RACE REPORT

ツール・ド・熊野2018 第3ステージ太地半島周回

UCIアジアツアー2.2
5/31(木)~6/3(日)三重県、和歌山県の紀州地域 全4日間プロローグ+3ステージ
総走行距離 = 327.5km


【第3ステージ 太地半島周回】 

日付:2018年6月3日(日)
開催地:和歌山県東牟婁郡太地町 太地半島10.5km周回コース
距離:9.8km+10.5km×9周回=104.3km HP×2回 KOM×2回
天候:晴天 気温25℃ 
出走選手:6名 ホセ・ビセンテ・トリビオ、アイラン・フェルナンデス、佐野淳哉、土井雪広、安原大貴、向川尚樹

”佐野淳哉がステージ優勝!!”

 


最終ステージのコースは一部変更、半島のより外周をとなり距離もアップダウンも少し増えるが、繋ぎやすいコースとなった。前日のステージで山岳賞はマーク・デマール(チーム右京)で確定。また、デマールが一する総合2と1の入部正太朗(シマノレーシング)は僅差だが、以下はかなり差が開いており、平坦基調のコースでもレース展開を大きく変えないとチャンスは薄い。各チーム最後のチャンスにスタートから激しく動くことが予想される。

スタートからリーダー争いが僅差である上位数名の激しい争いアタック戦。集団をリーダー擁するシマノレーシングがコントロールで固めるが、容赦なくアタック攻撃が繰り返される。2回設定されているホットスポットでのボーナスタイムを狙い、1回目のホットスポットの争奪戦。ここを鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)、ベンジャミ・プラデス(チーム右京)、マーカス・カリー(セントジョージコンチネンタルサイクリングチーム)の順で獲りタイムを稼ぐ。そこからホセを含む8名が抜け3周目へ。

ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
鈴木龍、岡 篤志(宇都宮ブリッツェン)
マルコス・ガルシア(キナンサイクリングチーム)
ロビー・ハッカー(チーム右京)
タミアン・モニエ(愛三工業レーシングチーム)
窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)
チウ・ホサン(HKSIプロサイクリングチーム)

ところがここへリーダーの入部正太朗(シマノレーシング)が自ら追走をかけ、チェックに入った土井雪広、総合2位のマーク・デマール(チーム右京)、鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)、トマ・ルバ(キナンサイクリングチーム)、中村龍太郎(イナーメ信濃山形)ら10名ほどで合流し先頭は上位メンバーを中心とする20名ほど。まだ序盤に関わらず、ここで激しい上位者同士のしかけ合いとなり互いの脚を削りあうことに。

メインも必死の追走が始まり4周目には先頭を吸収、振り出しに戻りまたアタック戦。この動きでシマノレーシングから脱落者が出始め、リーダーの入部も非常に苦しい状態。ここでホセがアタックし単独逃げ、反応したトマがつき2名で先行し始める。メインはチーム右京とセントジョージとのコントロールへ変わりこの状態を許さず猛追をかける。メインは分断されていき、21名しか残っていない。そして、遂にリーダーの入部も遅れてしまう。

リーダーの脱落で状況一変、チャンスが広がり更に争いは激化していく。6周目にはホセら先行をキャッチし、またもやアタックに次ぐアタック。激しいアタックの応酬は止むことなく、グループメンバーは絞られ20名ほど。マトリックスは佐野が引きまくり、ホセ、土井と共に応戦するがホセへのマークがきつくなかなか抜けることができない。

残り3周、それまで幾度もアタックをしていたトマ・ルバがまたも単独先行。激しい叩き合いに疲れが見えてきているメイングループは残り距離の微妙さと油断ならないトマの独走とに意思が揺れまとまらない様子、その動きを見て佐野が抜け出し単独での追走開始、8周目へ。「ホセにGo!」と言われたという佐野、20秒差のトマを追い、残り2周でトマに合流する。この動きでメインとの差は1分に開き追うには厳しくなってくる。ブリヂストンの窪木やチェン・キンロ(HKSIプロサイクリングチーム)が追走をかけるが追いつかない。2名は協調して逃げ続けそのままゴールへ。最後はタイマンのスプリント勝負、佐野が押し抜けトマを離してゴール!ステージ優勝をきめた!!そして総合は既に山岳賞を決め2位につけていたマーク・デマールがメインでゴールし逆転勝利。ポイント総合も獲り、その強さを見せる表彰台となった。

