RACE REPORT

JBCF 輪島ロードレース(経済産業大臣旗 ロードチャンピオンシップ)

日付:
2024年04月20日
開催地:
石川県輪島市門前町周辺 周回コース(1周12.6km)
距離:
88.6km(12.6km×7周+0.4km)
天候:
曇り 気温18℃
出走:
アイラン フェルナンデス, ホセ ビセンテ トリビオ, 佐野 淳哉, 土井 雪広, 吉田 隼人, 安原 大貴, 田窪 賢次, 向川 尚樹

”経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ 団体戦3位!”

WJMB1314

Jプロツアー第19戦 

今年の輪島はJプロツアーシーズン最頂点となる経済産業大臣旗。距離設定など例年同様だがレースランクは最高AAA。いつものレースとはまた違ったハードなものとなるであろう。
ホセのリーダー争いは緊迫したまま残すところ5戦。このレースはどちらに軍配が上がっても王手をかけることとなるであろう。
ところがライバル増田成幸(宇都宮ブリッツェン)が怪我で不参戦とのこと。このレースこそ戦い合っての結果としたかっただけに残念である。
しかし強豪チームは揃っている。ホセのリーダーはもちろんのこと、やはりロードレースの根幹といえる団体戦で勝利し輪翔旗を手にしたい。
前夜は入念なミーティングで士気を高め、当日に備える。

前日の雨はなんとか止み路面も乾きつつある。しかし曇天で肌寒く、やはり風がかなり強くなってきた。
穏やかにパレードを終えるとリアルスタート。即KOMへ向けての上りへ入るが激しくスタートアタックがかかる。 WJMA4719

このパターンで例年前半勝負となる。上り区間とは思えないハイスピードで集団は縦長、後方はどんどんバラけていく。
スタートからアタックをかけた中に大貴、数名が抜けてKOMを越えていくが激しいアタックが止まない集団は一旦はひとつに。WJMA4973
後半の上り区間で数名が抜け、ホセ含む7名。その中でホセは激しくアタックをかけている。
アタック激しい下り区間で佐野が落車に巻き込まれ、チームにとってはかなり痛い離脱となってしまう。WJMA5412

なかなかふり切れない状態でホセは先頭近くで2周目へ。KOMへの上り始めではまた集団が繋がり再編したかのように前後が入れ替わっていく。WJMA5448
先頭を固めるのは隼人、ホセは一度下がる。勾配がきつくなり始めた頃にオスカル・プジョル(Team UKYO)がペースアップ。WJMA5757
雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン)、トマ・ルバ(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)、ベンジャミ・プラデス(Team UKYO)らと抜けるとホセが単独で追いつく。
更に2名が追いつき先頭9名。容赦ないペースのプジョルはそのままKOMを越え下り区間で更にアタック。WJMA6161
ここにホセが反応して2名が抜け出す。

追走は9名、しかしここにマトリックスは入っていない。反応するのは宇都宮ブリッツェン、Team UKYOが人数を入れ、ブリヂストンアンカー、愛三工業レーシング。
ホセら先頭2名はタイム差を広げて1分ほど。この状態がしばらく続き、後続は徐々に分断されて数グループに分かれる。マトリックスはセカンドグループに田窪のみと思わしくない状況。
タイム差が開いたことを確認し、ホセらは協調してペースをとり快調に周回を重ねていく。後続ではブリヂストンアンカーがコントロールする。WJMA7566

やがて終盤への動きが始まるであろう6周目。後続はのコントロールに宇都宮ブリッツェンも加わり徐々にペースを上げようとする。
合わせるかのように先頭2名もペースをコントロールしてその差変らず6周目へ。そして後半の上り区間でプジョルがアタック。
この動きにホセはついていけない。プジョルは更にペースアップして完全独走態勢へ入っていく、不気味なほどの強さは誰も止められない。

一方で後続からは4名が追走で抜け出しホセへ合流。西薗良太、トマ・ルバ(ブリヂストンアンカー)、ベンジャミ・プラデス(Team UKYO)、中根英登(愛三工業レーシング)
やはり勝負かけてくるメンバーが出てきた。ホセは彼らとともにプジョルを追い、ラストラップへ。WJMA8342
最後の上り、プジョルは20秒もの差をつけてKOMを通過。同じUKYOのベンジャがいるだけに、ホセらは激しい叩き合いが始まり協調できていない。
やがて西薗がドロップし、ホセとトマもベンジャと中根から遅れる。その後もバトルを繰り返しながらもベンジャが余力を残している様子。

プジョルはその走りを緩めることなく、堂々の逃げ切り独走勝利。Team UKYOは上位に多く残し団体優勝も決めた。
30秒後に後続、ベンジャミ、トマ・・・そしてホセ、中根。ホセは4位でのゴールでリーダーを守り、チームは団体3位の表彰台となった。WJMA0019
残り4戦、リーダーを守りきります。

【順位 個人戦】
1位 オスカル・プジョル(Team UKYO)2時間27分55秒
2位 ベンジャミ・プラデス(Team UKYO)+31秒
3位 トマ・ルバ(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)
4位 ホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ)+39秒
5位 中根英登(愛三工業レーシングチーム)+40秒
6位 ロイック・デリアク(ニールプライド南信スバルサイクリングチーム)+2分07秒
7位 ロドリゴ・アラケ(Team UKYOTeam UKYO)+2分08秒
8位 西薗良太(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)+2分23秒
9位 サルバドール・グアルディオラ(Team UKYO)
10位 畑中勇介(Team UKYO)+3分40秒
23位 田窪賢次(マトリックスパワータグ)
24位 吉田隼人(マトリックスパワータグ)
28位 土井雪広(マトリックスパワータグ)
37位 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)
49位 向川尚樹(マトリックスパワータグ)


【順位 団体戦】
1位 Team UKYO 5650p
2位 ブリヂストンアンカーサイクリングチーム 2200p
3位 マトリックスパワータグ 1500p


photo by Hideaki TAKAGI