RACE REPORT

JBCF 那須ロードレース

”ホセ・ビセンテが2位!ルビーレッドジャージをキープ”

Jプロツアー第6戦 


那須ブラーゼンの施設である那須ブラーゼンベース前を通る周回コースで、緩やかなアップダウンを含む平坦基調コースである。
朝から全く不安のない快晴の夏日。今回はJプロツアーで初のチームカー導入を試み随行させる。
マトリックスは新たにリーダーとなったホセ、そしてゴール勝負なら隼人との2枚看板でスタートラインに立つ。

 

華々しくセレモニーを終えスタートしたが、直ぐに緊急の一報、下り区間で大落車が発生しレース中断とのこと。
幸いチームからは巻き込まれた者は出なかったが、強豪チームそれぞれ何名か巻き込まれている。
中断待機が延び、3周短縮した全12周回で再スタートとなった。

距離短いためかスタートから激しくアタックがかかりハイペース展開。アタック⇔吸収を繰り返している。


4周目にダミアン・モニエ(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)がアタックすると集団は引き伸ばされ14名の逃げに。
マトリックスはここに隼人と佐野が乗る。

吉田隼人、佐野淳哉(マトリックスパワータグ)
阿部嵩之、雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン)
木村圭佑、入部正太朗(シマノレーシング)
原田裕成(愛三工業レーシングチーム)
吉岡直哉、下島将輝(那須ブラーゼン)
椿 大志(KINAN Cycling Team)
中村龍太郎(イナーメ信濃山形)
ダミアン・モニエ、鈴木 龍(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)
高木三千成(東京ヴェントス)

各チーム乗せているためメインは一旦落ち着きコントロールに入る。徐々にタイム差が開き6周目には1分30秒ほど。
そこへメインから初山翔(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)がアタックすると、即ホセがつき、他数名も加え5名が追走をかける。

ホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ)
初山 翔(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)
小野寺 玲(宇都宮ブリッツェン)
早川朋宏(愛三工業レーシンッグチーム)
湊 諒(シマノレーシング)

やがて5名は8周目に先頭へ合流し先頭19名の大きな集団。一方メインは人数が絞られてきているが各チーム押さえのコントロールでその差3分へ。
まだ後半へ向けての展開も残しているであろう状況であったが、タイム差開きすぎだとこのメインがそのまま足切りとされてしまう。
ここで先頭へ乗せている状況がチームの明暗を分けることとなる。マトリックスはホセ、隼人で展開に合わせた勝負ができ、強靭アシストの佐野がつき良い状況、この3名で勝負。

残り3周、残された19名は活性し始めアタックの仕掛けあいが始まる。佐野が都度アタック潰しに動くが隼人がドロップしてしまい、勝負はホセに託す。
各チームのアタックにそれぞれダミアンや阿部も応戦、決まらないままラストラップへ。
ホセも何度かアタックをかけるがダミアン、阿部が許さない。佐野、ダミアン、阿部のアシスト勢の激しい戦いは先頭を譲らずペースを上げたままゴール勝負へ突入していく。
ダミアンから絶妙のタイミングで繋いだ初山が鈴木を連れてリードしスプリントへ。ホセ粘り追うも前に出れず鈴木優勝、ホセ2位、小野寺3位。
完走はこのたった19名、新規那須大会は予想覆す波乱の2日間となった。

ホセは総合トップの座を更にリードし、隼人その下につけ3位以下を大きく引き離している。


この後は選手にとって最高の栄冠を目指す全日本選手権。各々の様々な思いを乗せて更なる大遠征、青森へと赴く。


【順位】
1位 鈴木龍(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)2時間50分05秒
2位 ホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ)
3位 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)
4位 木村圭佑(シマノレーシング)+01秒
5位 早川朋宏(愛三工業レーシングチーム)+02秒
6位 中村龍太郎(イナーメ信濃山形)+03秒
7位 初山翔(ブリヂストンアンカー)+06秒
8位 椿大志(KINAN Cycling Team)
9位 高木三千成(東京ヴェントス)+07秒
10位 佐野淳哉(マトリックスパワータグ)
17位 吉田隼人(マトリックスパワータグ)
DNF 向川尚樹(マトリックスパワータグ)
DNF アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)
DNF 田窪賢次(マトリックスパワータグ)
DNF 土井雪広(マトリックスパワータグ)


photo by Hideaki TAKAGI

JBCF 那須塩原クリテリウム

”ホセ・ビセンテが逃げ切り優勝!!総合リーダーとなる!”

