RACE REPORT

ツール・ド・熊野-第3ステージ太地町半島周回コース-

日付:
2024年11月25日
開催地:
和歌山県東牟婁郡太地町
距離:
100.0km(10.0km×10周)HSが2回、KOMが2回 
天候:
曇りのち晴れ 気温25℃
出走:
ベンジャミ プラデス, ホセ ヴィセンテ トリビオ, 吉田 隼人, アイラン フェルナンデス, 安原 大貴

  • ベンジャミ・プラデスが個人総合優勝を決める!!
  • TK3B0825

チームにとって、”総合リーダーを守る”というステージを初めて迎える。
前夜はチームで念入りにミーティング。実際、総合上位は僅差。1分差内の4名は全てチームが違う。
今年は圧倒的に強いチームがいないため、コントロールは非常に難しい。
ノーマル展開であれば集団ゴール、しかし総合争うチームはそれぞれ仕掛けてくるであろう。逃げの展開なら1分台差の選手も要注意。
入念にチェックをすれば対象はかなりの人数、これでは防ぎきれない。
マトリックスはコントロールしきれるか・・・選手を絞込みチェックし幾度も話し合いを交わす。
できることを全力で!心ひとつにスタートラインに立つ。TK3B0717

TK3B0032
初めてのチームカー「1」

心配されていた雨はなく、どんより曇り。気温もさほど高くない。
リーダージャージを来たベンジャが堂々前列に立つ、この姿を見るだけでも鳥肌立つほどの感動と緊張。TK3B0096

スタートからアタックの動きが激しい。マトリックスは常に前方でコントロールし、この動きに反応する。TK3A0264
TK3A0419逃げの動きとメンバー、伴うHSも油断できない。2周目に1回目のHS、そこへ向けて出た逃げにホセがつく。
ホセHSをしっかり抑えて1位通過。先ず第一鬼門クリア。しばらく集団で先行するも動きは落ち着かない。

ホセ、HSを獲る!
ホセ、HSを獲る!

すぐに次の逃げができる。ガストのトマス、ペガサスのアイマン、ブラーゼン吉岡、右京の湊の4名。
総合には絡まないメンバーにこの逃げは容認。しかしその間もメインは絶えず動き、マトリックスがコントロールする。TK3A0909
非常に消耗するこの状態に、大貴、隼人が力尽き、残るはホセ、アイラン、ベンジャの3名。レースは折り返し後半に入る。

TK3A1698
補給もリーダーを守りアシストが取りに行く

先頭も徐々に力尽き、人数が減っていく。このままゴール際までこの状態が続いてくれれば・・・いける。
残り2周回、遂に先頭はトマス・ラボウのみとなる。メインを必死でコントロールするマトリックス、差は1分ある。TK3A1620
メインではBSを中心にアタック狙う動きが激しい、どこまで抑えられるか時間との戦いにもなってきた。
やがてゴール狙いと思われるアヴァンティが動きペースを上げ始める。どちらにしてもこの動きは追い風、ラストラップへ。TK3A1951

TK3A2045
マトリックス前を守り続ける

集団のペースはどんどん上がる。しかしラボウのペースは好調、逃げ続ける。吸収時のカウンターアタックも脅威、残り半周、あと少し・・・
集団が後方に見えてきながらもラボウが逃げ切り優勝。後続は集団ゴール、ベンジャが手を上げた!!

決まった!ベンジャ総合優勝!!
決まった!ベンジャ総合優勝!!


ベンジャ個人総合優勝!!チーム初の、ステージレースで個人総合優勝を決めた。TK3B0605

ベンジャはポイント総合も2位、山岳賞総合も2位で3度の表彰台!そして最後まで強力なアシストをしたホセも個人総合5位。TK3A3124TK3B0794
マトリックスはチーム創立10年目にして、初のステージレース個人総合優勝を掴んだ。

TK3B1110 TK3B1056

そして、誰もが想うメンバー、和田の地元での勝利。TOJを前に還ってきた和田のバイクと共に喜び合う。TK3B0974

チームの大きなパワーを引き出したのは固い結束力、そして皆様のご協力と応援に感謝です。
これからも前進し続けます!


【監督のコメント】
TK3B0516最終日にコントロールするのに5人しかおらんなー、、、と思ってたんやけど、6人目がちゃんとおってくれたなあ。

《ステージ結果》1位 トマス・ラボウ(アタックチームガスト)2:26’25”
2位 ニール・ヴァンデルプローグ(アヴァンティ レーシングチーム)+2″
3位 鈴木 龍(宇都宮ブリッツェン)+2″
12位 ホセ・ヴィセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)+2″
13位 ベンジャミ・プラデス(マトリックスパワータグ)+2″
43位 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)+54″
DNF 吉田隼人
DNF 安原大貴

《個人総合》
1位 ベンジャミ・プラデス(マトリックスパワータグ)7:49’20”
2位 イリヤ・ゴロドニチェフ(RTSサンティック レーシングチーム)+0’08”
3位 ダミアン・モニエ(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)+0’10”
4位 中根英登(愛三工業レーシングチーム)+0’31”
5位 ホセ・ヴィセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)+1’13”
41位 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)+9’38”

《ポイント総合》
1位 ニール・ヴァンデルプローグ(アヴァンティ レーシングチーム)55p
2位 ベンジャミ・プラデス(マトリックスパワータグ)30p
3位 ティノ・ソメル(RTSサンティック レーシングチーム)23p
10位 ホセ・ヴィセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)13p
14位 吉田隼人(マトリックスパワータグ)11p

《山岳賞総合》
1位 中根英登(愛三工業レーシングチーム)18p
2位 ベンジャミ・プラデス(マトリックスパワータグ)14p
3位 ダミアン・モニエ(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)8p
8位 ホセ・ヴィセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)2p

《チーム総合》
1位 愛三工業レーシングチーム


photo by Hideaki TAKAGI