RACE REPORT

東日本ロードクラシック

日付:
2019年04月28日
開催地:
群馬サイクルスポーツセンター 6.0kmコース 群馬県利根郡みなかみ町新巻3853
距離:
150.0km(6.0km×25周回) スプリントポイント×3回(10、15、20周回完了時の1位に優勝ポイントの10%)
天候:
晴れ 気温14℃
出走:
狩野 智也, 佐野 淳哉, 向川 尚樹

Jプロツアー第4戦 
レースレイティング:プラチナ

出走選手:4名 狩野智也、佐野淳哉、向川尚樹、大塚航

前週の西日本ロードクラシックに続き、同じく東日本でのハイポイントなプラチナ大会。シーズン3回設定のプラチナ大会はこの後シーズン後半の全日本ロードチャンピオンシップとなるため、前半成績の決め手となる重要な大会となる。
マトリックスはこれまで開幕から3連勝し個人チームともに首位キープできているが、ここでスペイン遠征との二隊に分かれての参戦となる。リーダーのオールイスをはじめ勝利してきたメンバーを欠いての少数となるが首位守るためにも佐野を中心に全力戦う。

海外レースも各地開催されているため、マトリックスだけでなくTeamUKYOやKINAN Cycling Teamなども強力な外国人選手はいずれも不在。純粋な国内レースの顔ぶれは別の意味で新鮮さを漂わせ、いつもとは異なるレースが予想される。

ここ群馬CSCも東日本の聖地、ロード選手にとって馴染みのコースを25周の長丁場で設定されている。アップダウンを含むもペースで抜ける6kmサーキットはレース展開で極端にペース緩急することが多く、やはり長短それぞれキツさが出るコース。

スタートから振い落としをかけてハイペースになることが多いが、直ぐに3名が抜けて先行、メインは早々に落ち着きラップタイムも8分30秒といつもほど上がり切らずに2周目に入る。

湊 諒(シマノレーシング)
村田雄耶(弱虫ペダル サイクリングチーム)
伊藤舜紀(東京ヴェントス)

強豪シマノを含んだこの逃げにメインは様々な思惑混じるも容認一致。長丁場なレースはこの1周目の状況を終盤まで続けることとなる。
先頭とのタイム差は1分〜2分強、常に射程圏内に置くためにコントロールはTEAM BRIDGESTONE CyclingとKINAN Cycling Teamが中心となり前方を固める。マトリックスは集団中前方あたりに位置、集団ゴールスプリントとなることが多いコースだけにスプリンターを擁する強豪チームがコントロールの中心となる。

ハイポイントの中間スプリントは10周目、ここまでは動きがない予想のとおり淡々と同じ状況で周回を重ねていく。先頭のラップタイムは徐々に落ちていくが、メインも同じ差を保ちペースダウン、いつしか10分近いまったりペースとなり、緩やかに時間が流れる状況。一時的なメインから抜け出す選手がいるが動じることなく流れる周回の中で淡々と消化していく。

計ったような先頭←メインの状況は中間スプリントポイントの動きを期待するも全く影響なく、先頭もローテーションしながらの変化ないまま通過していく。メインのコントロールも変わらずBRIDGESTONEとKINANで前面白い。やがて宇都宮ブリッツェンから阿部崇之が加わり先頭をとることが多くなるがタイム差は同様を保ち各チームの思惑は一致のもよう。マトリックスは動く気配を見せず集団内。

15周目、2回目の中間スプリントもサラッと過ごし、レースは折り返し後半に入ったが何ら状況変わらず。宇都宮ブリッツェンがメイン前方に上がって少し色合いが変化したくらい、先頭3名には少し疲労の表情が窺える。17周目、いよいよ最終のポイント周回へ向けてかメインのペースが一気に上がり55秒差まで詰めるが、ここで紺野元汰(イナーメ信濃山形)が抜け出すと反応するチームはなく、またペースダウン。後半に入るため、強豪各チームとも勝負絡まない動きには一切無駄な力を使わない姿勢を崩さない。先頭は4名となり少し活力を得た様子、しかし絵的にはまた同じ状況への逆戻りとなる。

