RACE REPORT

ツール・ド・くまの 第3ステージ 太地半島

日付:
2019年06月02日
開催地:
和歌山県東牟婁郡太地町 太地半島10.5km周回コース
距離:
9.8km+10.5km×9周回=104.3km HP×2回 KOM×2回
天候:
曇りのち雨 22℃
出走:
ホセ ビセンテ トリビオ, フランシスコ マンセボ, オールイス アルベルト アウラール, 佐野 淳哉, 小森 亮平, 安原 大貴

UCI Asia Tour 2.2 
5/30(木)~6/2(日) 全4日間 プロローグ+3ステージ 
総走行距離 = 314.0km 
出走選手:6名 フランシスコ(パコ)・マンセボ、ホセ・ビセンテ・トリビオ、オールイス・アウラール、佐野淳哉、小森亮平、安原大貴

第3ステージ 太地半島 
日付:2019年6月2日(日)
開催地:和歌山県東牟婁郡太地町 太地半島10.5km周回コース
距離:9.8km+10.5km×9周回=104.3km HP×2回 KOM×2回
天候:曇りのち雨 22℃ 

“オールイス・アウラールがリーダー守りきり個人総合優勝!!ポイント賞獲得!
マトリックスパワータグ チーム総合優勝!!“

ついに最終ステージ、本日決死で守ったリーダーだがライダー3名を失いその代償は大きかった。非常に厳しい状況に現在のトップを素直に喜べない、残る武力でやれるだけのことをやるしかないと“背水の陣”と覚悟し緊張の前夜を過ごす監督・スタッフだが…ライダーは非常に元気でポジティブにミーティングを進める。走りのみでなく人格的にも大きく構え受け止めるパコ、彼の支えはライダー達のパワー源ともなっている様子。揺るがないチームワークで明日を思いっきり戦い、そして勝利する。

平坦基調ではあるがアップダウンも勾配あり、ペース緩まずきついコース。このステージも激しく動く予想、最後の勝負を懸けてハードレースとなるだろう。けれど、オールイスの持ちタイムは9秒、様々な展開にも有利に進めるタイムを持っている。ライバルとの差を入念にチェックして互いに確認し合う。

当日は今にも泣き出しそうな重い曇天の下スタート。ほぼ同時に雨は降り出し路面はウェット、細い曲路の多いコースはかなり滑りやすくリスクを伴う状態。
スタートからアタックかかりハイペース、早くも2名が抜けて先行が始まる。

マルコス・ガルシア(キナンサイクリングチーム)
入部正太朗(シマノレーシング)

逃げ打ちでは定評あるメンバー、早々に逃げが決まりマトリックスとしては都合良い展開。このまま逃げ切られとも総合は守れる可能性がある。抜けた先行を行かせ、マトリックスはメインのタイム差を保ちながら先頭でコントロールし続ける。しかしマルコスはKOMを決めると目的達成、メインはじっとしてくれず、次々を総合上位勢も動こうとする。

やがて先頭は吸収された3周目、再び入部がアタックして抜けると数名が反応し4周目には7名の先行グループが形成、ここで少しメインが落ち着く。

入部正太朗、中井唯晶(シマノレーシング)
鈴木龍(宇都宮ブリッツェン)
ロビー・ハッカー(チーム右京)
トマ・ルバ(キナンサイクリングチーム)
孫崎大樹(チームブリヂストンサイクリング)
フェデリコ・ズルロ(ジョッディ・ヴィクトリア)

メインとの差は徐々に開いていき2分を超えていく・・・チームは最後までボディナンバーが通告されなかったジョッディ・ヴィクトリアの選手がチェックできておらず、やっとチェックできたのは6周目。TOJでも活躍しているフェデリコ・ズルロだ、タイム差も危険範囲の2分47秒。メインをコントロールするパコに“ペースアップ”のサインを送る。

サインに気づいたパコ、メインを引き上げにかかる。6周目に2分強だったタイム差を翌7周目には1分30秒まで縮め恐ろしい牽きをするパコ。尚も脚を緩めずまだまだ牽く。8周目にはその差1分になった。

このペースアップでメインはその人数を減らしていく。9周目、残り2周になるとメイン内では総合上位勢が自ら動き始める。

チーム右京のベンジャミ・プラデスが登り区間で執拗に揺らし誘導をかけ、その隙に同チームのサム・クロームが抜ける。オールイスも自ら反応し応戦、パコは後ろを抑えながらその動きを吸収していく。

