RACE REPORT

ツール・ド・くまの 第2ステージ 熊野山岳

日付:
2019年06月01日
開催地:
三重県熊野市御浜町 熊野山岳コース
距離:
109.3km KOM×3回
天候:
晴れ25℃
出走:
ホセ ビセンテ トリビオ, フランシスコ マンセボ, オールイス アルベルト アウラール, 佐野 淳哉, 小森 亮平, 安原 大貴

UCI Asia Tour 2.2 
5/30(木)~6/2(日) 全4日間 プロローグ+3ステージ 
総走行距離 = 314.0km 
出走選手:6名 フランシスコ(パコ)・マンセボ、ホセ・ビセンテ・トリビオ、オールイス・アウラール、佐野淳哉、小森亮平、安原大貴

第2ステージ 熊野山岳 
日付:2019年6月1日(土)
開催地:三重県熊野市御浜町 熊野山岳コース
距離:109.3km KOM×3回
天候:晴れ25℃ 

“オールイス・アウラールが3位!️ツアーリーダー&ポイントリーダーをキープ!
チーム総合もトップに立つ!“

3日間のステージレースはほぼここで決まると言ってよい。勾配厳しい山岳コースは大きなタイム差がつくことが多く、言わばTDKのクイーンステージ。総合王手を賭けてKOMを繋ぐ激しいバトルとなる。
マトリックスはリーダーと山岳賞で前列並び、チームカー1番でスタート。前晩に入念なミーティングを行い、チームは全力でリーダーの座を守り抜くことを誓う。

当日はやっとすっきりと快晴、気温も徐々に上がる予報で苦しくも美しい千枚田のロケーションが映える。この1回目の千枚田KOMが早々の鍵、ここへ向けてのペースアップは例年かなりふるい落とされる。しかも今年はパレード区間が短縮されリアルスタートが早い、始めの平坦部分からペースアップは間違いなく、アタックに加わる勢いで位置する必要がある。

スタートからやはり一気にペースアップが始まる。宇都宮ブリッツェンが前を固めて集団のペースを上げている。既に集団は一列棒状、これまでパレードだった区間で追いていかれるライダーが出てくる。火がついたように活性している集団はアタック散発、かなりアクティブな状態でリーダーチームのマトリックスのコントロールが入れない。

やがてマトリックスも前方に上がり佐野、小森が先頭を牽き始めるが、KOMへのエスケープを各チーム狙うも許さずで尚もアタックは止まらない。決まらないまま千枚田への登りに入った。すぐに10名ほどが抜け先行するがメインはパコが先頭に立ち他の動きを許さない。既にこれまでのハイペース合戦で集団はバラバラ。そして小森、佐野、大貴が順に遅れ始める。

先頭にはマルコス・ガルシア(キナンサイクリングチーム)が立ちKOMへのペースアップ、ともに数名が先行へ抜け、メインはパコを先頭にホセ、オールイスとマトリックスコントロール。

しかし遅れた佐野、小森、大貴は追いつくのは難しい状況、事実上離脱となってしまう。千枚田のKOMをマルコス先頭に通過し下りに入ると集団ひとつ、既にメインは40名ほどになっている。集団は落ち着かずアタックが止まない、次のKOM札立峠が一番の勝負どころ、ここへ向けて先手を打ちたい動きで不安定。
マトリックスは耐えながらコントロールを続ける。

ついに逃げはきまらないまま、パコを先頭にマトリックスコントロールで札立の登りに入る。山岳賞争いもあるがそのまま逃げ切る展開も多く容赦できない。

KOMが近づいてくると1回目のKOMトップをとったマルコスがアタック、後から抜けたベンジャミ・プラデス(チーム右京)には危険視したオールイスがしっかりマーク、その後ろパコが入りKOMを通過していく。

下り区間ではまた集団ひとつ、しかし17名に絞られてしまった。

マトリックスはパコ、ホセ、オールイスが健在、まだ下りきらないうちにその中からトマ・ルバ(キナンサイクリングリーム)がアタック。単独先行を始めた。しばらくしてTOJでも活躍したドリュー・モレ(トレンガヌ・INC・TSG・サイクリング・チーム)が単独追走、大きくタイムを落していた2名に対し集団は容認し行かせる。ペースは落ち着き遅れたライダーたちが次々とメインに加わり人数が増えてきた。

やがて千枚田の下り区間を終えると残り30km地点、再び最後のKOMへ向けて千枚田を登る。この時点で先頭トマからメインまでは2分、そしてメインの人数は30名ほどに増えていた。単独走で定評あるトマの先行は早くモレは追いつかないまま最後のKOM千枚田を越えて下り区間へ。一度は人数が増えたメインだが最後の千枚田で再びふるい落とされ人数は減っていく。しかし、それ以上にペースアップすることもなく下り区間で再び集団はまとまる。

