをかけると各チーム代わる代わるアタックをかけ揺らし合いながらその人数を減らしていく。

激しいアタック戦を繰り返しながら10名ほどが抜けた状態でラストラップへ。

Shizu Furusaka

マトリックスは小森が先行に入るが更にその中から全日本チャンプの入部正太朗(シマノレーシング)がアタック、反応した橋本英也(TEAM BRIDGESTONE Cycling)と先行する。後を絶たない追走の動きで混沌とし散り散りとなった後続から、最後の登り区間でスパートをかけたのは岡篤志(宇都宮ブリッツェン)、強烈なスピードで一気に先頭を抜き去り最後の丘を駆け上がる。

岡は後続を10秒以上離し圧巻の単独ゴール。後続は完全にバラけ順にゴールしていく中、マトリックスはホセが6位でゴールしチーム最高位。

リーダーのオールイスとは僅差争いが続いていた岡はこの勝利をもってリーダーに返り咲き、広島ラウンドは翌日のクリテリウムへと続く。

【結果】
1位  岡 篤志(宇都宮ブリッツェン) 2時間21分42秒
2位  黒枝士揮(TEAM BRIDGESTONE Cycling) +11秒
3位  湊 諒(シマノレーシング)   +13秒
4位  谷 順成(VICTOIRE広島)   +15秒
5位  橋本英也(TEAM BRIDGESTONE Cycling) +17秒
6位  ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ) +20秒

9位  小森亮平(マトリックスパワータグ)
22位 佐野淳哉(マトリックスパワータグ)
27位 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)
33位 狩野智也(マトリックスパワータグ)
36位 安原大貴(マトリックスパワータグ)
DNF  向川尚樹(マトリックスパワータグ)

photo by Itaru Mitsui, Shizu Furusaka