RACE REPORT

JBCF 東日本ロードクラシック 南魚沼大会

日付:
2024年04月19日
開催地:
新潟県南魚沼市舞台 三国川ダム周回コース12km
距離:
122km(12km × 10周回+2km)
天候:
曇りのち晴れ 気温22℃
出走:
向川 尚樹, ベンジャミ プラデス, 吉田 隼人, アイラン フェルナンデス, 安原 大貴, 田窪 賢次

Jプロツアー第18戦

”ベンジャミ・プラデスが優勝!!弟エドワード・プラデスに続き大会連覇!!”

UORA3700

AN7E7679
昨年優勝のエドワード・プラデス(現カハルーラル)

前日の借りを返すぞと意気込むロードレース。前日は熱いミーティングで士気を高めレースに備える。
初開催となる昨年はベンジャの弟エドゥ(エドワード・プラデス)が飾り、チームとしても想いのあるレースを獲りに行く!

フルコースはテクニカルな上部に極端な勾配の上り山頂で締めくくりのゴールとなる。この区間を11回上ってのゴール。
この最後の上り区間が短くも激しい勝負のポイントとなり、昨年のラストの激しさは日本のレースとは思えない光景だった。

スタートは下り区間、この勢いからそのままコース後半の上りへ入るためハイペースとなり、スタート位置も重要。
心配されていた雨は止み、晴れ間が出て路面は完全に乾いてきた。

UORB0925

スタートからアタックがかかりやはりハイペース展開。早くも先頭はベンジャ、アイランにTeam UKYO、BSアンカー、AISAN、宇都宮ブリッツェンなど強豪勢が固めペースを上げている。UORA1444
後方はどんどんバラけていき、縦長で上り区間へ入る。先頭は既に40名ほど。
3周目、4回目の上りから上部ダム湖周回でアイランが先頭を引き、集団をバラしにかかる。ここでベンジャ含む3名が抜けた。UORA1985

〔先行3名〕
ベンジャミ・プラデス(マトリックスパワータグ)
吉岡直哉(那須ブラーゼン)
ブルーノ・ゲゼ(Neilpryde – Nanshin Subaru Cycling)

3名は協調し逃げ、メインとは2分以上の差。しかしメインは落ち着かず追走への動きが活発。
やがて5名の追走が出て6周目には合流、更に2名が追いつき7周目には先頭10名。

〔追走7名〕
サルバドール・グアルディオラ、オスカル・プジョル(Team UKYO)
ジャイ・クロフォード、リカルド・ガルシア(KINAN Cycling Team)
井上和郎(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)
早川朋宏(AISAN Racing Team)
鈴木真理(宇都宮ブリッツェン)

メインにホセ、アイラン、大貴、田窪。ここには総合争う畑中勇介(Team UKYO)、増田成幸(宇都宮ブリッツェン)を含み睨み合い。UORA2763
次々と追走に抜ける動きにホセは何度も前へ行きたがるが、Team UKYOの執拗なマークから逃れられない。UORA2880
激しい攻防戦が続く中、更に続く追走への動き。この攻防で互いに消耗しており、ここへ乗るのは大貴のみ。UORA1738
前方とはどんどん差が開き2分以上。メイングループが勝負するのは難しくなってきた。

残り2周回、メイン→大貴含む追走10名→ベンジャ含む先頭10名。この構図で最終局面へかけての動きが始まる。
先頭では激しいアタック戦が始まる。序盤から逃げているベンジャも激しく応戦、やがて5名が抜け出しベンジャも入っている。UORA3244

ベンジャミ・プラデス(マトリックスパワータグ)
サルバドール・グアルディオラ、オスカル・プジョル(Team UKYO)
ジャイ・クロフォード、リカルド・ガルシア(KINAN Cycling Team)

抜けた5名は外国人選手ばかり。ペースアップで後ろを引き離し最終周回へ。
UKYO2名にKINAN2名、マトリックスは逃げ続けているベンジャ1名、不利な形勢に序盤からの消耗も気になる。UORA3377

ペース保ちながらいよいよ最後の上りに入る5名。ベンジャの表情には笑みを含んでいるように見え、落ち着いている。
激しいアタックが始まる。始めにプジョルが離れ、次にジャイが・・・ベンジャまだ残っている。
残り3名の戦い、ベンジャ、サルバ、リカルド・・・ゴールが近づいてきたところでベンジャがアタック!一抜けてゴール!!

UORA3702

ベンジャ優勝!!弟のエドワードに続き、マトリックス大会連覇!!

UORA3971
マトリックスJプロツアーの久々の勝利、この勢いのまま続く次戦最高峰の経済産業大臣旗ロードへ向かいます!


【監督のコメント】
ベンジャひとりで前で頑張ってる感あったけど、実は皆いい動きしてるんよなー。
がんじがらめで動かれへん選手もおるけど、みんなよく頑張ってくれた。兄弟優勝すごいなぁ、ウチの兄弟とは大違いや。UORA3819


【順位】
1位 ベンジャミ・プラデス(マトリックスパワータグ)3時間11分58秒
2位 サルバドール・グアルディオラ(Team UKYO)+02秒
3位 リカルド・ガルシア(KINAN Cycling Team)+14秒
4位 ジャイ・クロフォード(KINAN Cycling Team)+18秒
5位 オスカル・プジョル(Team UKYO)+24秒
6位 井上和郎(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)+2分12秒
7位 早川朋宏(AISAN Racing Team)+2分24秒
8位 パブロ・ウルタスン(Team UKYO)+2分30秒
9位 ロイック・デリアク(KINAN Cycling Team)+2分32秒
10位 初山翔(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)+2分34秒
19位 安原大貴(マトリックスパワータグ)
DNF 吉田隼人(マトリックスパワータグ)
DNF 田窪賢次(マトリックスパワータグ)
DNF 向川尚樹(マトリックスパワータグ)


photo by Hideaki TAKAGI