RACE REPORT

宇都宮クリテリウム

日付:
2024年05月09日
開催地:
栃⽊県 宇都宮清原⼯業団地内 (周回3.0km右回り) :栃⽊県宇都宮市清原⼯業団地15-4
距離:
60.0km(3.0km×20周回) スプリントポイント×3回(5、10、15周回完了時の1位に地元賞)
天候:
晴れ 気温22℃
出走:
狩野 智也, 佐野 淳哉, 向川 尚樹

Jプロツアー第6戦 

レースレイティング:ブロンズ

出走選手:4名 狩野智也、佐野淳哉、向川尚樹、大塚航

やはり自転車の街、宇都宮での大会はとても華やか、朝から様々なイベントも催され多くの観客で賑わっている。

前日のロードレースでその強さを見せたTEAM BRIDGESTONE Cyclingは日本代表クラスのトラック競技選手を中心としたチーム、クリテリウムでは更にメンバーを揃えてきた。そしてやはり地元勝利を収めたい宇都宮ブリッツェンも決死の体制でくるであろう。間違いなくチームでのトレイン戦、マトリックスは佐野を中心にどう流れへ影響させるか・・・非常に難しい一戦となる。

スタートからアタックがかかり先頭は目まぐるしく変わっていくがやはりシマノレーシングが積極的に動く。5周目を前に12名ほどが抜け先頭グループ形成、メインも容認し30秒前後の差を保ちながら周回を重ねる。

入部正太朗、木村圭佑、中井唯晶、横山航太(シマノレーシング)

下島将輝、中村魁斗(那須ブラーゼン)

橋本英也(TEAM BRIDGESTONE Cycling)

トマ・ルバ(KINAN Cycling Team)

畑中勇介(TeamUKYO)

岸崇仁(LEOMO Bellmare Racing Team)

白川幸希(VICTOIRE 広島)

1周3.0kmしかないコースは4分ほどであっという間に後半へ突入していく。5周目、10周目の中間スプリントポイントはプロ競輪選手の橋本が獲得、先頭グループのメンバーはかなり強い顔ぶれだがさほどペースを上げようとはしていない。

11周目あたりからメインはKINAN Cycling Teamが牽引し徐々に先頭との差を詰めていく。13周目にはメインの人数も減り始め宇都宮ブリッツェンも隊列で前方へ上がってくる。ここで佐野が前に抜け一気に先頭を追い集団を連れてキャッチ、その寸前に入部と畑中が抜ける。

しかしここへ小石祐馬(TeamUKYO)が乗るとメインは許さない。15周目を前に先頭を吸収し集団はひとつのまま3回目の中間スプリントへ。1位通過したのは窪木一茂(TEAM BRIDGESTONE Cycling)、3回とも獲得したのはTEAM BRIDGESTONE Cyclingで、その面々のスプリント強さを見せつける。

レースはあっという間に終盤、各チーム隊列を組んでの位置取りが始まる。トレイン組めないマトリックスは展開を変えたく残り4周目で佐野が単独アタックするが宇都宮ブリッツェンの増田成幸にチェックされエスケープならず。メインはシマノレーシングが青いトレインで先頭を固め、宇都宮ブリッツェンの赤いトレインが出てくる。TEAM BRIDGESTONE CyclingやKINAN Cycling Teamの白いトレインも加わり、彩り揃った美しい集団はいよいよラストラップ。

予想どおりのトレイン戦、粘り続けたシマノレーシングから先頭奪取はTEAM BRIDGESTONE Cycling、そのままバックストレートを完璧なトレインで最終コーナーへ。このコーナーが制する鍵、そこを地元宇都宮ブリッツェンの赤いトレインが横並びから先獲り、発射したのは小野寺玲。

完璧なゴールスプリントで見事優勝をきめた。

マトリックスは佐野が可能性を賭けて孤軍奮闘するもやはりレースへ影響させることはできず。残念ながらチーム総合順位も2位となりツアー前半を終えた。この後のツアー・オブ・ジャパンなどビッグレースを経て次回は再び栃木の地、那須での2連戦。チームは首位奪還を誓う。

【結果】

1位           小野寺玲(宇都宮ブリッツェン) 1時間18分53秒

2位           黒枝士揮(チームブリヂストンサイクリング)                +0秒

3位           窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)               

4位           沢田桂太郎(チームブリヂストンサイクリング)           

5位           鈴木 龍(宇都宮ブリッツェン) 

6位           大久保陣(キナンサイクリングチーム)

25位  大塚航(マトリックスパワータグ)

48位  狩野智也(マトリックスパワータグ)

63位  佐野淳哉(マトリックスパワータグ)

DNF  向川尚樹(マトリックスパワータグ)

【ツアー個人総合】

1位   岡 篤志(宇都宮ブリッツェン) 1,623pts

2位   オールイス・アルベルト(マトリックスパワータグ) 1,531pts

3位   横山航太(シマノレーシング) 1,335pts

4位   今村駿介(TEAM BRIDGESTONE Cycling) 1,305pts

5位   小野寺 玲(宇都宮ブリッツェン) 1,141pts

6位   入部正太朗(シマノレーシング) 1,095pts

【ツアーチーム総合】

1位   TEAM BRIDGESTONE Cycling  5,038pts

2位   マトリックスパワータグ  4,547pts

3位   宇都宮ブリッツェン  4,188pts

photo by Satoru Kato