RACE REPORT
JBCF 西日本ロードクラシック 広島大会
- 日付:
- 2024年12月12日
- 開催地:
- 広島県三原市本郷町上北方 広島県中央森林公園
- 距離:
- 147.6km(12.3km × 12周回)
- 天候:
- くもり時々晴れ 気温25℃
- 出走:
- 永良 大誠, ベンジャミ プラデス, ホセ ヴィセンテ トリビオ, 吉田 隼人, アイラン フェルナンデス, 安原 大貴, 近谷 涼, 田窪 賢次
Jプロツアー第11戦
今年の広島は全日本選手権後。マトリックスは日本、そしてスペイン、それぞれの国内選手権を終えて熱いテンションで臨む。
2連戦初日はチームTT、ここでチーム連携を更に固めてロードクラシックへ・・・の予定だったが、悪天候のため残念ながら中止。
切り替えて全エネルギーをこのレースへ注ぐ。
このコースでのレースは例年サバイバルの消耗戦。重ねる周回に人数が絞られていく展開が多い。後半の勝負決め時にどれだけ余力を残しているかが勝敗の鍵となる。
マトリックスはフルメンバーで参戦、Jプロツアー連勝を狙っていく。
前日酷く降り続いた雨は朝から止み、路面もドライに。スタートの頃には陽も出てきた。
スタートからお約束のハイペース、ふるいにかけるべくアタックがかかる。
早々から大貴を含む7名が先行、このメンバーには主要各チームが入っているため、メイン集団は容認し周回完了前に落ち着き始める。
7名の逃げ—-1分30秒差でメイン集団が2周目に入っていく。
安原大貴(マトリックスパワータグ)
大久保陣(宇都宮ブリッツェン)
パブロ・ウルタスン(Team UKYO)
横山航太(シマノレーシング)
小坂光(那須ブラーゼン)
河賀雄大(VICTOIRE 広島広島)
阿曽圭佑(KINAN Cycling Team)
この状態に大きな追走の動きなどは見られず、メインは完全にまったりとしてくる。
やがて逃げ7名との差は5分を超え、4周目にはついに7分を超える。
これ以上のタイム差は展開の分岐点。まだ前半であり、このメンバーでの勝負を意としないチームで動きをかけ始める。
マトリックスは追う動きで前を固める、協調したのは宇都宮ブリッツェン。しかし全体が協調しているわけではなく便乗的なチームも。
ペースを上げるマトリックス、翌5周目には7分以上の差を一気に4分台にまで詰める。
この動きで集団は分断、メインは徐々に絞れらていく。この働きで田窪、近谷はメインを見送る。
いよいよその差3分台にまで迫ってきた6周目、先頭からパブロがアタック、単独逃げ始める。先頭からは阿曽がメインへ戻る。
8周目にはメインが1分差に迫り、大貴ら先行していた5名もメインへ戻る。先頭パブロとメインとは1分以上の差。
このままパブロは先行し続けそうだったが突然その動きが止まる。何か不調に見舞われたのかそのままメインに吸収され更に離脱していく。
ここでレースは振り出し9周目、メインでは激しいアタック戦が始まった。
オスカル・プジョル(Team UKYO)のアタックにベンジャと増田成幸(宇都宮ブリッツェン)が反応するも吸収。
続くアタックの中から、今度は6名が逃げる。
増田成幸(宇都宮ブリッツェン)
湊涼(Team UKYO)
木村圭佑(シマノレーシング)
鈴木龍(那須ブラーゼン)
雨澤毅明(那須ブラーゼン)
野中竜馬(KINAN Cycling Team)
タイム差45秒、このメンバーを危険と見たメインは追いをかける。乗せてないマトリックスも牽引し続ける。
11周目、残り2周回でこの逃げを捕らえ集団ひとつ。このアタック戦で消耗した者は脱落し、集団は30名になっていた。
マトリックスはベンジャ、ホセ、アイラン、隼人、大貴、永良の6名。人数的には優勢だがこれまでの消耗は激しい。
Team UKYOは5名、やはり強く残っている。
集団ひとつのままラストラップへ、ここで土井雪広(Team UKYO)がアタック、単独逃げる。
メインは静観しつつも油断はできない、射程圏内を保ちながら進行する。
最後の上り頂上で土井は吸収、集団ひとつでここからは下り、ゴールスプリントは確実となってきた。
マトリックスは隼人体制へ-。絞られた人数とはいえ、Team UKYOは畑中、シマノレーシング入部など、スプリンターも残っている。
最後の丘を上り、集団がラスト直線に姿を現した。既にスプリントの動き、前面固めているのはマトリックス。早いか…
見えている感覚より長い直線、マトリックス保たず前面が入れ替わる。牽引名手のアイランもいない。
ここで先行したのは入部正太郎(シマノレーシング)、その後ろには広島得意のリーダー畑中勇介(Team UKYO)がピタリとつく。
隼人は単独端側、完全にラインを塞がれている様子。
ゴール手前で入部をかわし、獲ったのは畑中。隼人は6位でゴールした。
結果的に、次々とかかるTeam UKYOの波状攻撃に揺さぶられるレース展開となった。
マトリックスは人数を残せていただけに、この展開は非常に悔しい。反省点を次へ活かして挽回します。
【結果】
1位 畑中勇介(Team UKYO)3時間48分18秒
2位 入部正太朗(シマノレーシング)
3位 鈴木龍(那須ブラーゼン)
4位 中村龍太郎(イナーメ信濃山形)
5位 野中竜馬(KINAN Cycling Team)
6位 吉田隼人(マトリックスパワータグ)
7位 鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)
8位 増田成幸(宇都宮ブリッツェン)
9位 湊諒(Team UKYO)+01秒
10位 平井栄一(Team UKYO)
13位 ホセ・ヴィセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
15位 ベンジャミ・プラデス(マトリックスパワータグ)+02秒
16位 安原大貴(マトリックスパワータグ)+11秒
20位 永良大誠(マトリックスパワータグ)+1分46秒
25位 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)+3分34秒
DNF 田窪賢次(マトリックスパワータグ)
DNF 近谷 涼(マトリックスパワータグ)
photo by Hideaki TAKAGI