Jプロツアー第5戦 

新規開催、那須での連戦。地元那須ブラーゼンを掲げ地元の盛り上がりはとても熱い。
宇都宮と同様、ここ栃木県のレースは本当に華やかで賑わいがあり、参加チームとしてもテンションが上がり嬉しい。
両日とも駅前付近の中心街。初日のクリテリウムはなんと駅前道路を利用してのコースで行き交う人々にも見ていただける設定。

約1ヶ月ぶりのJプロツアーだが先日のツール・ド・熊野の総合優勝を経てチームの士気は高揚している。ルビーレッドの隼人をエースに熱い戦いに臨む。
先ずは様々な意味でサバイバルの予選を通過しなければ・・・先ずはそこにある。そしてコースはTの字をそれぞれUターン折り返すという、なかなかハードな設定。

クリテリウム恒例の予選→決勝。今回は各60余名の2組分けで各組50名の勝ち上がり。
予選距離が長いが強豪チームと集団位置を安定させ、落車のアクシデントさえ避ければ問題ないと思われる。

〔予選1組 67名〕隼人、土井、田窪、佐野
〔予選2組 66名〕ホセ、アイラン、向川

序盤で田窪が落車に巻き込まれるが、なんとか軽症で復活。各組ともチームは前方に揃っていくがやはり集団後方は不安定な走行も多いか落車が頻発しているもよう。
やがて後方から人数は減っていき、レース折り返す頃にはメイン集団は上位チームを含み50名もおらず、各組とも安心の予選通過。マトリックスも全員通過した。
隼人をエースに決勝へ進む。

前方位置をキープし全員予選通過


〔決勝〕

決勝スタート


汗ばむ晴天であったが、決勝時間を前に夕立で激しい雨となる。やや雨脚が緩み始めた頃にスタート。Uターンの多いコースをウェットな状態でハイペースなレースが始まった。
100名で出走するにはコースも状態も不安がある。ふるいにかけるかの如くかなりのハイペースで一列棒状。
マトリックスは隼人を護りながら集団前方辺りで固める。また5周回ごとのスプリント賞金も熱くなる理由、各チーム本気で獲りにくる。
1回目は大久保陣(チームブリヂストンアンカー)が獲る。
積極的にアタックをかけるのは宇都宮ブリッツェン、他強豪チームが次々と仕掛けてくる。マトリックスはホセや田窪がチェックに入り吸収していく

やがて2回目のスプリント賞は岡篤志(宇都宮ブリッツェン)が獲り、またカウンターでアタックが始まり都度応戦するマトリックス。雨は小康状態となり晴れ間が出てきた。
隼人にしっかりついて集団の動きに反応しているのは土井、隼人はまだ余裕がある。
この終始緩まない激しい緩急についていけるのは限りがある。10周を過ぎた頃にはメイン集団の人数は半数をきり、ジャージの彩りも絞られてきた。
宇都宮ブリッツェンの攻撃が更に激しくなってきた、今度はアイラン、佐野を中心に応戦する。
3回目のスプリントを前に阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)が飛び出しチェックにつくアイラン。そのままポイント狙いに行くところへ入ってきた新城銀二(那須ブラーゼン)が獲り、地元応援たちの歓声が上がる。

アタック続いたままここから数名が入れ替わり8名の逃げ、マトリックスはここにホセとアイランが入る。
ホセ・ビセンテ、アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)
阿部嵩之、雨沢毅明、岡篤志(宇都宮ブリッツェン)
大久保陣(ブリヂストンアンカー)
渡邊翔太郎(愛三工業レーシングチーム)
秋田琢磨(シマノレーシング)

先頭に那須ブラーゼンが入っていないがメインは特に動かず。土井が睨みを利かせているもよう。
しかし先頭とは徐々に開き15秒の差、残り5周をきりこの短いコースでは危険なタイム差となってくる。
マトリックスは隼人勝負でここまで運んできたこともあり、最後のゴール勝負へ隼人を乗せたい。しかしメインは動かず、マトリックス自ら牽引することとなる。
既にここまでの攻防戦での消耗の色は隠せないが、ペースアップし先頭との差を詰めにかかる。

一方で先頭のホセ、アイランは引かない意思を見せるも他メンバーの協調意思は強く緩まない。やがて20周目、ラストのスプリント賞へ向けて岡がアタック、スプリント賞を獲りそのまま逃げる。
追うのはホセ、単独で追いつき2名での逃げとなる。残り3周、依然追い上げをかけるメインだが思うように協調とれずペースが上がらない。
懸命に引くマトリックス、しかし周囲に余力はないかメインの人数が減っていくのみで集団もばらけてきてしまう。

ホセらと後続とも10秒ほどに開いてきた。チームの状況と意思を確認するホセ、残り2周回、もうメインが追いつく可能性は薄い、監督からGO!サインが出る。
ラストラップを前にホセがアタック、岡を引き離し完全な独走態勢へ。しかし岡も懸命に追う、ホセ逃げ切りゴール!3秒差で岡も単独ゴール。
後続ではアイランが4位に入る。たった33名が完走という、クリテリウムでは異例の展開となった。

結果、個人総合は隼人に僅差で2位につけていたホセがトップに立ち隼人と入れ替わることに。
しかしチーム内でリーダーを争う状況は初、これも良い刺激の糧とし翌日のロードレースへ進む。


【順位】
1位 ホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ) 1時間11分46秒
2位 岡篤志(宇都宮ブリッツェン) +03秒
3位 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン) +13秒
4位 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ) +14秒
5位 鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)
6位 入部正太朗(シマノレーシング)
7位 土井雪広(マトリックスパワータグ) +15秒
8位 中村龍太郎(イナーメ信濃山形)
9位 田窪賢次(マトリックスパワータグ)
10位 岸崇仁(那須ブラーゼン)
23位 佐野淳哉(マトリックスパワータグ)
30位 吉田隼人(マトリックスパワータグ)
DNF 向川尚樹(マトリックスパワータグ)


photo by Hideaki TAKAGI