RACE REPORT

JBCF タイムトライアルチャンピオンシップ

“佐野淳哉が優勝!!”

photo by Satoru Kato

Jプロツアー第14戦

Jプロツアー再開、後半戦のスタートは唯一の個人タイムトライアル(略称TT)戦、チャンピオンシップ。
黙々と己と戦う姿はロードレースとは一種異なるこの競技、これを得意とする選手は少ないが、ツアーランキング上位に位置する選手が多い。
先に行われた日本一の頂上決戦、全日本TTでもお馴染みのTTスペシャリスト達が名を連ね競い合う。
Jプロツアーは日本人のみならず外国人選手も参戦するところが更に競技層を厚くする。一見静かな競技に見えてもその内は己とそして互いの心理を探り合う非常に熱い冷戦。

昨年は、ダミアン・モニエ(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) 19分43秒48 がトップタイム。
続く、西薗良太(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)19分50秒47、佐野淳哉(マトリックスパワータグ)19分55秒70
と、20分をきった辺りで秒差のバトルとなった。この20分が今年もボーダーラインとなるか、あとは風などのコンディションによる。

マトリックスはメンバーを絞り込み、全日本TTで悔しい2位となった佐野、過去この大会で勝利しているホセ、他大会での実績ある中川の3名で参戦。
自転車で盛り上がる栃木県での開催、地元の宇都宮ブリッツェンから長く療養中だった増田成幸、鈴木真理の両ベテランも参戦。
元気そうな姿を見せてくれたここと、何より同じスタートラインに立てたことがマトリックスチームとしてもとても嬉しい。会場は更に盛り上がる。

前日まで台風が影響し荒れていた天候だったが、無事過ぎ去り晴天。台風一過のような爽やかな秋空が広がり風もさほどではない。
しかしこのコースは午後から徐々に風が出てくるため、後半は風の影響も出てくる。
出走は1分30秒ごと、全60名ほどを4ウェーブに区切り、マトリックスは中川、佐野、ホセの順に各ウェーブに区分されてスタートとなる。

6番目に出走した鈴木真理(宇都宮ブリッツェン)が大きくタイム更新でトップに立ち会場が沸くが、直ぐ後に出走の阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)が更に上回り20分11秒。
早々のこのタイムはしばらく更新されず、阿部が暫定トップのまま後半まで持ち込まれることとなる。
第2ウェーブで出走した増田成幸(宇都宮ブリッツェン)も20分13秒を出し暫定2位へ、完調ではないであろうがこのタイムには彼の強さを感じられずにはいられない。
勝負は早くも20分台に入るが、後続はなかなか20分台へ届かないまま第3ウェーブへ。

第2ウェーブで出走した中川   photo by Satoru Kato

1番スタートから1時間を過ぎ時刻は15:00近く。いよいよ佐野が14:51にスタート。
夕刻に近づくにつれ風が出てくるが、佐野は落ち着いた様子でスタートした。

先のトップタイムを上回るためにはラップタイム6分40秒台をキープ。しかしこの後に続々と上位勢が控えているため6分45秒以下を意識か。
1周目は6分48秒、後半型の佐野は徐々にペースを上げていき2周目を6分40秒、ここで暫定トップ、後はどれだけリードできるか・・・

第3ウェーブ出走の佐野。徐々に風が出てくる。 photo by gg_kasai


ラストラップ3周目、佐野の追い上げ凄まじくなんと6分31秒3!最高ラップタイムを大きく更新しゴール。
20分00秒8で大きくリードし暫定トップへ。しかし、最終第4ウェープにはブリヂストンアンカー勢、全日本TTチャンピオンの西薗良太、昨年の覇者ダミアン・モニエがいる。

注目の西薗が15:12にスタート。淡々と落ち着いた様子で走行し1周目を6分42秒、1周目のラップタイムはトップ。
2周目も乱れず6分41秒でペースキープ、ここまでは佐野を上回るがラストラップでペース上がらず、20分09秒9でゴールし佐野に届かず暫定2位。
続くダミアンやホセなどの外国人選手を含む上位陣も届かず、佐野の優勝!!念願のTTレースでの初優勝。

