RACE REPORT

JBCF秋吉台カルストロードレース

日付:
2018年09月15日
開催地:
⼭⼝県美祢市秋芳町 Mine秋吉台ジオパークセンターkarstar周辺 周回コース29.5km
距離:
147.5km(29.5km×5周回)
天候:
雨上がり晴れ 気温28℃
出走:
アイラン フェルナンデス, ホセ ビセンテ トリビオ, 佐野 淳哉, 土井 雪広, 安原 大貴, 田窪 賢次, 向川 尚樹

Jプロツアー第18戦(レイティングAAA)

天然記念物となるカルスト台地などで国定公園となっている観光地でのロードレース。美しい景観ではあるががきついアップダウンを繰り返すこのコースでのレースはかなりハイレベルな設定。また、観光地であるためタイム設定も厳しく遅れはどんどん除外されていく。1周29.5kmという長い周長を5周回、昨年1-2-3独占したこのレースは4周回、プラス1周はまた展開への影響も大きいと想定される。苦戦が続いている中、チームは昨年優勝のアイランを筆頭に連覇を目指し、スタートラインに立つ。
昨年は悪天候での周回短縮、またもや雨天かと思われたが、スタート前に雨は上がりかなり蒸し暑くなる中で激しいレースがスタートした。

1周目は散発的な逃げはあるものの、トップチームを中心に冷静な様子。それでもこの激しいアップダウンに後尾から次々と遅れて集団人数が減っていく。マトリックスは全員がほぼ前方近くに位置しながら1周完了し2周目へ、美しいカルスト台地へ下っていく。ここで大きな集団落車が発生し、不運なことにアイランが巻き込まれ転倒。向川と共に復帰はしたが遅れをとることになり、戦況への影響大きさに本人もチームも憤りは隠せない。この後にリーダー窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)や増田成幸(宇都宮ブリッツェン)を含む強力なメンバーの逃げが発生し、マトリックスで付いたのは田窪、そこへ更に追走をかけていた佐野だったがトラブルで早々離脱、更に戦況は厳しくなる。

逃げは一旦吸収されるが、活性した集団はアタックが止まらない。やがてコース後半の登坂区間、勝負どころの“カルストベルグ”で雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン)がアタック、それをきっかけに8名が抜け、ホセが入る。

ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)
増田成幸、雨澤毅明、岡 篤志(宇都宮ブリッツェン)
湊 諒(シマノレーシング)
米谷隆志 (LEOMO Bellmare Racing Team)
岡 泰誠(イナーメ信濃山形)

8名を先頭に3周目へ、宇都宮ブリッツェンはしっかりと人数を入れての優位体制。マトリックスは追走グループに土井が入り20名ほどで先頭を追う、やがて土井ら追走はホセらの先頭に合流。絞られた30名ほどの集団から再び雨澤がアタック、カルストベルグでのアタックに集団はどんどんバラけていく。雨澤先行のままで4周目へ、10秒ほどのタイム差でホセ、土井を含む集団。集団が雨澤を吸収するとカウンターで増田、岡篤志、米谷が出てカルストブルグへ向かう。
土井がペースアップをしてホセを乗せようとするが、ホセへのチェックもあり抜けられない。そこから米谷のチームメイト才田直人(LEOMO Bellmare Racing Team)が抜け、単独追走をかける。先頭では宇都宮ブリッツェン2名を相手に米谷がアタックをかけ、単独先行でラストラップへ。

前を行く宇都宮ブリッツェン勢は岡の脱落に増田が待つ様子を見せ、その間に米谷が先行しタイム差を広げていく。その後ろ増田、単独で追走をかけている才田と続き、ホセは4名のパック(ホセ、窪木、入部、岡泰誠)で追走をする。
先行の米谷は後続との差を1分ほどにまで広げていくが、単独になった増田が切り替えたような追走開始、淡々と米谷に近づいていく。その間、追走ホセらのパックには数名が合流し7名。その前を行く才田から1分以上の差となっている。

米谷隆志 (LEOMO Bellmare Racing Team)
  ↓
増田成幸(宇都宮ブリッツェン)
  ↓
才田直人(LEOMO Bellmare Racing Team)
  ↓ 以下7名グループ
ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)
小野寺 玲、岡 篤志(宇都宮ブリッツェン)
入部正太朗(シマノレーシング)
岡 泰誠(イナーメ信濃山形)
高木三千成(東京ヴェントス)

尚も残る宇都宮ブリッツェンの底力を見せつけられるチームワークにこのグループはペースが上がらない。やがて登坂区間の手前で増田が米谷に追いつき2名、そして残り10km辺りで才田が追いつき先頭3名。ホセらのグループとは既に3分以上に開いており、勝負はこの3名に絞られた。先頭3名は最後の勝負どころカルストベルグに入り互いを見合うが、1対2でありながらも大ベテラン増田は落ち着いた様子で王者の風格さえ感じられる。最後は見極めたような残り300m辺りでアタックをかけ堂々の勝利、続いて才田、米谷。LEOMO Bellmare Racing Teamが2-3の表彰台に会場は驚きと賞賛の声で沸いた。
そして、後続からリーダーの窪木、続くホセで5位。完走はたった13名、観光地ならではの厳しいタイム制限にアシスト勢の功績は残ることはなく、激しいサバイバルレースを窺わせるリザルトとなった。

この勝利で今季のチーム総合優勝は宇都宮ブリッツェンで確定。マトリックスは昨年とは大きく異なる、惨敗という悔しい結果となった。落車したアイランの怪我はとりあえず翌日走れそう、クリテリウムで挽回を狙う。

【結果】
1位 増田成幸(宇都宮ブリッツェン) 3時間51分34秒
2位 才田直人(LEOMO Bellmare Racing Team) +8秒
3位 米谷隆志(LEOMOベルマーレ・レーシングチーム) +19秒
4位 窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング) +4分21秒
5位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ ) +4分37秒
6位 岡 泰誠(イナーメ信濃山形) +4分46秒
DNF 土井雪広(マトリックスパワータグ)
DNF 安原大貴(マトリックスパワータグ)
DNF 田窪賢次(マトリックスパワータグ)
DNF アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)
DNF 向川尚樹(マトリックスパワータグ)
DNF 佐野淳哉(マトリックスパワータグ)

photo by Satoru Kato

Jプロツアー2020 チームランキング
(2020年10月11日時点)
1位 マトリックスパワータグ 8,316p
2位 宇都宮ブリッツェン 7,332p
3位 KINAN Cycling Team 6,311p
4位 愛三工業レーシングチーム 5,558p
5位 TeamUKYO 4,290p
Jプロツアー2020 個人ランキング
(2020年10月11日時点)
1位 レオネル キンテロ 3,084p
2位 ホセ トリビオ 2,772p
3位 大前 翔 2,695p
4位 ルバ トマ 2,079p
5位 山本 元喜 1,977p