RACE REPORT

ツアー・オブ・ジャパン 第6ステージ 富士山

日付:
2024年10月14日
開催地:
静岡県小山町 須走商店街~富士スピードウェイ西ゲート~富士スピードウェイ外周路周回コース~ふじあざみライン
距離:
8.5km+27.5km=36.0km ふじあざみライン(全長11.4km、標高差1160m、平均勾配10%、最大勾配22%)
天候:
晴れ28℃、フィニッシュ地点10℃
出走:
ホセ ビセンテ トリビオ, フランシスコ マンセボ, オールイス アルベルト アウラール, 佐野 淳哉, 小森 亮平, 安原 大貴

UCI Asia Tour 2.1 
5/19(日)~5/26(日)全8ステージ 
総走行距離 767.6km 総獲得標高12,854m
出走選手:6名 フランシスコ(パコ)・マンセボ、ホセ・ビセンテ・トリビオ、オールイス・アウラール、佐野淳哉、小森亮平、安原大貴

第6ステージ 富士山 
日付:2019年5月24日(金)
開催地:静岡県小山町 須走商店街~富士スピードウェイ西ゲート~富士スピードウェイ外周路周回コース~ふじあざみライン
距離:8.5km+27.5km=36.0km ふじあざみライン(全長11.4km、標高差1160m、平均勾配10%、最大勾配22%)
天候:晴れ28℃、フィニッシュ地点10℃ 

“マトリックスパワータグがチーム総合首位に立つ!”

ついにクイーンステージ、残すところ3ステージだがツアー・オブ・ジャパンの特徴でもあるのだがほぼこのステージで総合が決まる。南信州ステージがいつもと違い大きな集団ゴールとなったため、秒差の争いはここまでもつれ込んだことになる。チーム総合を3位にまで上げるもあとひとつ、マトリックスは総合順位をひとつでも上げたい。日本象徴の富士山を登る“ふじあざみライン”を含むこのステージ、難所ステージでの日本人最高位は現マトリックスパワータグ所属の狩野智也が残した5位。トップは全て外国人選手で各チームこのステージに備えた山岳スペシャリストを置いている。やはり登りはホセを立て、チームは全力ステージに臨む。

スタートからサーキットの外周をキナンサイクリングチームが固めて牽引する。勝負どころのあざみラインへ向けてかなりのペースアップ。昨年覇者のマルコス・ガルシアや強力な牽引役のトマ・ルバを筆頭にキナンサイクリングチームが引き倒しふるいかけをしている。あざみラインに入った直線の登りをそのままのペースで入り既に激しく苦しいヒルクライムのスタート。

本格的な登り区間に入ると、メトケル・イヨブ(トレンガヌ・INC・TSG・サイクリングチーム)とディラン・サンダーランド(チーム・ブリッジレーン)が抜けて先行する。メインはかなりバラけ始めるがパコ、ホセ、オールイスは前方。やがてクリス・ハーパー(チーム・ブリッジレーン)が追走に出て先頭に合流。先頭3名が1分近く差をつけて先行する。

メトケル・イヨブ(トレンガヌ・INC・TSG・サイクリングチーム)
ディラン・サンダーランド(チーム・ブリッジレーン)
クリス・ハーパー(チーム・ブリッジレーン)

メインはバラけ崩壊し10名ほど、パコとホセがいる。先頭では残り6km辺りでハーパーが抜け出し独走態勢に入る。やがてホセ含む3名が抜けて追走をかける。

ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
増田成幸(宇都宮ブリッツェン)
ベンジャミ・プラデス・レヴェルテル(チーム右京)

Jプロツアーで見かける顔ぶれの3名が叩き合いながらも前を追う。しかしハーパーの勢いは緩むことなくそのまま逃げ切りゴール。先行のイヨブも捕まらず2位、そして激しい後続争いからプラデスが抜けて3位。幾度も名勝負を交わしてきたホセと増田が揃って4位、5位。増田はTOJ歴代日本人の最高位でゴールした。


残るパコ、そして一度は遅れたオールイスも上位でゴールし、マトリックスパワータグはついにチーム総合首位に!

個人総合はすっかり入れ替りラストチャンスは次の伊豆ステージのみ、最後のジャンプアップを懸けて全力戦う。

【第6ステージ結果】
1位  クリス・ハーパー(チーム・ブリッジレーン 〉  ;1時間22分24秒
2位  メトレル・イヨブ(トレンガヌ・INC・TSG・サイクリング・チーム)  +28秒
3位  ベンジャミ・プラデス・レヴェルテル(チーム右京)  +43秒
4位  増田成幸(宇都宮ブリッツェン〉  +51秒
5位  ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
6位  フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ) +1分6秒
7位  フォン・カーホー(HKSIプロ・サイクリングチーム)  +1分12秒
8位  フィリッポ・ザッカンティ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ)+1分20秒
9位  ドリュー・モレ(トレンガヌ・INC・TSG・サイクリング・チーム)  +1分25秒
10位  アドリアン・ギロネット(インタープロサイクリングアカデミー)  +1分38秒

17位  オールイス・アウラール(マトリックスパワータグ)  +3分22秒
83位  安原大貴(マトリックスパワータグ)  33分02秒)

【個人総合】
1位  クリス・ハーパー(チーム・ブリッジレーン)  +13時間50分42秒
2位  ベンジャミ・プラデス・レヴェルテル(チーム右京)  +45秒
3位  メトケル・イヨブ(トレンガヌ・INC・TSG・サイクリング・チーム)  +46秒
4位  増田成幸(宇都宮ブリッツェン)  +51秒
5位  ホセ・ビセンテ・トリビオ〈マトリックスパワータグ〉  +1分00秒
6位  フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)  +1分07秒
7位  ドリュー・モレ(トレンガヌ・INC・TSG・サイクリング・チーム)  +1分34秒
8位  ファン・カーホー(HKSI・プロ・サイクリング・チーム)  +1分36秒
9位  サム・クローム(チーム右京)  +1分49秒
10位  アドリアン・ギロネット(インタープロサイクリングアカデミー)  +1分59秒

14位  オールイス・アウラール(マトリックスパワータグ)  +3分9秒
77位  安原大貴(マトリックスパワータグ)  +1時間14分39秒

【チーム総合】
1位  マトリックスパワータグ  +41時間37分28秒
2位  トレンガヌ・INC・TSG・サイクリング・チーム  +10秒
3位  チーム・ブリッジレーン  +1分41秒

photo by Satoru Kato, Shingo Fujimaki