佐野はポイント総合の2位も獲得、ホセはメイングループ26秒差のゴールで個人総合7位、チーム総合は5位で終了した。第1ステージの中止により残り2ステージに争いが集中したことでこれまでに無い激しい最終ステージとなった。完走できたのは僅か36名、18チーム中7チームしかリザルトに残らない結果となり戦いの激しさが窺える。

直ぐに続くJプロツアーを経てシーズン頂点の全日本選手権、これまでのTOJ、TDKで選手達は互いのコンディションを窺い確認し、調整をかけていく。シーズントップ向けて更に上げていきます。

[第3ステージ結果]
1位 佐野淳哉(マトリックスパワータグ) 2時間35分39秒
2位 トマ・ルバ(キナンサイクリングチーム) +2秒
3位 チェン・キンロ(HKSIプロサイクリングチーム) +12秒
4位 ライアン・キャバナ(セントジョージコンチネンタルサイクリングチーム) +24秒
5位 黒枝士揮(愛三工業レーシングチーム)
6位 窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング )
7位 マーク・デマール(チーム右京) +26秒
8位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ) +26秒
9位 野本 空(愛三工業レーシングチーム)
10位 鈴木 譲(宇都宮ブリッツェン)
18位 土井雪広(マトリックスパワータグ) +2分30秒
24位 安原大貴(マトリックスパワータグ) +2分58秒

[個人総合]
1位 マーク・デマール(チーム右京) 5時間22分47秒
2位 ベンジャミン・ダイボール(セントジョージコンチネンタルサイクリングチーム) +18秒
3位 ベンジャミ・プラデス(チーム右京) +35秒
4位 鈴木 譲(宇都宮ブリッツェン) +38秒
5位 サルバードール・グアルディオラ(キナンサイクリングチーム)
6位 マーカス・カリー(セントジョージコンチネンタルサイクリングチーム) +39秒
7位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ) +47秒
11位 佐野淳哉(マトリックスパワータグ) +4分40秒
19位 安原大貴(マトリックスパワータグ) +7分54秒
31位 土井雪広(マトリックスパワータグ) +17分38秒

[ポイント総合]
1位 マーク・デマール(チーム右京) 29p
2位 佐野淳哉(マトリックスパワータグ) 25p
3位 入部正太朗(シマノレーシング) 25p

[山岳賞総合]
1位 マーク・デマール(チーム右京) 24p
2位 マルコス・ガルシア(キナンサイクリングチーム) 12p
3位 ベンジャミ・プラデス(チーム右京) 8p

[チーム総合]
1位 セントジョージコンチネンタルサイクリングチーム 16時間13分4秒
2位 キナンサイクリングチーム +15秒
3位 宇都宮ブリッツェン +3分15秒
5位 マトリックスパワータグ +8分20秒


photo by Satoru Kato

ツール・ド・熊野2018 第2ステージ熊野山岳

UCIアジアツアー2.2
5/31(木)~6/3(日)三重県、和歌山県の紀州地域 全4日間プロローグ+3ステージ
総走行距離 = 327.5km


【第2ステージ 熊野山岳】 

日付:2018年6月2日(土)
開催地:三重県熊野市御浜町 熊野山岳コース
距離:109.3km KOM×3回
天候:晴天 気温28℃ 
出走選手:6名 ホセ・ビセンテ・トリビオ、アイラン・フェルナンデス、佐野淳哉、土井雪広、安原大貴、向川尚樹


