RACE REPORT

JBCF 東日本クラシック群馬大会Day-2

”ホセ・ビセンテが逃げ切り優勝!土井雪広2位でワン・ツー!!チーム/吉田隼人の個人ともに総合トップをキープ!”

Jプロツアー第4戦 

明日のレースは絶対に他を許すわけにはいかない。本日のDay-1ポイントの1.75倍設定、総合を大きく変えるチャンスなのだ。
また総合トップであるが故それは仕方ないことではあるが、レース主導しながら本日の負けという結果は非常に悔しい。
明日も当然トップチームの動向に合わせる展開となるであろう。ならば我等はどう誘導するか-。
ベテランの土井が反省点など細かくをチェックしてアドバイスを入れる。様々な仮説を立てながらミーティングを行う。

「ジャージが欲しいんじゃない、勝ちたいんや」と。


レースの朝、昨日より冷え込み早朝の群馬CSCは雪が舞うほどの気温。正午からのスタートだがさほど気温は上がらない予想。
天候は穏やかな快晴、この辺りの桜はちょうど今が満開見ごろ。四方に見える山々はまだまだ白い。
昨日と同様、個人/チームともに総合トップを守っているマトリックスは堂々前面に並び、レースがスタートした。

やはりスタートアタックがかかり序盤はペースが速く、ラップタイム8分台で進む。
いつもより長いレースだけに何らかのエスケープが決まるまでは動きは緩まないであろう。
すぐさま7名の逃げができここに大貴が入るが、なんと大貴が落車、直ぐに復帰しメインへ戻る。
メインは先頭を逃さず吸収し、KINAN Cycling Teamやシマノレーシングを中心に散発的なアタックが続く。やがて4周目に2名が抜けた。

入部 正太朗(シマノレーシング)
椿 大志(KINAN Cycling Team)

入部はシマノのエース、この動きはメインを容認させ落ち着かせる。長丁場のレースはしばらくこの状態で泳がせるであろうと予想。
メインもキナンとシマノが押さえ、先頭との差は3分ほどまで開いていく。
8周目にメインから8名が飛び出し追走の動き、ここへ大貴が入るが逃げチームのチェックも入り追走のペースは微妙。

安原大貴(マトリックスパワータグ)
阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)
原田裕成(愛三工業レーシングチーム)
吉岡直哉(那須ブラーゼン)
野中竜馬、阿曽圭佑(KINAN Cycling team)
西村大輝、秋田拓磨(シマノレーシング)

先頭2名→(2分ほど)追走8名→(2分ほど)メイン
メンバーは強豪それぞれ入っており睨みは効いている。この状況で固定されたままレースは進行する。

11周を過ぎレースは折り返し。淡々と進む先頭に少しずつ追走は差を縮めているがメインはまだ落ち着いた様子。
13周目で追走8名は先頭2名をキャッチ。阿部はドロップし先頭9名で先行する。メインまではまだ2分ほど、この状況がしばらく続く。

まったりとしていたメインが動きだしたのは19周目、残り4周。マトリックスコントロールでペースを上げ、ブリッツェン、キナンらと先頭を捉える体制に入る。
先頭もバラけだし20周目にはメインに吸収。この動きでメインは絞られ50名弱。ひとつになった集団をマトリックスがコントロールする。
残り2周回に入った下り区間からホセが単独アタック。メインに20秒ほどつけて心臓破り上りを一気に駆けていく。
追走をかける湊涼(シマノレーシング)を土井ががっちりチェックし押さえ、ラストラップへ。

ホセは悠々独走、その後ろは追随を徹底阻止した土井も単独でラストラップへ入る。
メインとは30秒、マトリックス万全の体制でラストラップを走りきり、ホセ優勝!!そして土井2位でワン・ツー・フィニッシュ!!


30秒後に後続30名ほどのゴールスプリント、ここを隼人が3番手で5位、総合トップを大きくリード。
マトリックスはJプロツアー初のワン・ツー、そして個人/総合ともにトップの座を更に高くし、興奮の完全勝利となった。

次戦Jプロツアーは6月、その間に大きな国内UCIレースが待ち受けている。この勢いを持って突き進んで行きます。


【監督のコメント】
昨日やられて今日は倍返しや!!
ホセが勝って隼人がリーダーキープ!