20周目に入りいよいよ終盤、最後の中間スプリントへ。ここでやっとメインが重い腰をあげて一気にペースアップ、バックストレートで先頭を吸収、激しい緩急に多すぎたメイン集団は後尾分から千切れ人数が減ってきた。先頭はシマノから入部が上がりポイント獲得、逃げ続ける湊、村田とともに3名がそのまま抜ける。

マトリックスも佐野が攻撃開始、幾度もアタックをかけるがチェックが厳しく抜けれない。

やがて先頭は吸収、佐野のアタックも含め眠りから覚めたように活性したメインはアタックを繰り返しながらその人数を減らしていくがまだ50名は残っている。尚も攻撃しまくる佐野だが残りまだ3周、宇都宮ブリッツェンが前面をとりアタックを潰していく、マトリックスの戦況はかなり厳しい。シマノレーシング、宇都宮ブリッツェンの動きがさらに激しさを増してくる。人数を減らしたい佐野はアタックを続けながら15名ほどに絞り込み残り2周へ、しかし抜けきれずまだ人数は増えていく。

30名強の集団でラストラップへ。マトリックスで残るのは佐野のみ、そして強豪各チームは着実にスプリンター達を乗せている。同じくスプリント勝負への持ち込みを嫌う米谷隆志(LEOMO Bellmare Racing Team)が先駆けてアタックしていく、佐野はそこにも反応、猛追をかけながら下り区間へ入っていくがいずれも吸収、繰り返すアタックが決まらないまま40名強の人数で心臓破りからバックストレートへ。佐野は力尽き入っていない。

ホームストレートをほぼ全員残していたTEAM BIDGESTONE Cycling見事な隊列からトレインを組みゴールへ。あわや上位独占かと思われるゴール際、鋭く左サイドから射し込んできたのは岡篤志(宇都宮ブリッツェン)、伸び上がったようにゴールをきり勝利をきめた。続くBRIDGESTONE勢から沢田桂太郎、今村駿介で表彰台。マトリックスは佐野の45位が最高位。最後の勝負へは絡むことができず、惨敗という結果となった。

この結果から、リーダージャージはオールイスから岡へ。チーム総合はなんとか首位をキープできている。
「二軍勢とはいえベテラン揃い。何とかかっこつくかなと思いましたが期待外れ、惨敗です。トップチームらしからぬ走りで申し訳ありません。」とコメントする監督。個によるチーム力の不安定さには多くの課題が残り、また格上となるコンチネンタルチームらしい動きが見られなかったレース全体の内容についても、現日本のレベルが露わに出たと安原監督の言葉は厳しい。意識改めて次戦へと臨みます。

【結果】
1位 岡 篤志(宇都宮ブリッツェン) 3時間51分20秒
2位 沢田桂太郎(チームブリヂストンサイクリング) +0秒
3位 今村駿介(チームブリヂストンサイクリング) +0秒
4位 黒枝士揮(チームブリヂストンサイクリング) +0秒
5位 鈴木 龍(宇都宮ブリッツェン) +0秒
6位 大久保陣(キナンサイクリングチーム) +0秒
45位 佐野淳哉(マトリックスパワータグ)
49位 狩野智也(マトリックスパワータグ)
54位  向川尚樹(マトリックスパワータグ)
DNF  大塚航(マトリックスパワータグ)

【ツアー個人総合】
1位  岡 篤志(宇都宮ブリッツェン) 1,621pts
2位  オールイス・アルベルト(マトリックスパワータグ) 1,531pts
3位  横山航太(シマノレーシング) 1,050pts
4位  平塚吉光(TEAM BRIDGESTONE Cycling)881pts
5位  アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ) 870pts
6位  ホセ ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ) 791pts

【ツアーチーム総合】
1位  マトリックスパワータグ  4,261pts
2位  TEAM BRIDGESTONE Cycling  3,223pts
3位  宇都宮ブリッツェン  3,108pts

photo by Satoru Kato