丸山千枚田、札立峠を中心とする山岳ステージ。そしてレースの明暗を分けるクイーンステージでもある。丸山千枚田は2回、札立峠を1回上りその頂上にはKOMが設置されており、全3ステージのうち唯一の山岳ステージ。タイム差を逆転、或いはアドバンテージを持つチャンスはこのステージとなる。

第1ステージがキャンセルとなったため、プロローグの数秒差タイムがそのまま持ち込みとなり、誰もがチャンスを持つためスタートからかなり激しい動き。3つの大きな高ポイントKOMを含むステージ、先ずはひとつ目のKOM狙いでアタックがかかり、ホセを含む9名が先行してKOMを通過。

ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
畑中勇介、マーク・デマール(チーム右京)
中島康晴(キナンサイクリングチーム)
鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)
入部正太朗(シマノレーシング)
ダミアン・モニエ(愛三工業レーシングチーム)
フェン・チュンカイ(チャイニーズタイペイナショナルチーム)
カーデン・グローヴス(セントジョージコンチネンタルサイクリングチーム)

このメンバーが各チーム有力選手を含むため更に下り区間から次の上りまでに数名の有力選手が加わり15名、決め手は次の札立峠。後続とはかなり離れ、前方のメンバーで勝負は絞られていく。この中にはホームチームのキナン4名、チーム右京3名、宇都宮ブリッツェン2名、、、など強豪は人数を揃えて着実な体制、マトリックスはホセのみとなってしまい厳しい状況。

2つ目のKOM札立峠が最大の山場、ここへ向けての激しいアタック戦で絞りこまれたのは10名ほど。
ホセ、デマール、畑中、ダミアン、フェン・チュンカイ、中島に加え、
マルコス・ガルシア、トマ・ルバ、サルバトール・グアルディオラ(キナンサイクリングチーム)
ベンジャミ・プラデス(チーム右京)
ベンジャミン・ダイポール(セントジョージコンチネンタルサイクリングチーム)

チーム右京のベンジャミ・プラデスやキナンサイクリングチームの本命マルコス・ガルシアやサルバドール・グアルディオラらが激しくアタックをしかける。

激しく繰り返されるアタック戦にもホセは残り、やがて3つ目のKOM、2回目の千枚田へ。それまで先行していた中島をパスして上りに入ったのはデマール、後続もそれを追いペースが上がりバラけてくる。
デマールはもの凄いハイペースで千枚田を上り、ホセはそれを追うプラデス、ガルシア、グアルディアラ、鈴木、ダイボールと共に6名のパックで粘り残る。やがて上りきる頃には後方から入部も追いつき下りへ。

大きく差をつけてデマールが3つ目のKOMを越え下りへ。後続はそれを追いペースを上げて下っていくが、先行しているデマールになかなか追いつかない。やがて牽制も始まりデマールとの差は広がっていく。機を見て追走をかけたセントジョージのダイボールとシマノ入部がデマールへ合流し先頭3名、牽制し続ける後続の中でホセも機を逃し、先頭3名の逃げ切りが決定的となりゴール勝負へ。ゴールスプリントで堂々制したのはシマノ入部。激しい外国人勢との山岳バトルを日本人で勝利するのは快挙、そしてここで稼いだタイムで総合トップに立つということは、総合優勝は目前とも言える。

苦しい戦いとなったホセは57秒差で総合9位。翌日は平坦基調の最終ステージで挽回するには厳しいタイム差、チームとしても非常に厳しい結果となったが、最後の望みを懸けて最終ゴールでのジャンプアップを狙う。