驚いたのは土井が全盛時代の脚90%戻ってきてる。
けど、収入はマトリックスやから、50%も戻ってない(泣く)、
ごめんね。。

 

【監督のコメント(2日間を振り返っての)】
昨日(Day-1)は久々にチーム右京のGMに会えてうれしかった。
でも、結果負けて3位だった。
今日(Day-2)は来てなくてさびしかった。
でも、勝てた。
ということは、あの人はやっぱり、厄○神??・・・・・

【結果】
位 ホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ) 3時間23分39秒
2位 土井雪広(マトリックスパワータグ) +9秒
3位 大前翔(東京ヴェントス) +31秒
4位 小森亮平(愛三工業レーシングチーム) +35秒
5位 吉田隼人(マトリックスパワータグ)
6位 中田拓也(インタープロ・サイクリングアカデミー)
7位 岡篤志(宇都宮ブリッツェン)
8位 中里仁(群馬グリフィン・レーシングチーム)
9位 木村圭祐(シマノレーシング)
10位 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)
35位 安原大貴(マトリックスパワータグ)
58位 田窪賢次(マトリックスパワータグ)
DNF 中川智(マトリックスパワータグ)
DNF 佐野淳哉(マトリックスパワータグ)

photo by Hideaki TAKAGI

JBCF 東日本ロードクラシック群馬大会Day-1

”吉田隼人が3位!総合リーダーをキープ”

Jプロツアー第3戦

ルビーレッドジャージを纏ってのJプロツアー第3戦。昨年から導入のTwo in one 形式はJプロツアーで定着し始めここ群馬でも2連戦。
昨年より距離も延び、レイティング設定も高いため更に激しい連戦となるであろう。特に2日目は新設トップレイティングAAAA。
1日目と2日目の取得ポイントがかなり異なるため、各チーム密な戦略を練ってくるであろう。
マトリックスは個人チームともにトップを掲げ臨むレース。真紅をより深く色付ける戦いをしてみせる。

昨年のDay-1はこのコースでは珍しい最短設定。しかし今年は120km、Day-2も132kmとハードな設定に変更。
レイティングはAAとAAAAという極端な違いもあり、Day-2獲りへの戦略もでてくる。
前夜のミーティングで宇都宮ブリッツェンが5名での参戦を知り、8名揃えている強豪はシマノレーシングのみ。
2日連戦ということもあり昨年のTeam UKYOのように積極的にレースを動かすチームは考えづらく、総合守るマトリックスが主導することになるであろう。
エース隼人でゴール勝負としたい、どのように運ぶか綿密に話し合う。

スタートは昼過ぎ14:10、もう日は傾き始めの時刻。全国的には暖かな晴天であるが、ここ群馬CSCは小高い山頂で既に肌寒い。
日暮れ近くまで3時間近く戦うレースがスタートした。

スタートからアタックがかかり、お約束の序盤ハイペース。
アタックする面々には大貴が幾度も現れる。他、山本元喜(KINAN Cycling Team)も積極的。
やがて2周目に入る頃、大貴含む3名が抜け出した。

安原大貴(マトリックスパワータグ)
秋丸湧哉(シマノレーシング)
岸 崇仁(那須ブラーゼン)

一旦は落ち着いたかのようなメインであったが思惑一致せず翌周からまたアタックの動き。
動き続けているキナン山本のアタックにまた火がつき4周目には大貴ら吸収。尚もアタックの動きが止まない。
マトリックスは集団先頭に位置し常にコントロール体制を保つ。
アタック⇔吸収を繰り返しながら6周目、西村大輝(シマノレーシング)のアタックに大貴が反応し2名で逃げる。

追走の動きには田窪がチェックで入り4名、先頭は1名追いつき3名。

安原大貴(マトリックスパワータグ)
西村大輝(シマノレーシング)
AMADORI Julien(インタープロ サイクリング アカデミー)

10周目には徐々にメインも落ち着き、先頭3名→追走4名→メイン。
追走4名は引き続けるメンバーとはならずやがて消沈。13周目には大貴らの先頭3名→(2分)メイン。
メインは完全に落ち着き、しばらくこの状態が続くがレースはもう後半。さほど休むことなくまた動き始める。
15周目へ入りメインを動かすのは宇都宮ブリッツェン、完全追う姿勢でペースを上げその差1分を切ってきた。

