RACE REPORT

ツアー・オブ・ジャパン -第6ステージ伊豆-

日付:
2024年10月14日
開催地:
静岡県伊豆市大野 日本サイクルスポーツセンター12.2km周回コース 
距離:
122.2km(12.2km×10周回) HSが2回、KOM3が3回
天候:
快晴 気温27℃
出走:
向川 尚樹, ベンジャミ プラデス, ホセ ヴィセンテ トリビオ, 吉田 隼人, アイラン フェルナンデス, 安原 大貴

毎年激しいバトルとなる聖地、日本サイクルスポーツセンターでの周回コース。
最終ステージへ向けて最後の追い込みとなるこのステージは、アップダウン繰り返しアタックポイントが多く、厳しいレースであるに違いない。
昨年よりは2周短縮、早々から動くであろう。

昨日のステージで開けられた差は大きい。しかし、このステージもまだ上げれるステージ。
ホセ、ベンジャの順位をひとつでも上げ、そして東京を目指して戦う。

TJ6A0237TJ6A0285

スタートからアタック戦、アタック⇔吸収を繰り返しながらもBS寺崎、内間を含む6名が逃げる。

次々と追走の動きが続き、4周目には先頭10名。メインはリーダーを守るタブリーズがコントロールし、1分前後の差を保っている。
マトリックスはメイン、しかし落ち着かないメイン内の動きで徐々に人数が絞られていく。

TJ6A0446TJ6A0559

6周目、先頭10名からもドロップする選手が出てくる中、メインからホセとヒシュガマンのザルガリ、NIPPOのシャペロがアタック。7周目には先頭に追いついた。

TJ6A1044
先頭を追うホセ

 

メインは更に絞られ、マトリックスはベンジャが残っている。
先頭に追いついたホセだが、ここでは激しいアタック戦。グループはバラけ7名で再編。ここにホセが入った。

ホセ・ヴィセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
ベンジャミン・ディポール(アバンティレーシングチーム)
ディディエール・シャペロ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)
アミール・ザルガリ、ラミン・メフラバニアザル、アルヴィン・モアゼミ(ヒシュガマンジャイアントチーム)
寺崎武郎(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)

再編した先頭グループにホセが入る
再編した先頭グループにホセが入る

粘り強いヒシュガマンが3名も入り油断できないメンバー、8周目に入りメインとは1分。メインは30名ほどでベンジャが入っている。
先頭は協調しておらず9周目最後のKOM辺りで崩壊、ホセはKOMを3位で通過。先頭はホセ含む3名。

しかし追い上げてきたメインがホセらを吸収、この中にベンジャもいる。いよいよラストラップへ。

TJ6A2734
幾度もアタックに反応するホセ

激しいアタック戦、やはりタブリーズやヒシュガマンのイラン勢が多くいる。しかしこのイラン2チームは全く協調がなく叩き合い。
その中から、ランプレのヴァレリオ・コンティがアタック、すぐに反応するホセ、NIPPOのシャペロもつき、再び先頭3名。
しかしメインは逃さない。先頭はすぐに吸収、再度コンティがアタック。

コンティ単独抜けに成功し逃げる。ベンジャも幾度もアタックをかけるが、後続内も激しいバトル。
結果、先頭を追うことができずコンティが逃げ切りゴール。続いてルカ・ベルニクでランプレ・メリダがワン・ツー。
マトリックスはベンジャ13位、ホセ16位でゴールした。

TJ6A3223
イラン勢に一太刀でも・・・
TJ6B0996
激しく応戦したホセ

 

残っていたメンバーは19名、しかし総合上位はしっかりと入っていた。これで山岳賞総合は確定。

激しく応戦したしたマトリックスだったが最後上げることができず、ベンジャ、ホセと続いて総合13、14位。
個人総合もほぼ総合はこれで確定した。しかし、激しいバトルの中でのホセ、ベンジャの動きは十分な見せ場となったであろう。
アイラン、隼人、向川もゴールした。気持ちを切り替え東京に入る。

【監督のコメント】
総合も大事やけど・・・イランにひと泡吹かせたろうと区間狙いしたいと話したら、ベンジャもホセも乗ってくれた。
守る走りも考えたけど、総合もちょっと下がったけど、本当の守るもんはしっかり守ってくれた。


《ステージ結果》
1位 ヴァレリオ・コンティ(ランプレ・メリダ)3:26’58”
2位 ルカ・ピベルニク(ランプレ・メリダ)+5″
3位 トマ・ルバ(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+5″
13位 ベンジャミン・プラデス(マトリックスパワータグ)+17″
16位 ホセ・ヴィセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)+26″
73位 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)+22’47”
74位 向川尚樹(マトリックスパワータグ)+22’47”
83位 吉田隼人(マトリックスパワータグ)+27’15”
DNF 安原大貴(マトリックスパワータグ)


《個人総合》
1位 ミルサマ・ポルセイェディゴラコール(タブリーズ ペトロケミカル チーム)14:00’39”
2位 ラヒーム・エマミ(ピシュガマン ジャイアント チーム)+0’24”
3位 ホセイン・アスカリ(ピシュガマン ジャイアント チーム)+0’52”
13位 ベンジャミ・プラデス(マトリックスパワータグ)+3’23”
14位 ホセ・ヴィセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)+3’29”
57位 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)+36’19”
82位 吉田隼人(マトリックスパワータグ)+1:07’20”
83位 向川尚樹(マトリックスパワータグ)+1:08’37”


《ポイント総合》
1位 ヴァレリオ・コンティ(ランプレ・メリダ)54p
2位 ルカ・ピベルニク(ランプレ・メリダ)53p
3位 フランシスコ・マンセボ(スカイダイヴ ドバイ プロサイクリングチーム)47p
8位 ベンジャミ・プラデス(マトリックスパワータグ)28p
30位 ホセ・ヴィセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)6p


《山岳賞総合》
1位 ラヒーム・エマミ(ピシュガマン ジャイアント チーム)25p
22位 ベンジャミ・プラデス(マトリックスパワータグ)2p
23位 ホセ・ヴィセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)2p


photo by Hideaki TAKAGI