[第1ステージ結果]
1位 入部正太朗(シマノレーシング) 2時間45分52秒
2位 マーク・デマール(チーム右京) +1秒
3位 ベンジャミン・ダイボール(セントジョージコンチネンタルサイクリングチーム) +15秒
4位 ベンジャミ・プラデス(チーム右京) +33秒
5位 サルバードール・グアルディオラ(キナンサイクリングチーム)
6位 鈴木 譲(宇都宮ブリッツェン) +35秒
7位 マーカス・カリー(セントジョージコンチネンタルサイクリングチーム)
8位 マルコス・ガルシア(キナンサイクリングチーム) +44秒
9位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
10位 雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン) +1分3秒
18位 佐野淳哉(マトリックスパワータグ) +5分09秒
21位 安原大貴(マトリックスパワータグ) +5分16秒
39位 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ) +10分50秒
47位 土井雪広(マトリックスパワータグ) +15分28秒
71位 向川尚樹(マトリックスパワータグ) +15分28秒

[個人総合]
1位 入部正太朗(シマノレーシング) 2時間46分35秒
2位 マーク・デマール(チーム右京) +7秒
3位 ベンジャミン・ダイボール(セントジョージコンチネンタルサイクリングチーム) +25秒
4位 ベンジャミ・プラデス(スペイン、チーム右京) +44秒
5位 サルバードール・グアルディオラ(キナンサイクリングチーム) +45秒
6位 鈴木 譲(宇都宮ブリッツェン)
9位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ) +57秒
19位 佐野淳哉(マトリックスパワータグ) +5分23秒
21位 安原大貴(マトリックスパワータグ) +5分29秒
39位 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ) +11分01秒
65位 土井雪広(マトリックスパワータグ) +15分41秒
67位 向川尚樹(マトリックスパワータグ) +15分42秒

[チーム総合]
1位 セントジョージコンチネンタルサイクリングチーム 8時間24分51秒
2位 キナンサイクリングチーム +37秒
3位 宇都宮ブリッツェン +41秒
5位 マトリックスパワータグ +6分40秒


photo by Satoru Kato

ツール・ド・熊野2018 第1ステージ赤木川清流

UCIアジアツアー2.2
5/31(木)~6/3(日)三重県、和歌山県の紀州地域 全4日間プロローグ+3ステージ
総走行距離 = 327.5km


【第1ステージ 赤木川清流】 

日付:2018年6月1日(金)
開催地:和歌山県新宮市 熊野川町周回16.3kmコース
距離:15.4km+16.3km×6周回=113.2km HP×1回、KOM×2回
天候:晴天 気温25℃ 
出走選手:6名 ホセ・ビセンテ・トリビオ、アイラン・フェルナンデス、佐野淳哉、土井雪広、安原大貴、向川尚樹


緩やかなアップダウンを含む平坦基調のコース。テクニカルではあるがタイム差がつきづらく集団ゴールの可能性が高い。新宮市内をパレードでスタートし美しい熊野川沿いのコースに出てからのスタートとなる。レース前、メンバーはチームメイト和田力の墓前で手を合わせレースの健闘を誓う。このステージはここ数年いつも爽やかな晴天、スタートする頃にはかなり暑くなるだろう。

スタートから有力チームが前方を固めてのハイペース、序盤でふるいにかけておきたい意思で協調しペースを上げていく。20回大会だけにホームチームのキナンサイクリングチームが勝利を重大ミッションとして参戦しており、見せ場づくりも含めて積極的に動くのは間違いない。集団でもきれいに隊列を作っている。

2周目のKOMへ向けて早々から佐野がアタックをかけて先行を始める。佐野のアタックに集団は序盤の挑発には乗らず容認の構えだったが、中島康晴(キナンサイクリングチーム)、木村圭佑(シマノレーシング)が便乗すると状況善しとせずこれを追走、佐野はKOMへは届かず吸収される。カウンターで出た畑中勇介(チーム右京)が1回目のKOMを獲り、代わって出たキナンを含む3名が先行。集団は落ち着かずアタックが散発しながらの進行で3周目、39km地点のトンネル区間内で集団落車が発生、その際に転倒した選手が中央フェンスをなぎ倒しコースを遮断してしまうアクシデントが起きる。

