RACE REPORT

維新やまぐちタイムトライアル

日付:
2024年11月22日
開催地:
山口きらら博記念公園2050年の森大芝生広場外周特設コース(1周約2.6km) 山口県山口市阿知須509番50 山口きらら博記念公園
距離:
13.6km(2.6km×5周回)
天候:
晴天 気温28℃
出走:
アイラン フェルナンデス, ホセ ビセンテ トリビオ, オールイス アルベルト アウラール, 佐野 淳哉, 小森 亮平, 安原 大貴

Jプロツアー第21戦 
レースレイティング:ブロンズ

“マトリックスパワータグ2位!チーム総合キープ!”

最終ラウンドを飾るのはツアー中でも設定の少ないチームタイムトライアル。ツアー最終戦に華を添える競技だが、この競技最もプロフェッショナルと言われるTEAM BRIDGESTONE Cyclingと僅か269ポイント差のチーム総合争いをしているマトリックスパワータグにとっては非常にプレッシャーを抱える一戦。チームポイントのみの付与設定となっており優勝ポイントは600ポイント、チーム総合争いの決め手となってくるがここは何とか粘りたい。優勝は出来ずともトップ3には入り(3位で390ポイント)首位キープしたいと意思固め、翌日のロードレースも考慮しながらスタートラインに立つ。

現在首位のマトリックスは単走での最終ヒート、その前のヒートで戦う宇都宮ブリッツェン vs TEAM BRIDGESTONE Cycling(BS)のタイムが絶対目標となってくるだろう。コースは平坦だが曲路のコーナーも含みコース幅も狭い区間があるためテクニカル。機材も各チーム様々な設定で戦略に含まれてくる。

全7ヒートが徐々にスタートしていき、1周のラップタイムは平均3分14秒
目安。2ヒート目出走の東京ヴェントスが16分36秒を出し、しばらくこのトップタイムが更新されないまま後半ヒートへ。

6ヒート目にスタートしたシマノレーシングが最速ラップタイム3分10秒を叩き出しトップタイム更新、16分23秒。いよいよ注目のヒート 宇都宮ブリッツェン vs TEAM BRIDGESTONE Cycling が順にスタート。2周目でBSはなんと3分08秒の最速ラップタイム、対する宇都宮ブリッツェンもタイムを上げて行くがこのタイムを上回ることはできない。

BSの迫力の走りは勢い衰えることなく、最終ラップはなんと3分04秒という驚異的なタイムでゴールし、15分50秒のタップタイム更新、他を寄せ付けない圧巻の走りを見せつけられる。一方の宇都宮ブリッツェンもBSには及ばずと言えど確実に2位に座するタイムを重ねていたが、なんと終盤途中でのアクシデントによりトップ争いから脱落してしまう。

この激しい戦いを見ながらいよいよマトリックス最終スタート。TTスペシャリストの佐野が中心となりペースを上げていく。

2周目には3分11秒、BSのタイムに届くのは難しいが2位のシマノレーシングのタイムに並び始める。6名で走る5周回、4周目までは人数残して粘りラップ3分11秒、いよいよラストラップへ4名での渾身ペースアップ。最後はオールイス、ホセ、佐野の3名でラップ3分08秒まで上げてゴール。

1周目 3分23秒
2周目 3分11秒
3周目 3分10秒
4周目 3分11秒
5周目 3分08秒 トータルタイム16分05秒

最後は3秒上げてのゴール。チームとしては大健闘の2位でポディウムに立ち、総合キープ。これでチーム総合争いも持ち越し翌日はいよいよ全てを決める最終戦ロードレース。最後の一戦にこれほどまでもつれ込むシーズンは本当に珍しい。個人/チームとも混沌とした総合争いを抱えての最終決戦へ臨む。

【結果】
1位 TEAM BRIDGESTONE Cycling 15分50秒‘60 (3:18、3:08、3:08、3:11、3:04)
(窪木、孫崎、徳田、橋本、沢田、今村)
2位 マトリックスパワータグ 16分05秒‘68 (3:23、3:11、3:10、3:11、3:08) +00:15
(ホセ、アイラン、オールイス、佐野、小森、安原)
3位 シマノレーシング 16分23秒‘76 (3:28、3:15、3:14、3:15、3:10) +00:33
(入部、木村、湊、中井、横山、小山)
4位 東京ヴェントス 16分36秒‘68 (3:26、3:20、3:18、3:18、3:14) +00:46
(高木、伊藤、野宮、藤田、長田)
5位 VICTOIRE広島 16分55秒‘01 (3:32、3:21、3:20、3:20、3:18) +01:04
(藤岡、馬渡、白川、谷、中川、桂)
6位 LEOMO Bellmare Racing Team 16分58秒‘42 (3:31、3:19、3:22、3:21、3:24) +01:07
(岩瀬、岸、中川、宮澤、米谷)

【ツアー個人総合】
1位 オールイス・アウラール(マトリックスパワータグ) 4441p +118p
2位 岡 篤志(宇都宮ブリッツェン) 4323p
3位  ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ) 3221p
4位  フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ) 2745p
5位 黒枝士揮(TEAM BRIDGESTONE Cycling) 2147p
6位 入部正太朗(シマノレーシング) 2115p

【ツアーチーム総合】
1位  マトリックスパワータグ  14152p +119
2位  TEAM BRIDGESTONE Cycling 14033p
3位  宇都宮ブリッツェン 10368p

photo by Satoru Kato、Kensaku Sakai(表彰式)