RACE REPORT

石川クリテリウム

日付:
2024年11月12日
開催地:
文教福祉複合施設モトガッコ周辺特設コース(1.8km周回コース) 福島県石川郡石川町字関根165番地
距離:
32.4km(1.8km×18回)
天候:
晴天 気温35℃
出走:
アイラン フェルナンデス, ホセ ビセンテ トリビオ, 吉田 隼人, 安原 大貴, 小森 亮平

Jプロツアー第10戦
レースレイティング:ブロンズ

“吉田隼人が優勝!!ホセ・ビセンテ・トリビオ2位でマトリックスのワン・ツー勝利!!”

伝統的な実業団公道レース「石川サイクルロードレース」にクリテリウムが新設され、この石川町の大会は2日間開催となる。昨年は残念ながらコロナ影響で中止となってしまったが、2002年より継続されているツアーの中でも貴重な公道レース。そして前日のクリテリウムでこの大会は益々魅力的で盛り上がる開催となるであろう。
今回はその記念すべき第1回、そのポディウムを飾り名を刻むべく、チームは今季一番の大遠征福島県へ向かう。

コースは旧学校を町のコミュニティ場へ改装した「モトガッコ(元学校」とされた、温かく可愛らしいとても素敵な施設周辺。川沿いの折り返しを8つのコーナーで繋いだ幅狭くタイトな平坦1.8㎞周回コース。もちろんここはスプリンター隼人で勝負を懸けるが、直前に好調であったマリノを欠いて5名での参戦となってしまう。

1名減のリスクは大きいがそれでも徹底コントロールを貫く作戦で勝負することにした。幾度もミーティングを重ね、入念にコースチェックをしてしっかりと意思統一をする。

梅雨の不安定な天候が続き全国各地で豪雨となっている中で、当日は心配されていた天候は嘘のような晴天となりすっきりとした青空が広がる。

地元の方々も多く観戦いただく中でランキングトップのマトリックスがコールされ前列に並ぶ。スタートセレモニー、真夏の照りつけるような暑さの中でレーススタートした。

スタートからマトリックストレインが先頭を固め超高速ペースアップをしかける、とにかく早い。

集団は一列棒状だがこの中でも隊列組んで位置獲ってくるのはトップチーム、直ぐに隊列ごとのカラーが揃い美しく長い列車ができあがり沿道の方々の目を惹く。

同じくトレインを組むのは愛三工業レーシング、シマノレーシング。そしてスプリンター揃いで脅威のTEAM BRIDGESTONE Cycling。

各チームは隊列しながらも攻撃をしかけるトレイン攻防、マトリックスは隊列固めたまま集団先頭は譲らない。

6周目になると兒島直樹(TEAM BRIDGESTONE Cycling)が飛び出し単独先行、マトリックスは先頭固めたままペースコントロールをする。短いコースはアタック毎のペースアップにも合わせるため集団のペースも変動する、その揺らしにもマトリックストレインは耐え続ける。

11周目には兒島に変わって今度は名物とも言える入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)の飛び出し、ここに独走力脅威の今村駿介(TEAM BRIDGESTONE Cycling)がつき2名で逃げる。油断できぬ逃げに今度は愛三工業レーシングチームもコントロールに加わりながら先頭がブルーへ変わっていく。

レースはあっという間に残り3周、本腰入れて先頭の2名を捕えるために更にペースアップしていく。

集団先頭は愛三工業レーシングチームとのトレイン攻防、そして残り2周で先頭2名をキャッチ、先頭争いはTEAM BRIDGESTONE Cycling、シマノレーシングも加わり入り混じっての一列棒状、ついにラストラップへ。

バックストレートの先頭は青いか…愛三工業レーシングチームかシマノレーシングが先頭をとっている。


最終残り2コーナーが勝負のカギ、そしてそのコーナー手前をマトリックスが獲った!

最終コーナーを先頭で立ち上がってくるのは隼人、残り100mの短いストレートを落ち着いたスプリントで勝利の拳を上げる。そして隼人を牽引していたホセも続いて2着に入り、マトリックス1-2勝利!!

この美しい隼人のゴールシーンをチームは心待ちにしていた。隼人の勝利も実に3年ぶり、そしてポディウムのトップをメンバーそれぞれが飾りながらJプロツアー3連勝。コントロールに徹するのは本当に容易ではなくかなりキツかったがやり切った、チームの雰囲気は最高にいい。


そして翌日は本格的公道レースの石川サイクルロードレース、これまで勝利したことの無いこのレース、続いてポディウムを飾りたい。

Photo by Satoru Kato, Shizu Furusaka

【結果】
1位 吉田隼人(マトリックスパワータグ) 44分52秒
2位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ) +0’00”
3位 横山航太(シマノレーシング)
4位 入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)
5位 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム)
6位 大町健斗(eNShare Racing Team)
16位 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)
17位 安原大貴(マトリックスパワータグ)
25位 小森亮平(マトリックスパワータグ)

【個人総合】
1位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ) 2080p
2位 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム)       1375p
3位 フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ) 1196p

【チーム総合】
1位 マトリックスパワータグ    5875p
2位 TEAM BRIDGESTONE Cycling 3481p
3位 シマノレーシング        3161p