レースは中断し、この復旧作業を待つ。しかし復旧のメドは立たず、審判、主催者、チームマネージャーでのミーティングにより、残念ながらこのステージはキャンセルが決定された。
毎年温かく出迎え声援を送っていただく地元の方々へ向けて2周回パレード走行を行い、ゴールして終了することになった。

途中結果はKOMのみが更新され、他は全てプロローグのタイムを持ち越し。これで翌日の山岳クイーンステージが全てとなることは間違いなく、スタートからかなり激しいバトルが予想される。整え翌ステージで勝負をする。


[第1ステージ結果]
1位 阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン) 50’78
2位 ケイデン・グローヴス(オーストラリア、セントジョージ・コンチネンタルサイクリングチーム) +1’09
3位 黒枝士揮(愛三工業レーシング) +1’17
4位 秋田拓磨(シマノレーシング) +1’18
5位 岡篤志(宇都宮ブリッツェン) +1’37
6位 大久保陣(チームブリヂストンサイクリング) +1’42
7位 鈴木譲(宇都宮ブリッツェン) +1’63
8位 岡本隼(愛三工業レーシング) +1’88
9位 横山航太(シマノレーシング) +2’09
10位 原田裕成(チームブリヂストンサイクリング) +2’33
22位 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ) +4
61位 安原大貴(マトリックスパワータグ) +6
70位 土井雪広(マトリックスパワータグ) +6
72位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ) +6
81位 向川尚樹(マトリックスパワータグ) +7
88位 佐野淳哉(マトリックスパワータグ) +7


[チーム順位]
1位 宇都宮ブリッツェン 2分34秒
2位 シマノレーシング +2秒
3位 愛三工業レーシングチーム +3秒
13位 マトリックスパワータグ +12秒

photo by Satoru Kato

ツール・ド・熊野2018 プロローグ

UCIアジアツアー2.2
5/31(木)~6/3(日)三重県、和歌山県の紀州地域 全4日間プロローグ+3ステージ
総走行距離 = 327.5km


【プロローグ】 

日付:2018年5月31日(木)
開催地:和歌山県新宮市 市田川沿いコース0.7km
距離:0.7km
天候:雨 気温20℃ 
出走選手:6名 ホセ・ビセンテ・トリビオ、アイラン・フェルナンデス、佐野淳哉、土井雪広、安原大貴、向川尚樹


TOJに続く国内UCIステージレース熊野。この時季恒例となっているこの大会も今年が20回目となり記念すべき大会となる。TOJでお手合わせの国内チームの他、Jプロツアーチームなど馴染みの顔も増えて少しほっとする雰囲気でもある。マトリックスは昨年この大会でホセが個人総合優勝を果たし、山岳賞、新人賞、ステージ表彰など最後まで表彰台を欠かさず終えた輝かしいメモリの大会。今年も表彰台を狙いチーム一丸で戦う。

ステージはたった3日のためこのプロローグの個人TTは影響が大きく重要。チームは毎回このTTでのタイムで苦戦を強いられるのでなんとか稼いでいきたい。
梅雨入りもして当日はしっかり雨。。。幸いにも今年は初日のみが雨予報で大会中は回避できそう。しかしTTのコースは川沿いほぼUターンでの直線折り返したようなコース、以前からコーナーで滑る危険性が高く慎重にならざるを得ない。このコーナーを攻めれる者がトップタイムを出していく。

出走選手109名が30秒毎にスタート、マトリックスは向川、大貴、土井、佐野、アイラン、ホセの順でスタート。
4番出走のフェン・チュンカイ(チャイニーズタイペイナショナルチーム)が54秒65を出し、これがひとつのボーダーとなっていく。22番出走の原田裕成(チームブリヂストンサイクリング)が53秒12で大きくトップタイムを更新。しかしこのタイムにはなかなか届かず、後半までホットシートに座る。
後半、63番出走の横山航太(シマノレーシング)が52秒88とかなり大きくトップ更新し勝負は後半戦へ。直ぐにカーテン・グローヴス(セントジョージコンチネンタルサイクリングチーム)が更に51秒87でトップに立つと、各チーム最終のエース格が挑むがこのタイムへはなかなか届かない。

