RACE REPORT

南魚沼クリテリウム

日付:
2024年12月18日
開催地:
南⿂沼市六⽇町・坂⼾特設コース 1.24km
距離:
49.6km(1.24km×40周回)
天候:
晴天 28℃
出走:
アイラン フェルナンデス, ホセ ビセンテ トリビオ, フランシスコ マンセボ, 吉田 隼人, 安原 大貴, 小森 亮平, 狩野 智也, 小林 海

Jプロツアー第13戦
レースレイティング:ブロンズ

“徹底コントロールを貫くマトリックストレイン、アクシデントで悔しい戦線離脱”

約2ヶ月ぶりの長い夏休みを経てようやくJプロツアー再開、待ちに待ったレース再開に皆が気持ち高ぶり熱くなる。そして2年ぶりとなる南魚沼での2Days、この地での勝率高いマトリックスにとっては好い後半戦のスタートとなる。しかし明け一番が最高峰の経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ、残るレース僅かのためこのハイポイントは総合争いに大きく影響する。いきなりの緊張感だがマトリックスは赤いジャージと、そして手放したくない5年目の赤い輪翔旗とで真っ赤に燃えたい。

初の2Days開催、いつも歓迎してくれる南魚沼で今年は六日町中クリテリウムが1日目。寝起き一番のレースは華やかだがその心中は互いのコンディションなどを確かめ合うお披露目一戦となる。すっきりと広がる青空に実りの季節を迎えた黄金色の大地、気温上昇し真夏日となったが選手たちの彩も映える最高の天気となった。

クリテリウムと言えば前戦石川での初開催クリテリウムを勝利した隼人、同様のシチュエーションはもちろん隼人の為に用意された。1周1.2㎞という超短なクリテリウムは「先手必勝」と、マトリックスは隼人体制でスタートからトレインを組み集団先頭をトレインで固め徹底コントロールする。すっきりとした秋空の下、マトリックスのグリーン車が六日町の町を駆け巡り、その迫力と美しさに沿道の人々から感嘆の声が上がる。

数名が入れ替わりながら先行し、その後ろにメインが控える形で周回を重ねる。マトリックスは先頭を固めたまま、逃げとの差よりはラップタイムを落とさずに進行し続けている。

集団内の大切はきれいに揃い、愛三工業レーシングチーム、TEAM BRDGSTONE Cyclimg(BS)と続いている。前半は強力な2名の逃げ、

橋本英也(TEAM BRDGSTONE Cyclimg)
入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)

変わって後半は3名が逃げる。
冨尾大地(CIEL BLUE KANOYA)
小山貴大(群馬グリフィンレーシングチーム)
小村悠樹(Team Eurasia-iRC TIRE)

集団は逃げの動きも淡々と飲み込んでいきながらレースは折り返し後半、残り7周で先頭を捕える辺りから集団内での位置取りでトレインが蠢いている。

そして先頭吸収して集団ひとつになると激しいトレイン合戦が始まる。


マトリックスは先頭譲らず粘る、しかしスプリンター擁するTEAM BRDGSTONE Cyclimgと愛三工業レーシングチームは手強く、幾度も隊列を崩される。残り4周、マトリックストレインは立て直し再び先頭に立つがBSに奪われ残り3周。

マトリックスも負けてはいない、再び獲り返して先頭に立ち残り2周へ。

ところがここで隼人にアクシデント発生、集団内での接触にメカがやられ突然の後退、困惑しながらマトリックストレインも後退・・・前を引いていた大貴のみが前に残る。

戻ってのラストラップはしっかり前を獲ったBSトレイン、そのままスプリントへ持ち込むが更に突いてきたのはBSとのトレイン合戦を冷静に見極めていた愛三、総合2位につけている最も危険視しなければならない岡本 隼が勝利する。マトリックスはスプリントに残り粘った大貴の6位が最高位という結果となった。

完璧なトレインでコントロールを貫いただけに、今回のトラブルは痛恨、勝負にも絡めずただただ悔しい。
翌日のリベンジを誓う。

Photo by Satoru Kato

【結果】
1位 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム) 1時間06分42秒
2位 山本哲央(TEAM BRDGSTONE Cyclimg) +0‘00”
3位 橋本英也(TEAM BRDGSTONE Cyclimg)
4位 中川 拳(愛三工業レーシングチーム)
5位 中村龍吉(群馬グリフィンレーシングチーム) +0’01”
6位 安原大貴(マトリックスパワータグ)
8位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
18位 フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)
49位 小森亮平(マトリックスパワータグ)
51位 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)
52位 吉田隼人(マトリックスパワータグ)
53位 狩野智也(マトリックスパワータグ)
DNF 小林 海(マトリックスパワータグ)