RACE REPORT

JBCF那須ロードレース

日付:
2024年04月18日
開催地:
栃木県那須塩原市那那須町役場前をスタート・ゴールとする1周7.2㎞の周回コース
距離:
108.0km(7.2km × 15周回)
天候:
雨 気温17℃
出走:
アイラン フェルナンデス, ホセ ビセンテ トリビオ, 佐野 淳哉, 土井 雪広, 安原 大貴, 田窪 賢次, 向川 尚樹

Jプロツアー第10戦(レイティングAAA)

昨日の猛暑から一変、朝からしっかり雨。。気温も10℃以上下がり17℃と非常に肌寒く、終日100%の重たい雨中でのロードレースとなる。国体でも一部使用していたコースはアップダウンを含みながらも緩やかでスピードが乗るコース。集団ゴールを嫌うチーム等、戦略的な流れを作ろうと前半から動きが出る可能性が高い。マトリックスはどのような展開であってもここはアイランで勝負をしたい。

前日のクリテリウムが予想以上に激しいサバイバル戦となったため残る疲労は隠せないが、スタートからやはり激しくアタックがかかる。攻めのシマノレーシンやチームブリヂズトンサイクリング(BS)など。集団は許さず、アタック⇔吸収の繰り返しで落ち着くことなくレースは進行するが、無駄な動きを控えようとする冷静さも窺える。

なかなか動きが決まらないままの7周目、佐野がパンク。ニュートラル対応で機材交換をするも時間を要したか復帰できない。今回7名出走のチームにとって、このダメージはかなり大きい。そんな中での8周目、集団は再び活性し始めアタックが始まる。前半から幾度もアタックをし続ける入部正太朗(シマノレーシング)をはじめに、アイランや大貴を含む9名。このメンバーの抜けには一気に集団が活性し動きが激しくなった。

アイラン・フェルナンデス、安原大貴(マトリックスパワータグ)
入部正太朗(シマノレーシング)
飯野智行(宇都宮ブリッツェン)
近谷 涼(チームブリヂストンサイクリング)
佐藤信哉(VC FUKUOKA)
織田 聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)
松田祥位(EQADS)

集団は翌9周目には先頭を吸収、しかしここでまたもシマノレーシングから横山航太、そして再び入部がアタック。反応したのは石橋学(チームブリヂストンサイクリング)、3名は協調してペースアップ。ここで集団は一旦落ち着き徐々に差が開いていく。ここで田窪が落車に巻き込まれ離脱、マトリックスは前半で5名となり厳しい状態となる。

先頭3名とは1分ほどの差を保ち射程圏内に納めた状態で周回を重ねていくが、主導するチームの動きがはっきりせず残り周回が少なくなってくる。残り3周、メインは宇都宮ブリッツェンが固め先頭を追い始める。続いてブリヂストン、シマノが固め終盤に備える。マトリックスはホセ、アイラン、土井、大貴が残っている。

残り2周回、徐々に詰めるメインはその差40秒をきろうとしており、キャッチするタイミングを計る動き。先頭からは木村がドロップするが、粘る入部と石橋の2名は踏み続けている。マトリックスはアイランへの最終体制を整えながらラストラップへ。先頭2名とは30秒をきっている。

ラストラップ、残り2kmで先頭2名は吸収され、集団でのゴール勝負へ。しかし若干長い残り2km、マトリックスはチームでの隊列が整えきれていない。上手く繋いだのはシマノレーシングとチームブリヂストンサイクリング。残り1km、ここでブリヂストンの橋本英也がアタック、反応したシマノの木村圭祐と2名が先行。メインからも各スプリンター達が一斉に自力反応を始めるが間に合わず、ロングスプリントを決めた2名が先行したままゴールラインへ、僅差を差し獲ったのは木村、橋本2位。そして抜けたアイラン、那須ブラーゼンの吉田悠人との勝負に後方から鋭く差し込んできたブリヂストンの窪木一茂が3位、アイランは5位でゴールした。常に積極的に攻め続けるシマノレーシング、心から賞賛できる見事な勝利だった。

結果、幾度も入れ替わっていたリーダーは再び宇都宮ブリッツェンの岡 篤志から窪木一茂へ。アイランはランキング3位へ後退したがポイントは更に近づき、、1~3位は非常に僅差接戦で次戦の広島大会へ持ち込むこととなる。
そしていよいよ次週からシーズン頂点の全日本選手権。整え頂点へ、そしてJプロツアーの順位UPへ備えます。

【結果】
1位 木村圭佑(シマノレーシング) 1時間25分18秒
2位 橋本英也(チームブリヂストンサイクリング ) +0秒
3位 窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング )
4位 吉田悠人(那須ブラーゼン)
5位 アイラン・フェルナンデス・カサソラ(マトリックスパワータグ)
6位 織田 聖(弱虫ペダルサイクリングチーム) +1秒
13位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
40位 土井雪広(マトリックスパワータグ)
47位 安原大貴(マトリックスパワータグ)
DNF 佐野淳哉(マトリックスパワータグ)
DNF 向川尚樹(マトリックスパワータグ)
DNF 田窪賢次(マトリックスパワータグ)

【個人総合】
1位 窪木 一茂 1366p
2位 岡 篤志 1329p
3位 アイラン・フェルナンデス 1320p


photo by Satoru Kato