RACE REPORT
群馬CSCロードレース9月Day-2
- 日付:
- 2024年11月22日
- 開催地:
- 群馬サイクルスポーツセンター(6㎞コース/逆回り) 群⾺県利根郡みなかみ町新巻3853
- 距離:
- 72㎞(6km×12周回) 中間スプリント10%×2回(3、9周回)
- 天候:
- 雨のち曇り 17℃
- 出走:
- アイラン フェルナンデス, ホセ ビセンテ トリビオ, フランシスコ マンセボ, 吉田 隼人, 安原 大貴, 小森 亮平, 狩野 智也, 小林 海
Jプロツアー第16戦
レースレイティング:ブロンズ
”スプリンターが奮う2日目はレース主動掴み切れず惨敗を喫す”
群馬2日目は短距離72㎞、スプリンター達の出番とも言えるこの日はもちろん隼人勝負を掲げてレースに臨む。
スプリンターで揃えたチーム、TEAM BRDGSTONE Cyclimgがこの群馬CSCでの勝率が高い。群馬マスターとも言える手強いチームだが、こちらにも屈指のスプリンター隼人がいる。一丸で隼人を発射台に乗せるレースにしたい。
前日とは極端に気温が下がり20℃をきり肌寒い。やはり秋の空はコロコロと変わるようである。
スタートから散発的なアタックがかかっているが意外にも各チーム冷静で無駄に動こうとはしない様子。積極的に動いているのはシマノレーシング、1回目のスプリントへ向けて8名が抜け、パコ、大貴が入っている。そして1回目のスプリントを大貴が獲り、この8名がそのまま先行した。
フランシスコ・マンセボ、安原大貴(マトリックスパワータグ)
大前 翔、當原隼人(愛三工業レーシングチーム)
中井唯昌、床井亮太(シマノレーシング)
山本哲央(TEAM BRDGSTONE Cyclimg)
中島 渉(弱虫べダルサイクリングチーム)
メインとは30秒差で4周目、メインは愛三とBSが引いている。
5周目辺りからBSの鉄壁とも言えるコントロールが始まる。先頭は今村が中心となって真っ白なBSトレイン固め、その後ろにシマノレーシング、愛三工業レーシングチーム、マトリックスパワータグと隊列している。先頭とはきっちり30秒、パコを含む先頭もペース緩めていないためメインのペースも決して緩くはない。マトリックスも含め他チームとしてはBSが脚を思惑もあるだろうが、レースの残り距離を計っての動きであったと言える。
レースは7周目に入り折り返し、先頭のペースが緩んだかメインとのタイム差が縮まり20秒をきりそうになってくる。あわや吸収と思いきや、ここでコントロールするBSの思惑が見えてくる。メインもペースを合わせ再びピタリと30秒差で走行、レース主動は完全BSであることが明らかになってくる。
先頭ではパコ、大貴も落ち着いて周回を重ねるが、明らかな泳がせ感にはもどかしさを感じる状況、愛三2名がドロップし6名で9周目へ、2回目のボーナススプリントへ備える。
スプリントへ向けてペースアップの先頭、中島がボーナスポイントを獲得し10周目へ。ところがここで大貴にメカトラ発生でストップ、またもや群馬に潜む暗雲がマトリックスを襲う。ニュートラルで幸せの黄色いバイク再乗を試みるも間に合わず、大貴は痛恨の離脱、そして大貴離脱の直後に山本が落車、6名しかいない先頭はこの続く2つのアクシデントで完全崩壊、パコは単独で抜ける状態となってしまう。
パコが抜けるにもタイミングは好くない。残り3周回、そしてメインは20秒差に迫ってきている状況からの単独エスケープ、それでもパコは渾身で逃げる。メインを固めたBSの白いトレインは冷静にその状況を見ながらラストぎりぎりまで帳尻を合わせながらパコに近づいていく、その後ろは明らかに前に出られない状況。
遂にパコを吸収しながら集団ひとつでラストラップへ。前をとったままのBSトレインに何とか入っていくのは隼人、しかしチームメンバーの隊列はとれていない。バックストレートに戻ってきた先頭は30名ほど。
やはりBSトレインが前を固めたまま、そこに上手く隼人が入っているが、マトリックスメンバーは隊列とれず隼人の後ろ、隼人は自力で戦うスプリントが始まる。BS、愛三のアシスト連携の中、隼人は前に上がりきれず馬郡に包まれ、獲ったのはBSの兒島直樹、そして行かせてはならない愛三の岡本 隼が2位。
マトリックスはホセも含め全く上位に入れず惨敗となった。
「勝者は一人、勝負の世界だから負けは当然あるが、“負け方”っちゅうもんがあるやろ」
監督の言葉は厳しい。今季最後となる群馬CSCでの3日目、チームは遅くまで話し合い翌日Day-3へ進む。
Photo by Satoru Kato、Itaru Mitsui、Shizu Furusaka
【結果】
1位 兒島直樹(TEAM BRDGSTONE Cyclimg) 1時間43分51秒
2位 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム) +0’00”
3位 草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)
4位 湯浅博貴(EQADS)
5位 横山航太(シマノレーシング)
6位 中村龍吉(群馬グリフィンレーシングチーム)
17位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
19位 吉田隼人(マトリックスパワータグ)
24位 フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)
26位 小林 海(マトリックスパワータグ)
62位 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)
62位 小森亮平(マトリックスパワータグ)
72位 狩野智也(マトリックスパワータグ)
DNF 安原大貴(マトリックスパワータグ)