RACE REPORT

JBCFチームタイムトライアルチャンピオンシップ

日付:
2024年11月25日
開催地:
渡栃木県栃木市藤岡町内野(河川区域内) 渡良瀬遊水地内谷中湖北ブロック(5.3km/1周)
距離:
15.9km(5.3km×3周回)
天候:
曇り 気温28℃
出走:
アイラン フェルナンデス, ホセ ビセンテ トリビオ, 佐野 淳哉, 土井 雪広, 安原 大貴, 向川 尚樹

”マトリックスパワータグ2位!”

ⓒSatoru Kato

Jプロツアー第16戦(特設レイティング チームポイントのみ)

Jプロツアーで2年ぶりに復活したチームタイムトライアル(以下TTT)。2年前に開催の白浜大会ではマトリックスが優勝を決めている。当時は非常に風の強い中で14kmを平均時速46.85km。今回のコースは毎年個人タイムトライアルが行われており、昨年同コース同距離で佐野が優勝している。その時のタイムは20分00秒08、ラップタイム6分40秒前後。これを参考タイムとすれば、ラップ6分20秒辺りの18分台が最速の争いだと思われる。

先日のシマノ鈴鹿でのTTT結果が現実的なデータとなる。圧倒的な速さを見せて優勝した宇都宮ブリッツェンが最有力候補、何より地元で馴染んだコースであるには違いない。また、2位であったツアーリーダーである窪木一茂を擁するチームブリヂストンサイクリングは今回もトラックスペシャリスト揃い。この2チームのタイムがポイントとなってくるであろう。
チーム戦は格別なものがあり、後半戦の始めはチーム戦を勝利して士気を上げるきっかけとしたい。チームは前日、限られた時間ではあるがコースで合わせ隊列を確認し、入念な打ち合わせを行う。

前日も試走中に雷雨となり全国的に不安定な天候が続いている。当日の予報は降水確率が高く微妙であるが、なんとか曇天のまま保っており蒸し暑いが風が少ない。例年よりもタイムは上がる予想。
レースは3チームずつのヒート制、全6ヒートで行われ、マトリックスは最終ヒートで宇都宮ブリッツェンとの対決。先ずはひとつ前のヒートに出走するチームブリヂストンサイクリングのタイムが気になるところ。

ラップタイムは7分台から始まり、後半になるにつれトップタイムが更新されていく。第4ヒートでのイナーメ信濃山形がラップ6分30秒をきり19分42秒で大きくタイム更新。そして第5ヒートでは注目のチームブリヂストンサイクリングが19分23秒。ラップタイムは最速6分23秒を出してきた。

ⓒShizu Furusaka

いよいよ最終ヒート、マトリックスが先にスタートラインに立つ。これまでの19分台を切り18分台を目標にスタート。
1周目6分28秒と好調スタートだったが対するブリッツェンは6分22秒と大きく差をつけてくる。

ⓒSatoru Kato

マトリックスは更に2周目上げて6分12秒の最速を出すもブリッツェンはなんと6分07秒で大きく最速更新。

ⓒShizu Furusaka

3位以下を大きく離す最速争いとなり、マトリックス渾身ラストラップも同タイム6分12秒をキープし健闘したが、なんとブリッツェンは上回る6分11秒。マトリックスは最終18分53秒383。

ⓒSatoru Kato

互いにこれまでのタイムを大きく更新したが、宇都宮ブリッツェンの優勝タイムは18分41秒316。常に上回られての悔しい2位となった。

ⓒSatoru Kato

Jプロツアー久しぶりのTTT、やはり美しく華がある走りはプロならではの見せ場。次回こそ優勝したい。
翌日は佐野の連覇をかけての個人タイムトライアル。TTTで見せた好調ぶりを翌日へ持ち込み連覇を狙う。


【結果】
1位 宇都宮ブリッツェン(増田、小野寺、雨澤、鈴木譲、岡、阿部) 18分41秒31(51.4km/h)
2位 マトリックスパワータグ(ホセ、アイラン、佐野、土井、向川、安原) +12秒
3位 チームブリヂストンサイクリング (大久保、窪木、原田、堀) +41秒
4位 イナーメ信濃山形(中村、佐野、北野、小室、河田、筧) +56秒
5位 那須ブラーゼン(下島、岸、柴田、吉田、西尾、樋口) +1分1秒
6位 LEOMO Bellmare Racing Team(米谷、才田、岩瀬、小嶋、加地、宮澤) +1分25秒

photo by Satoru Kato,Shizu Furusaka