先頭からは中井と鈴木がドロップし5名で先行、タイム差は1分ほどでついにラストラップへ。ここでメインから横山航太(シマノレーシング)がアタック、直ぐにホセがチェックにつき2名で抜ける。
横山は1分08秒、ついたホセは34秒、先頭5名は逃げ切ってもオールイスとのタイム差は逆転できないが、横山には逆転される可能性がある。しかしその場合にはホセのタイム差がトップとなり、このまま捕まらなければ総合はホセになる。
マトリックスは最高に優位な状態でラストへ向かう。

残るメインを固定されたかのようにパコが牽く。たった一人で抑えていると思えないその雄姿には同チームでもただただ感動と尊敬しかない。残り3km、激しいアタック戦をリーダーのオールイスが動き応じ、パコはひらすらメイン頭を譲らない。

残り1km、先頭は1分弱、もう追いつくことない逃げ切りにチームカーでガッツをする監督!そして先頭のゴールスプリントはやはり危険だった、フェデリコ・ズルコが獲った。

続いて後続2名はホセが横山を抑えてゴール、そしてメインはパコが頭を抑えたまま最後の直線で開放。

少数を最大限に活かす作戦は成功し、総合上位勢は全員が51秒差での同タイムゴールとなり、見事リーダーを守りきったマトリックスパワータグ。オールイス・アウラールが総合優勝!!そしてチーム総力で獲ったチーム総合優勝!!

このツール・ド・くまのでは3度目の総合優勝、この地ではいつも湧力を得る。
今はまさにトップシーズン、山頂の全日本選手権まであと少し、直ぐに整え前進します。

【第3ステージ結果】
1位  フェデリコ・ズルロ(ジョッディ・ヴィクトリア)  2時間38分28秒
2位  孫崎大樹(チームブリヂストンサイクリング)
3位  入部正太朗(シマノレーシング)
4位  ロビー・ハッカー(チーム右京)
5位  トマ・ルバ(キナンサイクリングチーム)
6位  ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)  +44秒
7位  横山航太(シマノレーシング)
8位  リカルド・スタッキオッティ(ジョッディ・ヴィクトリア)+51秒
9位  オールイス・アウラール(マトリックスパワータグ)
10位  中井唯晶(シマノレーシング)

20位  フランシスコ・マンセボ・ペレス(マトリックスパワータグ)

【個人総合】
1位  オールイス・アウラール(マトリックスパワータグ)  7時間32分49秒
2位  岡 篤志(宇都宮ブリッツェン)  +09秒
3位  ユーセフ・レグイグイ(トレンガヌ・INC・TSG・サイクリング・チーム)  +13秒
4位  コービン・ストロング(セントジョージコンチネンタルサイクリングチーム)  +15秒
5位  サム・クローム(チーム右京)
6位  平塚吉光(チームブリヂストンサイクリング)  +16秒
7位  ベンジャミ・プラデス(チーム右京)  
8位  マイケル・ヴィンク(トレンガヌ・INC・TSG・サイクリング・チーム)  +18秒
9位  フランシスコ・マンセボ・ペレス(マトリックスパワータグ)
10位  ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)  +27秒

【ポイント賞総合】
1位  オールイス・アウラール(マトリックスパワータグ)  55p
2位  フェデリコ・ズルロ(ジョッディ・ヴィクトリア)  42p
3位  トマ・ルバ(キナンサイクリングリーム)  37p

【山岳賞総合】
1位  マルコス・ガルシア(キナンサイクリングチーム)  21p
2位  トマ・ルバ(キナンサイクリングチーム)  7p
3位  ベンジャミ・プラデス(チーム右京)  7p

【チーム総合】
1位  マトリックスパワータグ  22時間39分26秒
2位  ジョッディ・ヴィクトリア  +1分54秒
3位  チーム右京  +5分03秒

photo by Satoru Kato. Itaru Mitsui

Jプロツアー2019 チーム総合順位
(2019年10月6日時点)
1位 マトリックスパワータグ 16,042p
2位 TEAM BRIDGESTONE Cycling 15,113p
3位 宇都宮ブリッツェン 11,718p
4位 シマノレーシング 9,433p
5位 VICTOIRE広島 5,057p
Jプロツアー2019 個人総合順位
(2019年10月6日時点)
1位 オールイス アウラール 5,341p
2位 岡 篤志 4,998p
3位 ホセ トリビオ 3,626p
4位 フランシスコ マンセボ 3,330p
5位 今村 駿介 2,265p