そして最終から6番目の阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)、ここで50秒72と大更新プロローグ優勝。マトリックスはタイムを出せずほぼ5秒前後の差となり、これからが厳しい。

アイラン・フェルナンデス

順位はアイランの22位が最高位となった。
翌日からのロードレースで挽回していく。

ホセ・ビセンテ・トリビオ

佐野淳哉

土井雪広

安原大貴

向川尚樹

[プロローグ結果]
1位 阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン) 50’78
2位 ケイデン・グローヴス(オーストラリア、セントジョージ・コンチネンタルサイクリングチーム) +1’09
3位 黒枝士揮(愛三工業レーシング) +1’17
4位 秋田拓磨(シマノレーシング) +1’18
5位 岡篤志(宇都宮ブリッツェン) +1’37
6位 大久保陣(チームブリヂストンサイクリング) +1’42
7位 鈴木譲(宇都宮ブリッツェン) +1’63
8位 岡本隼(愛三工業レーシング) +1’88
9位 横山航太(シマノレーシング) +2’09
10位 原田裕成(チームブリヂストンサイクリング) +2’33
22位 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ) +4
61位 安原大貴(マトリックスパワータグ) +6
70位 土井雪広(マトリックスパワータグ) +6
72位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ) +6
81位 向川尚樹(マトリックスパワータグ) +7
88位 佐野淳哉(マトリックスパワータグ) +7


[チーム順位]
1位 宇都宮ブリッツェン 2分34秒
2位 シマノレーシング +2秒
3位 愛三工業レーシングチーム +3秒
13位 マトリックスパワータグ +12秒

photo by Satoru Kato

ツアー・オブ・ジャパン2018 第8ステージ東京

UCIアジアツアー2.1
5/20(日)~5/27(日)堺~東京までの全8日間8ステージ
総走行距離 = 764.0km
総獲得標高 = 12,982m


【第8ステージ東京】

日付:2018年5月27日(日)
開催地:東京都港区 日比谷シティ前~大井埠頭7.0km周回コース
距離:14.7km+7.0km×14周回=112.7km SP×3回
天候:快晴 気温24℃ 
出走選手:5名 ホセ・ビセンテ・トリビオ、アイラン・フェルナンデス、佐野淳哉、土井雪広、安原大貴


大阪の堺から始まり~8日間かけてやってきた最終ステージ東京。ここまでハードレースが続いてきたが、伊豆ステージで総合成績はほぼ決まり。気持ちを切り替えて晴れ晴れとスタート地点に立つ。
マトリックスはホセの総合8位が最高位、トップとは2分もの差があり、この平坦ステージでの逆転は先ず難しい。ここはスプリンター達の出番、そしてチームワークの見せ所、アイランをエースに最後のスプリント勝負でステージ勝利を狙う。

ⓒSatoru Kato

周回コースに入ると直ぐに3名が先行、総合に絡まないメンバーでもあり、この逃げをメインは容認し集団は完全に落ち着く。リーダーのキナンサイクリングチームがコントロールし、2分前後の差を保って周回を重ねる。

草場啓吾(日本ナショナルチーム)
チェン・キンロ(HKSIプロ・サイクリング・チーム)
中田拓也(シマノレーシングチーム)

ⓒSatoru Kato

ⓒSatoru Kato

状況は変わることなく周回を重ね、2周、6周、10周で設置されているスプリントポイントはこの3名で争われていく。マトリックスは集団後方で落ち着き、アイランの傍には土井がしっかりとついている。
残り5周回辺りから、メイン内でそろそろと隊列が揃い始める。マトリックスも少しずつ集団中央辺りへ、タイム差はじわじわと詰めて1分30秒ほど。残り4周、先頭からチェン・キンロがアタックし単独逃げ始める。