下りきると残り10kmほど、ここでモレがトマに追いつき先頭2名、メインとの差は1分。2名は協調してゴールを目指す。
後続メインは30名ほど、ここからバラけることはもうないだろう。このステージでは珍しい集団ゴールへ展開する。

先行する2名は逃げ切り、最後の丘はかなりの勾配で直前までタイム差がつく。先行駆け上がってゴールしたのはトマ、続いてモレ。そしてメインは24秒差で30名ほどのゴールスプリント。この丘を前日同様に力強く駆け上がってきたのはオールイス、集団ゴールをきっちり制し堂々リーダーキープ!終始他の動きに睨み利かせ立ち回ったパコはしっかり同タイムでゴールし、その頑強さにはひたすら圧倒される。同じくホセも集団ゴールし、チームは3名が上位ゴールで総合トップに立つ。

なんとかクイーンステージを乗り切ったが、厳しいこのステージでのコントロールは容易でないことは明らかでチームは3名を失ってしまった。次最終は平坦基調ではあるがアップダウンもあり様々な動きが出やすいコース。たった3名となりどこまでコントロールしきれるのか・・・、チームは究極の逆境を抱えながら勝利を掴みに行く。

【第2ステージ結果】
1位  トマ・ルバ(キナンサイクリングチーム)  2時間40分07秒
2位  ドリュー・モレ(トレンガヌ・INC・TSG・サイクリング・チーム)  +00秒
3位  オールイス・アウラール(マトリックスパワータグ)  +24秒
4位  フェデリコ・ズルロ(ジョッディ・ヴィクトリア)  
5位  岡 篤志(宇都宮ブリッツェン)
6位  ユーセフ・レグイグイ(トレンガヌ・INC・TSG・サイクリング・チーム)
7位  サム・クローム(チーム右京)
8位  ペンジャミ・プラデス(チーム右京)
9位  コービン・ストロング(セントジョージコンチネンタルサイクリングチーム)
10位  フランシスコ・マンセボ・ペレス(マトリックスパワータグ)

DNF  佐野淳哉(マトリックスパワータグ)
DNF  小森亮平(マトリックスパワータグ)
DNF  安原大貴(マトリックスパワータグ)

【個人総合】
1位  オールイス・アウラール(マトリックスパワータグ)  4時間53分30秒
2位  岡 篤志(宇都宮ブリッツェン)  +09秒
3位  ユーセフ・レグイグイ(トレンガヌ・INC・TSG・サイクリング・チーム)  +14秒
4位  コービン・ストロング(セントジョージコンチネンタルサイクリングチーム)  +15秒
5位  サム・クローム(チーム右京)
6位  平塚吉光(チームブリヂストンサイクリング)  +16秒
7位  ベンジャミ・プラデス(チーム右京)  
8位  山本大喜(キナンサイクリングチーム)  +17秒
9位  マイケル・ヴィンク(トレンガヌ・INC・TSG・サイクリング・チーム)  +18秒
10位  フランシスコ・マンセボ・ペレス(マトリックスパワータグ)

12位  ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)  +34秒

【ポイント賞総合】
1位  オールイス・アウラール(マトリックスパワータグ)  48p
2位  岡  篤志(宇都宮ブリッツェン)  32p
3位  ユーセフ・レグイグイ(トレンガヌ・INC・TSG・サイクリング・チーム)  28p

【山岳賞総合】
1位  マルコス・ガルシア(キナンサイクリングチーム)  20p
2位  トマ・ルバ(キナンサイクリングチーム)  7p
3位  ベンジャミ・プラデス(チーム右京)  7p

【チーム総合】
1位  マトリックスパワータグ  14時間41分36秒
2位  ジョッディ・ヴィクトリア  +2分38秒
3位  キナンサイクリングチーム  +5分34秒

photo by Satoru Kato, Shingo Fujimaki, Itaru Mitsui

Jプロツアー2020 チームランキング
(2020年10月11日時点)
1位 マトリックスパワータグ 8,316p
2位 宇都宮ブリッツェン 7,332p
3位 KINAN Cycling Team 6,311p
4位 愛三工業レーシングチーム 5,558p
5位 TeamUKYO 4,290p
Jプロツアー2020 個人ランキング
(2020年10月11日時点)
1位 レオネル キンテロ 3,084p
2位 ホセ トリビオ 2,772p
3位 大前 翔 2,695p
4位 ルバ トマ 2,079p
5位 山本 元喜 1,977p