最終走者のホセ 
photo by Satoru Kato

「久しぶりに勝てたのでとても嬉しいです。2014年の全日本選手権ロード以来の勝利、そしてTTで勝てたことが嬉しい」とコメントする佐野。
ライバル達も佐野のもとへ来て「やっと勝てましたね」と祝福の声をかける。

「今度こそは・・・!と毎回思ってるけど、今までなかなかやった。今回も思いは半々やったけど今度こそやった!」と監督。

photo by Satoru Kato

photo by Satoru Kato

ツアーリーダーのホセも総合をキープ。この後直ぐに始まるツール・ド・北海道へ勢いつくよい繋ぎとなった。
この勢いで乗り込んでいきます。

 

【順位】
1位 佐野淳哉(マトリックスパワータグ) 20分00秒8
2位 西薗良太(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) 20分9秒9
3位 阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン) 20分11秒0
4位 増田成幸(宇都宮ブリッツェン) 20分13秒6
5位 ダミアン・モニエ(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) 20分17秒8
6位 鈴木 譲(宇都宮ブリッツェン) 20分29秒8
7位 中村龍太郎(イナーメ信濃山形) 20分51秒6
8位 ホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ) 20分59秒9
9位 豊田 勉(エルドラード東北) 21分12秒6
10位 近藤正紀(なるしまフレンドレーシングチーム) 21分13秒0
18位 中川 智(マトリックスパワータグ) 21分33秒1

 

photo by Satoru Kato、gg_kasai

 

JBCF やいた片岡ロードレース

Jプロツアー第13戦

舞台は少し移動し隣の矢板市へ。このコースがなかなか変化豊かな設定で、常に短くアップダウンを繰り返し、Uターンや道幅狭い鋭角コーナーは動きのポイントとなりそう。
また通過時間がかなり厳しい関門もあり、レース展開でメインを抑え過ぎてコントロールすると那須ロード同様にメインごとタイムアウトとなりかねない。
後半戦へ向けてなんとしても勝ちを獲りたい。初日を終えた晩、翌日へ向けてチームはコースの見立てや初日の反省点を含めて綿密に話し合う。
ところが、チームの動きを支える土井の体調が急変し高熱を発してしまう。翌朝なんとかスタートラインへ立つが万全でないことは明確、不安は隠せない。

予報とは異なり当日は朝から晴れて非常に熱い。会場は様々なイベントが催され賑わう中、レースがスタートした。
コースから予想するよりかなりハイペースな展開、レース進行予定を大きく縮める速さで周回を重ねていく。
マトリックスは全員が集団前方。激しくアタックがかかりマトリックスも都度反応している。しかし逃げは決まらずペースが緩まない。
4周目、隼人が蜂に刺されてしまい痛い離脱。体調不良の土井に続き、チームにとって戦況への影響は大きい。
土井は集団内でいつもの様子、信じられないが見たところ何の不調さも感じらずコントロールに入っている。

レースは半分を過ぎてもなかなかアタックが決まらない、ホセも自らアタックをかけているが集団はどの動きも許さない。
後半7周目、ハイペースで集団人数はかなり絞られ既に35名。尚も続くアタック戦にマトリックスも各々アタックを仕掛けている。
心配していた土井もアタックしている、やがて佐野が先頭に立ち得意のがん引き、集団バラしにかかる。佐野とホセが交互に仕掛ける中、絞られた集団から11名が抜ける。
ここに佐野、土井、アイラン、向川が入り8周目へ。そこから入部正太朗(シマノレーシング)が単独アタックし先行、雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン)が単独追走をかける。

この動きで先行グループも分散、先頭は入部に雨澤がジョインし2名。それを追うのは4名、そこへ土井が入っている。

入部正太朗(シマノレーシング)
雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン)
 
