RACE REPORT
東日本ロードクラシックDay-1
- 日付:
- 2024年11月22日
- 開催地:
- 群馬県利根郡みなかみ町新巻3853番地 群馬サイクルスポーツセンター サーキットコース(1周6km)
- 距離:
- 120km(6.0km×20周回) スプリントポイント×3回(3、6、9周回完了時ボーナスポイント10%)
- 天候:
- 出走:
- アイラン フェルナンデス, ホセ ビセンテ トリビオ, レオネル アレクサンダー キンテロ, 吉田 隼人, 安原 大貴, 小森 亮平, 向川 尚樹, 狩野 智也
Jプロツアー第1戦
レースレイティング:ゴールド
短い冬のオフ期間に世界の状況は一変し、全ての時間が止まってしまった。目に見えぬウィルスの恐怖に怯え静かに息を潜めてただ時を待つしかない日々が続く。そんな長い冬からようやく雪解けの兆し、本来ならばオリンピックが開幕し世界中がスポーツで盛り上がるはずであったこの“スポーツの日”に馴染みある群馬CSCで国内Jプロツアーが幕を上げ3連戦で開催。実に9か月ぶりの競技再開に関係者一同が感謝し再会を喜ぶ。たっぷり3日間の開催は全ての携わる人々がレース感覚を取り戻すリハビリテーション。距離でバリエーションをつけており、2日目は短距離、3日目は最長距離の設定。先ずは1日目で己の、そして強豪達の様子も確認、徐々にヒートアップしていくであろう熱い戦いの3連戦へ胸躍らせ臨む。
チームをまとめるレジェンド、パコは残念ながらまだ来日することができず不在。しかし新規加入のレオは長く日本での待機を経てようやくチームでの初戦、そして帰ってきた隼人とも3年ぶりのレース、昨年のチャンピオンチームとして清々しく前列でスタートラインにつく。
天候は梅雨らしい雨が続くが小康状態で小雨が降ったり止んだりややドライ気味の路面。感激の号砲が鳴り、ローリングスタートでレースがスタートした。
3周回毎に設定されているスプリントポイントは10%ボーナスポイントが付与されるため重要、今季のレースは明らかに少ないため1戦毎のポイントは総合に大きく影響する。リアルスタートが切られるとペースが上がり散発的な飛び出しが始まり更にペースが上がっていく。
雨上がり路面はパンクも多発、強豪選手らもアクシデントに遭い離脱する姿も。やがて1回目のスプリントポイントへ向けて単独で飛び出したレオがポイント獲得、
一目置かれているレオには各チーム反応し追走の動きから15名の逃げ、マトリックスは小森が入るがレオがこのグループへ入らずメインへ下がってしまう。やがて5周目には13名で形成された先頭グループとメインの差は2分以上へ開いていった。
小森亮平(マトリックスパワータグ)
山本元喜、新城雄大、トマ・ルバ(KINAN Cycling Team)
増田成幸、小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)
織田聖、前田公平(弱虫ペダルサイクルリングチーム)
柴田雅之、佐藤太志(那須ブラーゼン)
佐野淳哉、海野晋作(レバンテフジ静岡)
愛三工業レーシングチーム(草場啓吾)
メインは沈静しタイム差は更に開いて3分を超えていくが、ひとり入った小森は落ち着いた様子で9周目のスプリントポイントを獲る。これでチームは2回のボーナスポイント獲得でポイント先取、残るは最終着順での争いとなる。
雨上がりの路面からパンクも多発しトップ選手の離脱も出始めた12周目、先頭に入っていないTeam UKYOがペースアップ、マトリックスも乗じて狩野や向川を中心にメインの引き上げを図る。しかし先行展開を狙うKINAN Cycling Team が負けじとペースアップし、先頭とメインとの差はなかなか縮まらない。
グループ双方ともこのペースアップで人数が減っていき、先頭グループの小森は粘るが佐野、柴田、海野が遅れ人数は10名。メインではマトリックストレインが先頭を固めたまま残り5周回をきり、残り2周で2分強の差。
ペース緩まない先頭は手強くキャッチが難しくなってきたところで、増田が抜け出し単独先行、山本と織田の2名が追いつき3名でラストラップへ。小森ら後続は小野寺の抑えで開いてしまい、更にメインはタイム差縮められないまま先行逃げ切りが濃厚となってしまい、追うのを止める。
抜けた3名でのゴール勝負となり、山本元喜(KINAN Cycling Team)が勝利。40秒ほど後の後続から小森が5位でゴールし、チーム最高位となった。
翌日のリベンジを一同誓う。
photo by Satoru Kato
【結果】
1位 山本元喜(KINAN Cycling Team) 2時間59分01秒
2位 増田成幸(宇都宮ブリッツェン)
3位 織田 聖(弱虫ペダル サイクリングチーム) +:01
4位 小野寺 玲(宇都宮ブリッツェン) +:39
5位 小森亮平(マトリックスパワータグ)
6位 草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)
11位 レオネル・キンテロ(マトリックスパワータグ)
19位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
36位 吉田隼人(マトリックスパワータグ)
55位 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)
DNF 安原大貴(マトリックスパワータグ)
DNF 向川尚樹(マトリックスパワータグ)
DNF 狩野智也(マトリックスパワータグ)