RACE REPORT

JBCFタイムトライアルチャンピオンシップ

”佐野淳哉が3位!”

ⓒgg_kasai

Jプロツアー第17戦(レイティングAA 個人ポイントのみ)

2日目は恒例のタイムトライアルチャンピオンンシップ(以下TT)。前日TTTはチーム戦のため個人ランキングへの反映は無いが、TTは総合争いにも影響してくる。今年の全日本TTチャンピオンでもありツアーリーダーでもある窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)が最有力候補。そしてこれまで幾度もタイトルを獲っている増田成幸(宇都宮ブリッツェン)もその復調ぶりを前日に見せている。もちろん昨年の覇者である佐野淳哉も負けてはいない、前日の走りでその好調ぶりはしっかりと確認できている。上位は間違いなくこの3名が含まれるであろう、そして他にもチームブリヂストンサイクリングや宇都宮ブリッツェンは個々にTTも強い。マトリックスも幾度もタイトルを獲っているホセがいる。ロードレースとは異なる静かな激しい戦いが始まる。

昨年の最速ラップタイムは佐野のラスト6分31秒で、6分40秒台での争いから上位のタイムは20分台前半。今年も同様だと思われるが湿度の高い曇天で例年より風が少ない、前日のTTTと似たようなコース状況となっている。このまま天候が持てばよいが雨天になるとかなり状況が異なる。105名を現ランキングに基づき約20名ごとに分けた全5ヒートで1分間隔での出走。上位候補は意外に分散しているが、多くは最終ヒートに含まれ、マトリックスはホセ、アイラン、そして最終2番目で佐野、最終はリーダー窪木がスタートする。

ⓒKENSAKU SAKAI

ⓒKENSAKU SAKAI

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ラップ7分台、タイム21~22分台からスタートしている中、第1ヒートに含まれていたTTスペシャリスト阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)が20番目に出走し20分32秒、いきなりハードルを上げる。そして怪我のため休戦していた増田成幸(宇都宮ブリッツェン)が早々30番目に出走し、最速ラップ6分31秒でなんと19分43秒のコースレコード。後半の上位候補者へ強いプレッシャーがかかる。

以降はTT強い宇都宮ブリッツェン勢などが次々とタイムを出していくが19分をきることはできず増田には届かない、そして最終ヒートへ・・・
83番目のホセがスタートラインにつく頃に雨が勢いよく降り出し風も出てくる。

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すっかりウェットになったコースへ向けてホセがスタート。このコンディション変化の影響もありホセはタイムが伸びず暫定5位タイムでのゴール。

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その後の上位候補者もタイムが出ずラップは6分40秒台から抜け出せない。

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止まぬ雨の中、いよいよ佐野がスタート。

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そしてその1分後にリーダー窪木がスタートした。

後半型の佐野は1周目を6分46秒、昨年の1周目より早い。

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いつもであれば一気に2周目から上げていくが雨天の影響か思うようにタイムが上がる様子がない。

ⓒKENSAKU SAKAI

一方の窪木は1周目をなんと6分33秒、空を切るような走りで2周目へ抜けていく。佐野は2周目を6分44秒でラストラップへ、かかり苦戦している様子が窺える。

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得意のラスト一気上げでも増田へ届くのはかなり厳しいタイム差となってきた。

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そこへ帰ってきた窪木は6分36秒、トップの増田を上回ったままラストラップへ。佐野はタイムが上がらないまま20分24秒でゴール、

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そして窪木はラストラップ6分31秒へ上げて19分41秒の更にコースレコード更新でゴールし増田を抜いて優勝。佐野は3位となった。

ⓒKENSAKU SAKAI

前日TTTからのコンディショニングも大きな要素。窪木、増田ともにそれを含めて強さを見せた結果、佐野にはやはり疲労度が影響していたと思う。そしてそれはチーム力の影響も大きい、とコメントする監督。TTTとTTの連戦は、これも厳しいチーム戦であったことは否めない。シーズン一度しかないこの競技、来年は勝利したい。
直ぐにツールド北海道、整えUCIレースへ臨みます。


【結果】
1位 窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング) 19分41秒9
2位 増田成幸(宇都宮ブリッツェン) +1秒
3位 佐野淳哉(マトリックスパワータグ) +42秒
4位 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン) +44秒
5位 岡 篤志(宇都宮ブリッツェン) +45秒
6位 才田直人(リオモ・ベルマーレレーシングチーム) +48秒
7位 鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)
8位 阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)
9位 原田裕成(チームブリヂストンサイクリング)
10位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
17位 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)
33位 安原大貴(マトリックスパワータグ)
49位 向川尚樹(マトリックスパワータグ)
DNF 土井雪広(マトリックスパワータグ)

photo by KENSAKU SAKAI,gg_kasai

JBCFチームタイムトライアルチャンピオンシップ

”マトリックスパワータグ2位!”