 ↓
土井雪広(マトリックスパワータグ)
飯野智行(宇都宮ブリッツェン)
岸 崇仁(那須ブラーゼン)
横塚浩平(LEOMO Bellmare Racing team)

やがて土井らは先頭へジョイン、先頭6名でラストラップへ。
チーム2名を有する宇都宮ブリッツェンが優勢、マトリックス万全でない土井しか残らず非常に厳しい。しかし土井は落ち着いている。
入部が攻撃を緩めず果敢にアタックし攻める。雨澤と飯野の宇都宮ブリッツェン勢、そして土井もアタックを仕掛けている。
いずれも決まらず6名はまたひとつ。アタック戦はやはりチームを背負うこの4名で激しい叩き合いが続いている。
残り1kmで土井がアタックで先行、反応する入部、そしてまた6名ひとつ。勝負はゴールスプリントへ。

先に仕掛けたのは横塚。入部、雨澤も反応するが叩き合いでの消耗が大きいか及ばず横塚がそのままゴールし優勝。土井は5位でゴールした。
終盤まで人数を残していたマトリックスだったが、最終局面で1名しか残れなかったことは敗因とも言える。
ホセはルビーレッドジャージを守っているが田窪のピュアホワイトは雨澤へ。反省点が残る前半戦〆となったが、今後への糧として後半戦を戦っていきたい。

 

【順位】
1位 横塚浩平(LEOMO Bellmare Racing team ) 2時間9分4秒
2位 入部正太朗(シマノレーシング) +0秒
3位 雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン)
4位 岸 崇仁(那須ブラーゼン)
5位 土井雪広(マトリックスパワータグ) +4秒
6位 飯野智行(宇都宮ブリッツェン) +5秒
9位 ホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ)
10位 田窪賢次(マトリックスパワータグ)
23位 安原大貴(マトリックスパワータグ)
26位 佐野淳哉(マトリックスパワータグ)
DNF 向川尚樹(マトリックスパワータグ)
DNF アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)
DNF 吉田隼人(マトリックスパワータグ)

 

photo by Satoru Kato

JBCF 大田原クリテリウム

“吉田隼人が2位!”

Jプロツアー第12戦 

那須に続く栃木での新規開催2連戦。やはり地元の宇都宮ブリッツェンや那須ブラーゼンを掲げて非常に盛り上がりを見せ、会場もとても華やかだ。
Jプロツアー前半の〆とも言えるこの大会、マトリックスも引き締めて現地入りする。
先ずは1日目のクリテリウムは隼人を絶対エースに、勝利を、そして賞金も獲りに行く。

天気は2日間とも生憎の雨予報、予選を安全にクリアして全員で決勝へ上がりたい。
予選人数は予定より少なく、勝ち上がり人数に達しない組はそのまま決勝へ。もうひと組も落ちるのは少数となり、チームは全員決勝へ進出となる。

 

〔決勝〕
降ったり止んだりを繰り返す雨。。予選時にはしっかりと降り路面は完全ウェットであったが、奇跡的に決勝前に上がり路面は乾いてきた。
雨が上がると非常に蒸し暑い、じっとりと汗ばむ中、決勝がスタートした。

ここ最近のクリテリウムパターンでかなりのハイペースで進行する。しかしこのコースは単純な長方形型でコース幅が広いためなかなか人数を絞れない。
後尾から切れていくのはほんの数名、集団はしっかりとついている。そんな中、マトリックスは先頭でコントロールを開始、宇都宮ブリッツェンとともに集団を牽引する。
集団前方をマトリックスが固め周回を重ねていく。賞金狙いでポイント賞はアタックがかかるがその後即吸収し、集団はひとつのまま。
やがて10周回終了時、2回目のポイント賞を獲った選手が先行したまま11周回目へ。集団は速度を上げて先行を捕らえるが、直ぐに阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)がアタック。
ところがバックストレート辺りで大規模な集団落車が発生。幸い怪我人が出なかったが半数もの選手が足止めとなり、レースは中断。

