RACE REPORT
JBCF やいた片岡ロードレース
- 日付:
- 2024年12月12日
- 開催地:
- 栃木県矢板市石関周辺特設コース(10.3km)
- 距離:
- 10.3km×9周=92.7km
- 天候:
- 晴れのち曇り 気温30℃
- 出走:
- アイラン フェルナンデス, ホセ ビセンテ トリビオ, 佐野 淳哉, 土井 雪広, 吉田 隼人, 安原 大貴, 田窪 賢次, 向川 尚樹
Jプロツアー第13戦
舞台は少し移動し隣の矢板市へ。このコースがなかなか変化豊かな設定で、常に短くアップダウンを繰り返し、Uターンや道幅狭い鋭角コーナーは動きのポイントとなりそう。
また通過時間がかなり厳しい関門もあり、レース展開でメインを抑え過ぎてコントロールすると那須ロード同様にメインごとタイムアウトとなりかねない。
後半戦へ向けてなんとしても勝ちを獲りたい。初日を終えた晩、翌日へ向けてチームはコースの見立てや初日の反省点を含めて綿密に話し合う。
ところが、チームの動きを支える土井の体調が急変し高熱を発してしまう。翌朝なんとかスタートラインへ立つが万全でないことは明確、不安は隠せない。
予報とは異なり当日は朝から晴れて非常に熱い。会場は様々なイベントが催され賑わう中、レースがスタートした。
コースから予想するよりかなりハイペースな展開、レース進行予定を大きく縮める速さで周回を重ねていく。
マトリックスは全員が集団前方。激しくアタックがかかりマトリックスも都度反応している。しかし逃げは決まらずペースが緩まない。
4周目、隼人が蜂に刺されてしまい痛い離脱。体調不良の土井に続き、チームにとって戦況への影響は大きい。
土井は集団内でいつもの様子、信じられないが見たところ何の不調さも感じらずコントロールに入っている。
レースは半分を過ぎてもなかなかアタックが決まらない、ホセも自らアタックをかけているが集団はどの動きも許さない。
後半7周目、ハイペースで集団人数はかなり絞られ既に35名。尚も続くアタック戦にマトリックスも各々アタックを仕掛けている。
心配していた土井もアタックしている、やがて佐野が先頭に立ち得意のがん引き、集団バラしにかかる。佐野とホセが交互に仕掛ける中、絞られた集団から11名が抜ける。
ここに佐野、土井、アイラン、向川が入り8周目へ。そこから入部正太朗(シマノレーシング)が単独アタックし先行、雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン)が単独追走をかける。
この動きで先行グループも分散、先頭は入部に雨澤がジョインし2名。それを追うのは4名、そこへ土井が入っている。
入部正太朗(シマノレーシング)
雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン)
↓
土井雪広(マトリックスパワータグ)
飯野智行(宇都宮ブリッツェン)
岸 崇仁(那須ブラーゼン)
横塚浩平(LEOMO Bellmare Racing team)
やがて土井らは先頭へジョイン、先頭6名でラストラップへ。
チーム2名を有する宇都宮ブリッツェンが優勢、マトリックス万全でない土井しか残らず非常に厳しい。しかし土井は落ち着いている。
入部が攻撃を緩めず果敢にアタックし攻める。雨澤と飯野の宇都宮ブリッツェン勢、そして土井もアタックを仕掛けている。
いずれも決まらず6名はまたひとつ。アタック戦はやはりチームを背負うこの4名で激しい叩き合いが続いている。
残り1kmで土井がアタックで先行、反応する入部、そしてまた6名ひとつ。勝負はゴールスプリントへ。
先に仕掛けたのは横塚。入部、雨澤も反応するが叩き合いでの消耗が大きいか及ばず横塚がそのままゴールし優勝。土井は5位でゴールした。
終盤まで人数を残していたマトリックスだったが、最終局面で1名しか残れなかったことは敗因とも言える。
ホセはルビーレッドジャージを守っているが田窪のピュアホワイトは雨澤へ。反省点が残る前半戦〆となったが、今後への糧として後半戦を戦っていきたい。
【順位】
1位 横塚浩平(LEOMO Bellmare Racing team ) 2時間9分4秒
2位 入部正太朗(シマノレーシング) +0秒
3位 雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン)
4位 岸 崇仁(那須ブラーゼン)
5位 土井雪広(マトリックスパワータグ) +4秒
6位 飯野智行(宇都宮ブリッツェン) +5秒
9位 ホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ)
10位 田窪賢次(マトリックスパワータグ)
23位 安原大貴(マトリックスパワータグ)
26位 佐野淳哉(マトリックスパワータグ)
DNF 向川尚樹(マトリックスパワータグ)
DNF アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)
DNF 吉田隼人(マトリックスパワータグ)
photo by Satoru Kato