RACE REPORT

JBCF修善寺ロードレースDay-1

日付:
2024年04月24日
開催地:
静岡県伊豆市大野1826 日本サイクルスポーツセンター 右回り8kmコース
距離:
80.0km(8km × 10周回)
天候:
曇り 気温6℃ 
出走:
アイラン フェルナンデス, ホセ ビセンテ トリビオ, 土井 雪広, 安原 大貴, 田窪 賢次

”ホセ・ビセンテ・トリビオが優勝!”

Jプロツアー第3戦 

マトリックスパワータグはこのJプロツアー第3戦よりシーズンイン、少し遅れたがこれより2018年度始動となる。Jプロツアーは既に沖縄で2戦を終えており総合リーダーは窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)。先行2戦のハンデは大きいが上位目指しシーズンをスタートする。

自転車競技の聖地とも言える修善寺サイクルスポーツセンターでの2連戦。今回はサーキットコース5km+TOJで使用する一部の3km(TOJは12km設定)を足した8kmコース。いずれもお馴染みの距離設定であるが、きついアップダウンが集約された8kmコースが一番キツいとも言われている。

マトリックスは間瀬、そして強靭な佐野が体調崩し5名での参戦となる。人数的に厳しいが少数ならではの連携活かしたい。そして監督も不在、“存在感示せるレースを”と土井に指示し初戦を託す。昨年も初戦の監督不在で勝利しているが・・・、今年も土井を司令塔にチーム一丸戦う。

2日前までは全国各地気温が20℃ほどまで上昇しすっかり春ムードであったが、前日降った雨が一気に気温を下げ当日は10℃ほどとかなり寒い。レース前には陽もすっかり雲に覆われ更に気温が下がり始め時折強い風が吹く。厚い雲に覆われた冬空の下レースがスタートした。

スタートからいつものように散発的なアタックがかかっているが風の影響もあるのかペースが上がっているように見えず、1周目は14分ほど。過去8kmコースでの実績は7年前で13分、集団は緩やかにも見える様子で進行している。今年もシマノレーシングの積極的姿勢は継続か、かなり動いている様子。しかしどの動きも大集団が緩やかに飲み込んでいく。集団は宇都宮ブリッツェン、マトリックスパワータグ、シマノレーシング、リーダーを有するブリヂストンサイクルが常に前方辺りに位置して静観、この状態が4周目まで続く。

5周目に入りレースは折り返し、強豪チームが少しずつ動き始める。宇都宮ブリッツェンが集団先頭を固めだしペースを上げ、集団は上り区間をきっかけに活性している。マトリックスも土井を中心に構え姿勢、6周目に入ると今度は土井がアタックをかけ揺さぶりをかけはじめる。ブリッツェンやシマノも反応、動くのは強豪チーム中心となってきた。アタック⇔吸収の繰り返しで集団割れず逃げも決まらないが、こういった動きで後方から脱落していき徐々に集団人数が絞られていく。

シマノの積極的な動きも止むことがなく幾度もアタックをし続ける。落ち着かない集団のまま8周目、単独逃げを見せる秋田拓磨(シマノレーシング)へリーダーの窪木が自らアタックをかけ集団は更に活性し始める。マトリックスはホセ、土井が常に集団前方で睨みをきかせるが、残り2周回が微妙な距離。窪木が集団へ戻ると今度は鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)がアタックをかけ、ツアー総合上位者が次々と動く。先頭の秋田へ追いついた鈴木だがここで秋田がドロップし鈴木単独で最終周回へ。既に30名ほどとなったメイン集団とは30秒ほど。ここでマトリックスが動く。

アイランを筆頭に追走開始、マトリックス勢が一気に詰めて鈴木を吸収、この動きで絞られた集団は12名、マトリックスはホセ、アイラン、土井が入っている。激しいアタック戦が始まるも抜けきれないまま勝負はゴール争いへ持ち込まれた。
ホームストレートへの上り区間を先駆けで上がってきたのはホセ、後方からシマノ黒枝咲哉、横山航太・・・一列で続々上がってくる。ホセそのままゴールへ駆け、危うく差し込む勢いの黒枝を押し切り優勝。Jプロツアー初参戦にて、そしてまたもや監督不在にて勝利!

「レース中も寒くそしてとてもハードなレースだった」とホセ、他メンバーや他チームも疲労の様子が窺える。
翌日は距離120kmと長丁場なレース。幸先良いスタートとなったマトリックスはこの勢いで翌日も戦う。


【結果】
1位 ホセ・ビセンテ・トリビオ・アルコレア 2時間22分32秒
2位 黒枝咲哉(シマノレーシング) + 0秒
3位 横山航太(シマノレーシング) +1秒
4位 岡 篤志(宇都宮ブリッツェン)
5位 窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング ) +5秒
6位 アイラン・フェルナンデス・カサソラ +6秒
14位 土井雪広(マトリックスパワータグ)
21位 田窪賢次(マトリックスパワータグ)
54位 安原大貴(マトリックスパワータグ)


photo by Satoru Kato