やがて3周減らしてレースは全23周回へ変更、14周目からの再開とし、阿部が10秒先行した状態からのスタートとなる。
阿部は快調に飛ばし周回数短縮から直ぐとなった3回目のポイント賞を獲りながら先行する。集団は変わらずマトリックスがコントロールだが先行が阿部のため協調が取りきれない。
阿部との差は徐々に開いていき18周目には30秒、残り周回が少なくなりこれ以上の差は危険とし、マトリックスが追う構図となる。

マトリックスコントロールで先頭を固め佐野が力強く引き徐々に差を詰めていく。しかしこのコースは人数が絞られない、レース中断の休めも影響しているか脱落者も少ない。
残り2周回で阿部を捕らえ集団ひとつ、マトリックスは大貴を先頭にトレインでラストラップへ。

集団前方はマトリックス、シマノレーシング、宇都宮ブリッツェン、那須ブラーゼンがそれぞれトレインを組み色が揃ってきた。
マトリックス先頭は譲らないまま残り300m、最終コーナー手前でアイランが出てくる、その後ろホセ、そして隼人。
最終コーナーからゴールまで150mほどしかなく、コーナーを獲ることが勝負の鍵、宇都宮ブリッツェンとの争奪戦となるが上手く牽引したのは宇都宮ブリッツェンの鈴木。
その後ろから小野寺が発射されスプリント開始、隼人も合わせに行くが届かず小野寺が優勝、隼人悔しい2位となった。

チームとして連携しラストまで運んだ結果だが勝負は難しい。翌日のロードレースが前半戦の締め括り、チームはリベンジを誓い合う。

 

【順位】
1位 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン) 1時間32分20秒
2位 吉田隼人(マトリックスパワータグ) +0秒
3位 水谷 翔(シマノレーシング)
4位 下島将輝(那須ブラーゼン) +1秒
5位 鈴木 譲(宇都宮ブリッツェン)
6位 中村龍太郎(イナーメ信濃山形)
14位 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)
16位 ホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ)
45位 田窪賢次(マトリックスパワータグ)
55位 土井雪広(マトリックスパワータグ)
72位 安原大貴(マトリックスパワータグ)
85位 佐野淳哉(マトリックスパワータグ)
86位 向川尚樹(マトリックスパワータグ)

 

photo by Satoru Kato

JBCF みやだクリテリウム

”吉田隼人が勝利!!”

Jプロツアー第11戦 

2日目のクリテリウムは定番の予選⇒決勝設定。しかしここでは約半数が予選落ちする設定でなかなかのサバイバルとなる。
アップダウンを含みながらも向かい風の長いストレートもあり、状況によってはバラけやすいコース。しかも雨の可能性が高い。
エースはもちろんスプリンター隼人、チーム一丸で隼人を勝たせると強い結束を確認し合う。
しかしとりあえずは予選通過が必須、もちろん強豪チームと合わせて安全の予選通過へ持ち込みたい。

当日の朝はは曇天、しかし雨は時間の問題。予選はなんとかドライな路面を保って終われそう。
予選人数は予定より減り、各42名から勝ち上がり25名となった。

 

〔予選1組:隼人、アイラン、佐野、向川〕
スタートから佐野を中心にマトリックスが先頭を固めてハイペースで引く、人数は徐々に絞られるがなかなか決まり人数には達しない。
たった4周なので早々に決めて脚も無駄遣いしたくない。宇都宮ブリッツェン、シマノレーシング、那須ブラーゼンとともに前を固めながら30名ほどのゴール争いへ。
マトリックス全員前方位置を譲らず予選通過。

〔予選2組:ホセ、土井、大貴、田窪〕
スタートからコントロールに入るのは宇都宮ブリッツェン。マトリックス、シマノレーシングも協調してコントロールに入る。
この組はトップチーム間の連携が上手く回り見事人数絞りに成功した。ラストラップは23名の決勝確定プロトンとなり、安心の予選通過となった。

マトリックスはフルメンバー8名で完全隼人体制にて決勝を戦う。

 