ⓒSatoru Kato

ⓒSatoru Kato

ⓒSatoru Kato

ⓒSatoru Kato

残り2周、残る先行メンバーは吸収し、まだまだ少しずつペースを上げて詰めていく。先頭のチェンとの差は1分をきり、マトリックスも集団前方へ。そしてチェンを吸収し集団ひとつでラストラップへ、ここで佐野がカウンターアタックをかける。
ラストラップだが残り距離は7km、まだ早いと見た集団はこの陽動には乗らない。その間に集団前方はチーム・イルミネイトが固め完全隊列を成している。各チーム激しく位置取りしながら集団はハイペースとなり、佐野を吸収、マトリックスは隊列が組みきれないまま、、、そして決め手となる最終2コーナーをチーム・イルミネイトが固めたままホームストレートへ。

ⓒSatoru Kato

その後ろは激しい位置取り争いで幾度もクラッシュ寸前の危険な動き、各チーム隊列は崩壊しバラバラの状態でのホームストレート、そしてゴールスプリントへ。冷やりとするシーンの脇から自力で上がっていくアイラン、いち早くゴールに届いているのはマルティン・ラース(チーム・イルミネート)、大きく手を挙げ堂々の優勝。そこへねじり込んでアイランは3位に入る、悔しい3位だが最後まで粘り戦った結果。

ⓒShingo Fujimaki

そして、チーム・イルミネイトの見事なチームワークでの勝利だった。

最終ステージを終え長かったツアーレースが終了。今回もやはり終盤の富士ステージが総合順位の決め手となり、エースのホセを争える圏内まで持ち込むことができたが、最終チャンスである翌日の伊豆ステージで上げることができず、ホセの個人総合8位がチーム最高位の成績でツアーを終えた。

表彰台を狙って臨んだツアー・オブ・ジャパンは表彰台へ届かず終了となりました。幾度も惜しいところまで戦えた分、悔しい思いは強く残る結果。しかし可能性は十分に感じられた内容であり、次戦へ向けての糧とし執念を持って進みます。

[東京ステージ結果]
1位 マルティン・ラース(チーム・イルミネイト 2時間23分12秒
2位 アンソニー・ジャコッポ(ベネロング・スイスウェルネス・サイクリング・チーム) +0秒
3位 アイラン・フェルナンデス・カサソラ(マトリックスパワータグ)
4位 黒枝士揮(愛三工業レーシングチーム)
5位 マルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ)
6位 岡本隼(愛三工業レーシングチーム)
7位 中根英登(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ)
8位 中川拳(日本ナショナルチーム)
9位 オリバー・ウッド(JLTコンドール)
10位 デビッド・ペル(バーレーン・メリダ)
30位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
56位 安原大貴(マトリックスパワータグ) +24秒
60位 佐野淳哉(マトリックスパワータグ) +34秒
62位 土井雪広(マトリックスパワータグ) +46秒


【個人総合】
1位 マルコス・ガルシア(キナンサイクリングチーム) 19時間57分25秒
2位 ハーマン・ペーンシュタイナー(バーレーン・メリダ) +35秒
3位 トマ・ルバ(キナンサイクリングチーム) +53秒
4位 クリス・ハーパー(ベネロング、スイスウェルネス・サイクリング・チーム) +1分27秒
5位 グレガ・ボレ(バーレーン・メリダ) +1分40秒
6位 サム・クローム(ベネロング・スイスウェルネス・サイクリング・チーム) +1分55秒
8位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ) +2分08秒
34位 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ) +30分57秒
40位 佐野淳哉(マトリックスパワータグ) +38分13秒
50位 土井雪広(マトリックスパワータグ) +44分50秒
53位 安原大貴(マトリックスパワータグ) +48分05秒


[チーム総合]
1位 キナンサイクリングチーム 59時間58分13秒
2位 ベネロング・スイスウェルネス・サイクリング・チーム +0分45秒
3位 チーム・イルミネイト +4分09秒
10位 マトリックスパワータグ  +49分58秒


photo by Satoru Kato, Shingo Fujimaki