RACE REPORT

JBCF みやだ高原ヒルクライム

日付:
2024年11月25日
開催地:
長野県上伊那郡宮田村2569 宮田高原キャンプ場登山道
距離:
全長10.7km 標高差890m 平均勾配8.6%
天候:
晴天 気温35℃
出走:
アイラン フェルナンデス, ホセ ビセンテ トリビオ, 佐野 淳哉, 土井 雪広, 吉田 隼人, 安原 大貴, 田窪 賢次, 向川 尚樹

“ホセ・ビセンテが優勝!!田窪賢次が3位!”

Jプロツアー第10戦 

続くJプロツアーは長野県宮田村でのTwo In Oneでヒルクライムとクリテリウムの2連戦。今期ツアー初のヒルクライムレースでもある。
毎年スペイン人ライダーを中心とした激しい叩き合いとなるが、昨年その激闘を打ち破り獲ったのは日本人ライダー増田成幸(宇都宮ブリッツェン)。
今年はその増田が欠場、そして外国人勢は参戦しておらず、総合を守るホセにとっては得意のヒルクライムはかなり優勢。
しかし、ホセは決して安心するタイプではない。慎重にそして念入りにレースの為に整え準備する。
チームはホセをエースに完全なホセ体制を敷く。

コースは全体に道幅狭く10%の勾配区間も多いため平均勾配よりもきつく感じられる。序盤の位置取りはかなり重要、エースを乗せるためにチーム間の激しい攻防が予想される。
気温は朝から既に30℃を超え真夏日。激しい上りバトルのレースには堪える暑さの中、熱いレースがスタートした。

スタートからアイランが飛び出し、マトリックスが前を固めてペースを上げる。

アイラン、大貴、田窪がホセを固め、そこに雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン)が入り先頭5名。
後続を引き離しにかかり、20秒ほど差をつけたところでアイランは離脱し先頭4名。そして4km地点辺りで大貴が離脱するが、ここで一旦ホセも後退。
先頭は田窪と雨澤の2名、前戦の石川で叩き合ったこの二人は因縁の如く激しく叩き合う。その隙をついてホセが後方から上がりアタック、一気に二人を突き放して単独先行に入る。
追う雨澤を田窪が離さない、

ホセは快調に逃げ続け後続に40秒もの差をつけてゴール、圧勝!

そして、単独攻防しながらも最後は田窪を離して雨澤が2位。やはり上りにも強い雨澤は気を許せぬ相手とし、ホセは冷静に彼の強さを見て判断し隙を窺っていた。
続く田窪が3位でゴールし、マトリックスは1、3位の表彰台。そして渾身アシストの上での成績は田窪に新人賞(U23)リーダーのピュアホワイトジャージをもたらす。

翌日は異なるタイプの予選→決勝方式のクリテリウム。このチームワークを良い流れで勝利したい。

 

【順位】
1位 ホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ) 33分49秒
2位 雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン) +40秒
3位 田窪賢次(マトリックスパワータグ) +1分23秒
4位 飯野智行(宇都宮ブリッツェン) +1分32秒
5位 吉岡直哉(那須ブラーゼン) +1分51秒
6位 湊諒(シマノレーシング) +1分57秒
7位 入部正太朗(シマノレーシング) +2分22秒
8位 柴田雅之(那須ブラーゼン) +2分35秒
9位 米谷隆志(リオモベルマーレレーシングチーム) +2分41秒
10位 才田直人(リオモベルマーレレーシングチーム) +2分50秒
18位 佐野淳哉(マトリックスパワータグ)
32位 安原大貴(マトリックスパワータグ)
38位 吉田隼人(マトリックスパワータグ)
56位 土井雪広(マトリックスパワータグ)
58位 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)
65位 向川尚樹(マトリックスパワータグ)

 

photo by Hideaki TAKAGI