〔決勝:3、6、9、12周にポイント周回〕
コースや基本的な設定は昨年同様だが距離が延びている。昨年は10周回であったが今年は15周回に、この5周の延長はコントロールするマトリックスにとっては何気に長い。
スタート時間が近づくにつれ雨脚が強くなり、すっかり路面はウェット、止みそうにない。滑りやすい箇所も事前に確認しあう。
ホセと田窪が堂々前面中央に立ち、めでたい紅白カラーを纏って決勝スタート。

スタートからマトリックスが全員で集団前面を固めコントロールをする。大貴のアタックからハイペースで集団を引き一列棒状。
早々に人数を絞っていきたいためペース緩めずマトリックスが集団を引く。その後ろは少数だが連携固い宇都宮ブリッツェンが控えている。
集団人数は周回ごとに少しずつ後尾から減り始めている。やがてマトリックス先頭固めたままポイント周回通過しポイント獲得。
尚も先頭は譲らないままペース落とさず集団を引き倒している。

6周目も体制変わらずマトリックス先頭固定、若干のアタックもあるがまだ本気モードの動きはなく隊列している。
やがてマトリックストレインの後ろを宇都宮ブリッツェン、シマノレーシングと緑→赤→青で見事な隊列が揃い始める。
集団の人数は30名ほどに減ってきて先ずは第一段階の目的クリア。そろそろ強豪チームの攻撃が始まるであろう、マトリックスは土井を中心に身構える。
 
9周目、次の段階へ向けて佐野が先頭に立ち向川とともに更にペースを上げて集団破壊にかかる。10周目には集団は26名、カラーは殆ど3色に絞られてきた。
残り4周、シマノレーシングが波状攻撃を始めた。応戦するマトリックスに宇都宮ブリッツェンも仕掛けてくる。
マトリックスはここまでの完全コントロールに人数を減らしており、残るはホセ、アイラン、土井、田窪で隼人を守りながら応戦。
残り3周、集団は緑、赤、青が入り混じり遠目で見ても激しい三つ巴のアタック戦となっていることが窺える。
マトリックスは隼人への発射台でアイランを残したい、集団を田窪が引き土井が都度チェックに動き余裕はない。

ホセもリーダーを守りつつもチェックに入る。特にシマノレーシングは体当たり的な動き激しく攻撃が緩まない。
その人数を減らしながらもアタックをかけ続けてくる。
残り2周、少数が故に無駄な動きを押さえて機を窺っていた宇都宮ブリッツェンも本気の動きを出してきた。集団は20名ほど、更に激化するアタック戦に懸命に応じるマトリックス。
雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン)がアタックし先頭に立ちながらラストラップへ。土井がチェックし集団へ戻すも先頭は宇都宮ブリッツェンが固めてくる。
最終コーナー前で先頭を取ることが重要、互いに位置取りへの思惑は同じ、最終コーナーへ向けての上り区間を激しく取り合いながら進行。
何とか最終コーナーの争奪戦を土井からアイランへ。アイランが隼人を連れてコーナーを立ち上がるも別ラインからシマノ、ブリッツェンが合わせてくる。

立ち上がりゴールへのストレートを先にかけるのは小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)。隼人もスピードは乗っているが横広がりの一斉スプリント。
隼人がひときわ大きく伸びゴールを獲る!!マトリックスは宇都宮クリテリウムを思わせる、完璧な繋ぎで勝利した。
また終始コントロールで先頭位置したマトリックスはポイント賞も獲得、田窪、土井、ホセの順で3位までを独占。
完走は各チーム最後まで残したライダー22名のみ、結果としてホセと田窪も残りそれぞれのリーダージャージを守っている。

レースを終始コントロールし勝利する喜びは格別な達成感。この感触を持って次戦へと進みます。

 

