RACE REPORT

JBCF 西日本ロードクラシック広島大会Day-2

日付:
2024年10月14日
開催地:
広島県三原市本郷町上北方 広島県中央森林公園
距離:
147.6km(12.3km × 12周回)
天候:
晴れ時々曇り 気温33℃ 
出走:
ホセ ビセンテ トリビオ, 佐野 淳哉, 土井 雪広, 吉田 隼人, 安原 大貴, 田窪 賢次

Jプロツアー第8戦

最高レイティングAAAA、1日目はAAかなりのポイント差。マトリックスはイベントなどの諸事情により、2日目は6名での参戦となる。
他チームも全日本の落車でトップ選手の欠場も多い。少数でも目的しっかりと統一しムダ無く動けば問題ない、問題はこの暑さのうえ距離は倍の147.6km、暑さ対策がかなり深刻なものとし入念に準備についても打ち合わせする。
1日目の疲れも否めないがここは今一度奮い立たせてレースに臨む。

当日は晴れだが雲も多い。少し気休めにはなるが朝8:00で既に気温30℃に達している。更に暑くなった9:15、レースはスタートした。
補給は始めからOKとなりオフィシャルからもサポート体制を強化するほど暑さは心配されている。
いつもは1、2周は長丁場でもふるい落としをかけるためかなりハイペースで回ってくる。しかし、暑さと長丁場の加減か初日の疲れなのかあまりペースは上がらずラップタイム18分強。
散発的なアタックはかかっているものの、対象をよく見てムダには動かない空気が漂っている。

決定的な動きが決まらないまま淡々と周回を重ねる集団、それぞれ落ち着いて給水を受けるペースだが、暑さで降りる選手も出始めてきた。
3周目に10名ほどが抜けまとまっている。そこには田窪が入り12名の先行グループ形成、主要チームはそれぞれ含んでおり集団はコントロールに入り沈静。しかし大貴がパンクで遅れ早々に痛い離脱。

 

田窪賢次(マトリックスパッワータグ)
馬渡伸弥、飯野智行(宇都宮ブリッツェン)
入部正太朗、秋田拓磨(シマノレーシング)
吉岡直哉、岸 崇仁(那須ブラーゼン)
中西健児(KINAN Cycling Team)
早川朋宏(愛三工業レーシングチーム)
中村龍太郎(イナーメ信濃山形)
内野直也(ウォークライド・シクロアカデミア)
大前 翔(東京 ヴェントス)

しばらくこの状態で進行、先頭は徐々にタイム差を広げ5周目には2分を超えてきた。まだ序盤だが、今回の出走メンバーでは追走をかける決定的な勢いのあるライダーは多くない。
暑さもあり3分を超えると危険か、先頭に託せるチームと別の勝負をしたいチームとでは思惑が異なってくる。リーダーのホセを抱えているマトリックスは後半キャッチで勝負へ持ち込みたい。
ここで木村圭介(シマノレーシング)がアタックし3名と追走をかけ始める。この動きは先頭との差を更に広げるきっかけとなってくる。

6周目には先頭からメインまで5分ほどに開いてきた。メインは動こうとしない、マトリックスが追う立場となり佐野を中心にペースを上げようとするがメインの協調はとれず。
結果、限られた戦力は徐々に消耗させられることとなってくる。
レースも折り返し、7周目で先頭からの差はまだ4分超え。ホセも自らアタックをかけペースを上げ間の追走を吸収。
なおも先頭を追う動きでペースを上げ活性させるが、この動きは思ったより消耗しているメインをバラけさせ人数を削ることにもなってしまう。

9周目、なんとかタイム差を2分ほどまで縮めるも、先頭も逃げ切りたい構えで活性しペースを上げる。メインはもう15名ほどでマトリックスも佐野と隼人が離脱。ホセと土井しか残っていない。
メインに残っているのはチームとしての動きを必要としないクラブチーム個々のメンバーが多く、牽引するのは土井を中心に、ホセ、才田直人(LEOMO Bellemare Racing team)。
先頭も徐々に人数を減らしている、岸、秋田はドロップし10名となりながら10周目へ。メインにも疲れが見えまたタイム差が開き始める。

その差は3分を超え残り2周回、逃げ切り濃厚となってくる。マトリックスは田窪へ託すしかないが、田窪は前半に脚を使っているのは否めない。
シマノレーシングの入部と那須ブラーゼンの吉岡の両エースが優勢か、田窪はどこまで粘れるか、先頭10名は終盤へ向けて活性し始めアタックが始まった。
積極的にアタックするのは入部。吉岡、馬渡が反応し抜け、ラストラップへ。

メインとは4分を超え、もう追いつかない。マトリックスはホセを抱えながら少しでも順位を上げることが精一杯である。
前方では田窪も粘り追走をかけ、5名で入部らに合流。しかしなおもアタックが続く、田窪も応戦するがついに終盤の上りで力尽きドロップ。
先頭は入部、馬渡、吉岡、早川、中西の4名。最終局面に残るは上位チーム勢、最後の上りへ向けてアタックをし合いながら抜けてきたのは入部、続いて吉岡、馬渡。
最後まで粘った田窪は7位でゴール。ホセは17位でゴールしなんとかルビーレッドジャージは死守。しかしチームとしては惨敗という結果となった。

次戦は希少な公道レースの石川ロード。由緒ある実力勝負となるレースでレイティングAAA、整えて挽回していきます。

 

【結果】
1位 入部正太朗(シマノレーシング)3時間48分9秒
2位 吉岡直哉(那須ブラーゼン) +0秒
3位 馬渡伸弥(宇都宮ブリッツェン)+1秒
4位 早川朋宏(愛三工業レーシングチーム)+4秒
5位 中村龍太郎(イナーメ信濃山形) +6秒
6位 中西健児(キナンサイクリングチーム)+8秒
7位 田窪賢次(マトリックスパワータグ)
17位 ホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ)
20位 土井雪広(マトリックスパワータグ)
DNF 佐野淳哉(マトリックスパワータグ)
DNF 吉田隼人(マトリックスパワータグ)
DNF 安原大貴(マトリックスパワータグ)

 

photo by Hideaki TAKAGI