ⓒSatoru Kato

Jプロツアー第16戦(特設レイティング チームポイントのみ)

Jプロツアーで2年ぶりに復活したチームタイムトライアル(以下TTT)。2年前に開催の白浜大会ではマトリックスが優勝を決めている。当時は非常に風の強い中で14kmを平均時速46.85km。今回のコースは毎年個人タイムトライアルが行われており、昨年同コース同距離で佐野が優勝している。その時のタイムは20分00秒08、ラップタイム6分40秒前後。これを参考タイムとすれば、ラップ6分20秒辺りの18分台が最速の争いだと思われる。

先日のシマノ鈴鹿でのTTT結果が現実的なデータとなる。圧倒的な速さを見せて優勝した宇都宮ブリッツェンが最有力候補、何より地元で馴染んだコースであるには違いない。また、2位であったツアーリーダーである窪木一茂を擁するチームブリヂストンサイクリングは今回もトラックスペシャリスト揃い。この2チームのタイムがポイントとなってくるであろう。
チーム戦は格別なものがあり、後半戦の始めはチーム戦を勝利して士気を上げるきっかけとしたい。チームは前日、限られた時間ではあるがコースで合わせ隊列を確認し、入念な打ち合わせを行う。

前日も試走中に雷雨となり全国的に不安定な天候が続いている。当日の予報は降水確率が高く微妙であるが、なんとか曇天のまま保っており蒸し暑いが風が少ない。例年よりもタイムは上がる予想。
レースは3チームずつのヒート制、全6ヒートで行われ、マトリックスは最終ヒートで宇都宮ブリッツェンとの対決。先ずはひとつ前のヒートに出走するチームブリヂストンサイクリングのタイムが気になるところ。

ラップタイムは7分台から始まり、後半になるにつれトップタイムが更新されていく。第4ヒートでのイナーメ信濃山形がラップ6分30秒をきり19分42秒で大きくタイム更新。そして第5ヒートでは注目のチームブリヂストンサイクリングが19分23秒。ラップタイムは最速6分23秒を出してきた。

ⓒShizu Furusaka

いよいよ最終ヒート、マトリックスが先にスタートラインに立つ。これまでの19分台を切り18分台を目標にスタート。
1周目6分28秒と好調スタートだったが対するブリッツェンは6分22秒と大きく差をつけてくる。

ⓒSatoru Kato

マトリックスは更に2周目上げて6分12秒の最速を出すもブリッツェンはなんと6分07秒で大きく最速更新。

ⓒShizu Furusaka

3位以下を大きく離す最速争いとなり、マトリックス渾身ラストラップも同タイム6分12秒をキープし健闘したが、なんとブリッツェンは上回る6分11秒。マトリックスは最終18分53秒383。

ⓒSatoru Kato

互いにこれまでのタイムを大きく更新したが、宇都宮ブリッツェンの優勝タイムは18分41秒316。常に上回られての悔しい2位となった。

ⓒSatoru Kato

Jプロツアー久しぶりのTTT、やはり美しく華がある走りはプロならではの見せ場。次回こそ優勝したい。
翌日は佐野の連覇をかけての個人タイムトライアル。TTTで見せた好調ぶりを翌日へ持ち込み連覇を狙う。


【結果】
1位 宇都宮ブリッツェン(増田、小野寺、雨澤、鈴木譲、岡、阿部) 18分41秒31(51.4km/h)
2位 マトリックスパワータグ(ホセ、アイラン、佐野、土井、向川、安原) +12秒
3位 チームブリヂストンサイクリング (大久保、窪木、原田、堀) +41秒
4位 イナーメ信濃山形(中村、佐野、北野、小室、河田、筧) +56秒
5位 那須ブラーゼン(下島、岸、柴田、吉田、西尾、樋口) +1分1秒
6位 LEOMO Bellmare Racing Team(米谷、才田、岩瀬、小嶋、加地、宮澤) +1分25秒

photo by Satoru Kato,Shizu Furusaka