【順位】
1位 吉田隼人(マトリックスパワータグ) 1時間12分57秒
2位 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)
3位 鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)
4位 入部正太朗(シマノレーシング)
5位 ホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ)
6位 秋田拓磨(シマノレーシング) 
7位 中村龍太郎(イナーメ信濃山形) +01秒
8位 ビビアン・ボルン(イナーメ信濃山形) +02秒
9位 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)
10位 横塚浩平(LEOMO Bellmare Racing team) +04秒
16位 土井雪広(マトリックスパワータグ)
18位 田窪賢次(マトリックスパワータグ)
DNF 向川尚樹(マトリックスパワータグ)
DNF 佐野淳哉(マトリックスパワータグ)
DNF 安原大貴(マトリックスパワータグ)

 

photo by Hideaki TAKAGI

 

JBCF みやだ高原ヒルクライム

“ホセ・ビセンテが優勝!!田窪賢次が3位!”

Jプロツアー第10戦 

続くJプロツアーは長野県宮田村でのTwo In Oneでヒルクライムとクリテリウムの2連戦。今期ツアー初のヒルクライムレースでもある。
毎年スペイン人ライダーを中心とした激しい叩き合いとなるが、昨年その激闘を打ち破り獲ったのは日本人ライダー増田成幸(宇都宮ブリッツェン)。
今年はその増田が欠場、そして外国人勢は参戦しておらず、総合を守るホセにとっては得意のヒルクライムはかなり優勢。
しかし、ホセは決して安心するタイプではない。慎重にそして念入りにレースの為に整え準備する。
チームはホセをエースに完全なホセ体制を敷く。

コースは全体に道幅狭く10%の勾配区間も多いため平均勾配よりもきつく感じられる。序盤の位置取りはかなり重要、エースを乗せるためにチーム間の激しい攻防が予想される。
気温は朝から既に30℃を超え真夏日。激しい上りバトルのレースには堪える暑さの中、熱いレースがスタートした。

スタートからアイランが飛び出し、マトリックスが前を固めてペースを上げる。

アイラン、大貴、田窪がホセを固め、そこに雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン)が入り先頭5名。
後続を引き離しにかかり、20秒ほど差をつけたところでアイランは離脱し先頭4名。そして4km地点辺りで大貴が離脱するが、ここで一旦ホセも後退。
先頭は田窪と雨澤の2名、前戦の石川で叩き合ったこの二人は因縁の如く激しく叩き合う。その隙をついてホセが後方から上がりアタック、一気に二人を突き放して単独先行に入る。
追う雨澤を田窪が離さない、

ホセは快調に逃げ続け後続に40秒もの差をつけてゴール、圧勝!

そして、単独攻防しながらも最後は田窪を離して雨澤が2位。やはり上りにも強い雨澤は気を許せぬ相手とし、ホセは冷静に彼の強さを見て判断し隙を窺っていた。
続く田窪が3位でゴールし、マトリックスは1、3位の表彰台。そして渾身アシストの上での成績は田窪に新人賞(U23)リーダーのピュアホワイトジャージをもたらす。

翌日は異なるタイプの予選→決勝方式のクリテリウム。このチームワークを良い流れで勝利したい。

 

【順位】
1位 ホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ) 33分49秒
2位 雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン) +40秒
3位 田窪賢次(マトリックスパワータグ) +1分23秒
4位 飯野智行(宇都宮ブリッツェン) +1分32秒
5位 吉岡直哉(那須ブラーゼン) +1分51秒
6位 湊諒(シマノレーシング) +1分57秒
7位 入部正太朗(シマノレーシング) +2分22秒
8位 柴田雅之(那須ブラーゼン) +2分35秒
9位 米谷隆志(リオモベルマーレレーシングチーム) +2分41秒
10位 才田直人(リオモベルマーレレーシングチーム) +2分50秒
18位 佐野淳哉(マトリックスパワータグ)
32位 安原大貴(マトリックスパワータグ)
38位 吉田隼人(マトリックスパワータグ)
56位 土井雪広(マトリックスパワータグ)
58位 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)
65位 向川尚樹(マトリックスパワータグ)

 

photo by Hideaki TAKAGI