RACE REPORT

全日本選手権ロードレース

日付:
2019年06月30日
開催地:
静岡県 駿東郡小山町 中日向694 富士スピードウェイ特設周回コース(10.8km /1 周)
距離:
10.8km X 21周 = 227.0km
天候:
雨 気温18℃ 
出走:
狩野 智也, 佐野 淳哉, 小森 亮平, 安原 大貴, 向川 尚樹

男子エリート

出走選手:6名 佐野淳哉、小森亮平、安原大貴、向川尚樹、狩野智也、大塚航

初日から降り続く雨は休むことなく、時折勢いを増して降り続く。最終日の男子エリートロードレースも雨、梅雨の時季とはいえこれだけ時節さながらの天気は数年ぶり。最も選手権らしいとも言える雨の中でのレースとなった。
滑りやすいコンディションでアクシデント頻発する中、見舞われることなく更に227kmという長丁場をこなす耐久戦、日本一を決定するに相応しい設定と環境とも言える。世界で活躍する選手たちも今年は揃い、長い注目の一戦がスタートした。

出走人数も少ない中でスタートから積極的に前方で展開するマトリックス、雨のレースならではのハイペースは落車も含み周回ごとに少しずつ後尾から切れていく。

2周目に入ると大貴がアタックをかけ単独先行、4周目には吸収されるがメインは落ち着かずこの動きが影響しメインの人数は減っていく。6周目になると数名のアタックに大貴も乗り9名が抜けた。

安原大貴(マトリックスパワータグ)
岡篤志、堀孝明(宇都宮ブリッツェン)
小石佑馬(Team UKYO)
山本元喜(KINAN Cycling Team)
中井唯晶(シマノレーシング)
徳田優(TEAM BRIDGESTONE Cycling)
岩島啓太(MIVRO)

このメンバーは許されるはずもなくメインは先行を追い、翌周には吸収。

しかしこの動きでメインは一気に人数を減らし30名ほど、そしてマトリックスもその人数を削ることとなってしまい、残るは大貴、小森、狩野の3名。

8周目、今度は徳田優(TEAM BRIDGESTONE Cycling)がアタックし単独先行、これまで落ち着くことがなかった集団は意図一致し、ようやく沈静した。徳田との差は徐々に開いていき3分近くまで開く、ペースダウンしたメインに遅れていた数名が追い付き人数は50名ほどにまで戻る。

この状態がしばらく続き周回を重ねていく。やがて13周目、レースもいよいよ後半となるとメインのペースは再び上がり始め15周目には徳田を吸収。

アタックが激しくなり集団はバラけ集団は40名ほどとなり、マトリックスは大貴と小森が残っている。

宇都宮ブリッツェンが前を固めるが17周目になると動きを潜めていたワールドクラスの選手が一気に動く。
別府史之(Trek – Segafredo)、新城幸也(BAHRAIN MERIDA)が激しく揺らしをかける。更にペースアップする集団は分断し、遂には大貴が遅れてしまう。残るは小森、アタックかかり続ける集団内で粘り残る。

18周目、小石佑馬(Team UKYO)のアタックに新城幸也(BAHRAIN MERIDA)、小林海(GIOTTI VICTORIA-PALOMAR)がつき3名が先行、しかしメインが猛追し捕らえシャッフル。またも抜ける新城と反応した3名で先行し19周目へ。

新城幸也(BAHRAIN MERIDA)
横塚浩平(Team UKYO)
入部正太朗(シマノレーシング)
岡本隼(愛三工業レーシングチーム)

残る後続は17名にまで減り、小森は粘っている。しかし追走の動きは止まず活性し続ける。

やがて先頭から岡本がドロップし先頭は3名、後続との差は1分を超えた。残り2周、3名の逃げ切りの可能性が出てくる。
後続からは5名が抜けて先頭を追う。

小林海(GIOTTI VICTORIA-PALOMAR)
草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)
伊藤雅和(NIPPO VINI FANTINI FAIZANE)
湊 諒(シマノレーシング)
鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)

先頭3名→(1分)追走5名→(3分)メイン
既にメインと言える人数ではなく10名もいない。ついに先頭3名は1分の差をつけたままラストラップへ、逃げ切りは決定的となってくる。

先頭を行く3名は最後のホームストレートへの登り区間で横塚が遅れる。雨が少し緩むと霧が出始め、辺りはどんどん白い闇に包まれていく。勝負は怪我明け復帰のトッププロ、2013年のチャンピオンでもある新城幸也(BAHRAIN MERIDA)と入部正太朗(シマノレーシング)との一騎打ちに。
霧深いホームストレートに現れた2名、互いの様子を窺い合っている。残り200mからの先に仕掛けたのは入部、新城も反応するが入部が押し切りゴール。スプリントで新城を破り入部正太朗がチャンピオンの座を勝ち獲った。今年も全日本チャンピオンに新たな名が刻まれた。

最後まで続く戦いで散り散りとなった後続から小森亮平が17位でフィニッシュしチーム唯一の完走者。152名出走のうち完走は僅か25名という、選手権ならではのサバイバルレースとなった。

シーズン前半はこの選手権で締めくくり、だがすぐに週末のJプロツアーから後半戦のスタートとなる。前半総括を噛み締め気持ち新たに引き締めて臨みます。

【結果】
1位  入部正太朗(シマノレーシング) 6時間12分27秒
2位  新城幸也(BAHRAIN MERIDA)         +00
3位  横塚浩平(Team UKYO)            +8秒
4位  湊 諒(シマノレーシング)        +1分41秒
5位  伊藤雅和(NIPPO VINI FANTINI FAIZANE) +1分49秒
6位  草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)
7位  小林 海(GIOTTI VICTORIA-PALOMAR)  
8位  増田成幸(宇都宮ブリッツェン)   +2分30秒
9位  鈴木 譲(宇都宮ブリッツェン) +2分34秒
10位 西村大輝(NIPPO VINI FANTINI FAIZANE ) +2分50秒

17位 小森亮平(マトリックスパワータグ)
DNF  佐野淳哉(マトリックスパワータグ)
DNF  安原大貴(マトリックスパワータグ)
DNF  向川尚樹(マトリックスパワータグ)
DNF  狩野智也(マトリックスパワータグ)
DNF  大塚 航(マトリックスパワータグ)

photo by Satoru Kato, Shizu Furusaka