RACE REPORT

JBCF 石川サイクルロードレース

日付:
2024年10月05日
開催地:
福島県石川町・浅川町周回コース13.6km
距離:
102.2km(13.6km × 7周回)
天候:
晴れ時々曇り 気温35℃ 
出走:
アイラン フェルナンデス, ホセ ビセンテ トリビオ, 佐野 淳哉, 土井 雪広, 吉田 隼人, 安原 大貴, 田窪 賢次, 間瀬 勇毅

“田窪賢次が2位!”

Jプロツアー第9戦 

毎年この時期に開催されるJプロツアーでも伝統的な公道レース。コースの難易度や暑さの気候環境もあり実力差が出やすく、レイティングは前戦AAAAに続くAAAと高い設定である。
過去には佐野も勝利しているが、ここ数年、日本人での勝利はなく、ホセも含め外国人選手の勝利が続いている。
夏の海外遠征へ出ているチームも多くメンバーを揃えてきている強豪チームは少ない。マトリックスはフルメンバー参戦、チームとしての目的標的を意思統一して揺るがない姿勢で戦うことが重要として戦略を話し合う。
この後はポイントAA設定のレースが続くため、このレースは後半戦へ向けて重要となってくる。

当日は予想通り朝から気温が高い、蒸し暑さでも定評がある石川サイクルロードレースらしい暑さの中スタートした。

パレード区間を過ぎると上り区間へ向けてお約束どおりのファーストアタックはアイランから。集団は一気にハイペースとなる。
活性した集団から早々に5名が抜け出す。

新城銀二(那須ブラーゼン)
湊 諒(シマノレーシング)
中里 仁(群馬グリフィン・レーシングチーム)
渡邊 聡(なるしまフレンド レーシングチーム)
北野普識(イナーメ信濃山形)

集団は沈静しまとまるが1分ほどのタイム差を保ちながら進行、逃げから北野がドロップし先頭4名のまま4周目までこの状況が続く。
マトリックスは早々に隼人がマシントラブルで痛い離脱。しかしリーダーを持つチームとして集団をコントロールし、折り返しとなる4周目から徐々に差を詰めにかかる。
佐野が先頭に立ちペースを上げ先頭を吸収しながら5周目へ、ここで大貴が単独でアタックをかける。

この動きに強豪チームはそれぞれ追走を送るが、ここにホセが入ってくる。残りまだ3周あるがこの追走は本気化した15名ほどの集団に。
マトリックスはホセと田窪が入り、単独先行の大貴を吸収しながら15名で残り2周へ。後続は1分以上。

ホセ・ビセンテ、安原大貴、田窪賢次(マトリックスパワータグ)
鈴木 譲、飯野智行、雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン)
入部正太朗、西村大輝、秋田拓磨(シマノレーシング)
吉岡直哉、下島将輝(那須ブラーゼン)
才田直人(LEOMO Bellmare Racing team)
ビビアン・ボルン(イナーメ信濃山形)
佐々木貴則(東京ヴェントス)
谷 順成(FIETS GROEN 日本ロボティクス)

先頭は既にアタック戦、勝負は先頭へ託され後続は沈静している。
やがて雨澤が単独抜けて先行、10秒ほどの差で才田が単独で追走へ、そして田窪も単独追走に出てそのままラストラップへ。
雨澤は快調に逃げる、田窪が才田に追いつくが雨澤との差は20秒へ。追走2名の協調が足りないか雨澤との差がどんどん広がっていく。
その後ろとは30秒以上開き残り5kmほど、勝負は完全に先頭3名に絞られる。

田窪らも懸命に追うが雨澤との差が縮まらない。残り1kmを切り最終コーナーへ、雨澤はおよそ50秒ほどの大差をつけて圧巻の逃げ切りゴール。
続く田窪は最終コーナー手前で才田をかわし一気にゴールへの上りを駆け上がり2位、そして才田、1分ほどして後続のトップでホセが4位ゴール。

田窪はピュアホワイトでの表彰台に立つことはあったが、Jプロツアーリザルトで表彰台に立つのは初、今期の好調ぶりを見せた。
ホセは自らの保守でルビーレッドジャージを守っている。

前半戦は続く4戦で一息だが、強豪チームはそれぞれチーム力を増し少しずつポイント差は縮まってきている。
後半戦を有利に進めるためにも引き締めて次戦を戦います。

 

【結果】
1位 雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン) 2時間39分7秒
2位 田窪賢次(マトリックスパワータグ) +48秒
3位 才田直人(LEOMO Bellmare Racing team)+52秒
4位 ホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ)+1分42秒
5位 西村大輝(シマノレーシング) +1分45秒
6位 秋田拓磨(シマノレーシング) +1分49秒
12位 安原大貴(マトリックスパワータグ)
41位 土井雪広(マトリックスパワータグ)
42位 佐野淳哉(マトリックスパワータグ)
44位 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)
DNF 吉田隼人(マトリックスパワータグ)
DNF 間瀬勇毅(マトリックスパワータグ)

 

photo by Hideaki TAKAGI