RACE REPORT

宇都宮クリテリウム

日付:
2024年11月23日
開催地:
清原工業団地内(1周2.2km左回り) 栃木県宇都宮市清原工業団地15-4
距離:
50.6km(2.2km×23周回) スプリントポイント×3回(5、10、15周回完了時の1位通過者に賞典)
天候:
曇天 気温30℃
出走:
アイラン フェルナンデス, ホセ ビセンテ トリビオ, レオネル アレクサンダー キンテロ, 吉田 隼人, 安原 大貴, 小森 亮平, 向川 尚樹, 狩野 智也

Jプロツアー第4戦
レースレイティング:ブロンズ

“小森亮平がスプリント賞を獲得“

毎年一番多く訪れる遠征地、栃木県。いつもだとこの頃には既に4回は訪れているが今季は初の宇都宮、公式レースでは昨年のジャパンカップ依頼となる。この大会もJプロツアーでは一番観客で賑わい特に華やかなクリテリウムであるが今年は無観客となりやはり寂しさを感じる。しかし此処は以前に隼人が勝利した大会、再びその勝利を掴むため臨んだチームであったが、コースやメンバー、出走人数増など少しずつ異なった部分に対して掴みきれていない不慣れさが露わとなるレースとなってしまった。

例年は1チーム6名、或いは予選→決勝方式で人数を100以下で絞り戦っていたレースだったが今年はフルに8名での出走122名。ローリングスタートとなったものの、この先のトップチームの動きを予測してスタート前から位置どりが始まる。前戦で成績奮わなかったチームはランキング低く前方では並べない、これまでこういった状況に置かれたことが少なく事の重要性にも気づかないまま後方から落ち着いてスタートしたチームは、始まってからの周囲の動きに驚かされることとなる。やがてリアルスタートが切られた途端、アタックの応酬に人数の多い集団は長く長く縦長、マトリックスは要の隼人を含めそのまま後方に置いて行かれてしまう。

次々とかかるアタック、そして集団はその度に追い上げる。前方に残るのはホセ、アイラン、小森、狩野…後方メンバーを復帰させるべく足掻いていた大貴が何とか前方に上がってきたが、レース前半にして半数。

やがて10周目、抜けた5名の逃げに小森が乗ると集団は完全にコントロール。

小森亮平(マトリックスパワータグ)
山本大喜(KINAN Cycling Team)
小石祐馬(Team  UKYO)
門田祐輔(Hincapie LEOMO Bellmare Racing Team)
中村龍吉(群馬グリフィンレーシングチーム)

その間にマトリックスも体制整えないとメインの動きに乗り切れない、残る4名では薄く、しかもまだ縦長集団内で点在、なかなかまとまらない。

逃げる小森は順調にこなし5名で進行、2回目のスプリントポイントを小森が獲得。メインは宇都宮ブリッツェンがしっかりと赤い壁を作りコントロールし続ける。

残り5周辺りから徐々にペースを上げるメインにはマトリックス4名を残しているが人数を多く残しているチームが優勢、宇都宮ブリッツェン、ブリヂストンサイクリングチーム、愛三工業レーシングチーム、KINAN Cycling Teamなどが前を固めたままラストラップへ。

逃げ続けた小森ら先頭はここで吸収され、絶好位置を赤いトレイン主導でゴールスプリントへ。勝ったのは宇都宮ブリッツェンの小野寺玲。

マトリックス前に絡むことはできず惨敗、スプリント賞獲得した小森が唯一の表彰台となった。

沈黙し続ける監督、静の中の動を翌日のロードレースで見せる。

photo by Satoru Kato,表彰画像はShizu Furusaka

【結果】
1位  小野寺 玲(宇都宮ブリッツェン)  1時間9分37秒
2位  岡本 隼(愛三工業レーシングチーム)
3位  孫崎大樹(TEAM BRIDGESTONE Cycling)
4位  門田祐輔(Hincapie LEOMO Bellmare Racing Team)  
5位  織田 聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)
6位  鈴木 龍(宇都宮ブリッツェン)
17位  アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)
24位  安原大貴(マトリックスパワータグ)
25位  ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
33位  小森亮平(マトリックスパワータグ)
50位  狩野智也(マトリックスパワータグ)
DNF  吉田隼人(マトリックスパワータグ)
DNF  向川尚樹(マトリックスパワータグ)
DNF     レオネル・キンテロ(マトリックスパワータグ)