16周目には大貴ら先頭3名は吸収。集団は活性し再びアタック沸騰、山本をはじめキナン勢が激しく動く。
マトリックスは佐野、土井のベテランがチェックに動く。エース隼人をアイラン、ホセらとしっかり擁護しながらも周囲を許さない。
18周目、残り3周回を最終局面へ向けて破壊神の佐野が先頭に立ち、一気にペースを上げていく。

この動きで集団は半分ほどに人数を減らし、マトリックス前面をとる。しかしまだ強豪チームをフルに残した50名ほどの集団は油断ならない。
マトリックスは続々アタックに都度反応しながら先頭を固め、いよいよラストラップへ。
このまま集団スプリントへは運べそうか。宇都宮と同じく土井が隼人を連れて集団前方へ。
最後の心臓破りからバックストレートへ土井、アイラン、隼人とばっちりのトレイン。ゴールまで残り距離1kmほど、下り折り返し上り基調のホームストレートへ。

ストレート上り始めで隼人発射、先駆けて上がってくる。合わせた10名ほどで隼人の番手から伸びてきた中島康晴(KINAN Cycling Team)が交わし優勝。


隼人は3位でゴール、リーダーは守ったがやはり悔しい。

「レース仕切るのは厳しいな、今日はええとこだけもってかれたわ。明日は仕切って勝つ。」と監督。
この言葉に尽きる、明日へ向けて仕切り直す。
Day-2へ~


【監督のコメント】
Day-2へ~

【結果】
1位 中島康晴(KINAN Cycling Team) 3時間1分14秒
2位 中里仁(群馬グリフィン・レーシングチーム) +0秒
3位 吉田隼人(マトリックスパワータグ)
4位 水谷翔(シマノレーシング)
5位 岡篤志(宇都宮ブリッツェン)
6位 原田裕成(愛三工業レーシングチーム)
7位 大前翔(東京ヴェントス)
8位 吉岡直哉(那須ブラーゼン)
9位 渡邊翔太郎(愛三工業レーシングチーム)
10位 ホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ)
15位 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)
25位 土井雪広(マトリックスパワータグ)
38位 安原大貴(マトリックスパワータグ)
41位 田窪賢次(マトリックスパワータグ)
45位 佐野淳哉(マトリックスパワータグ)
48位 間瀬勇毅(マトリックスパワータグ)


photo by Hideaki TAKAGI

ツール・ド・とちぎ

ツール・ド・とちぎ2017 UCI Asia Tour 2-2
3月30日(金)~4月2日(日)全3ステージ 317km
出走6名:ホセ・ビセンテ・トリビオ、アイラン・フェルナンデス、佐野淳哉、土井雪広、吉田隼人、安原大貴


国内のUCIレースが新たに誕生した。記念すべき第1回のツール・ド・とちぎへ参戦する。
距離は短いが全てのステージがラインレースとなる設定は国内では希少。次回との2開催で栃木県全域を疾走する設定とのこと。
各地春の訪れを感じる時節ではあるが、コースを見下ろす山々はまだ白く時折冷たい息を吹きかけてくる。

コースは山間ではあるが全体には緩やかな勾配で平坦基調。距離も短く集団でのゴール勝負が予想される。
海外チームも多くなくチャンスは多い。マトリックスは好調の隼人を主軸として戦う。

チームプレゼン


【第1ステージ】
日光市~足利市の113km KOMが2回、HSが1回
天候:曇り 気温12℃

スタートからパレードを含みながら下る基調のコースで、レースがリアルに動き出したのは20km地点辺り。
距離もステージも短いため秒の争いを意識してアタックがかかり始める。
なかなか決まらないまま1回目のKOMへ向かう集団だが、KOMへ向けて激しく活性。
チーム右京のサルバドール・グアルディオラ、キナンサイクリングチームのジャイ・クロフォード、トマ・ルバら外国人を中心に激しくアタックがかかりKOMを抜けるとそのまま下りへ。
縦長になった集団はそのまま先頭14名が抜け、マトリックスからはホセと土井が入る。この14名はかなり有力なメンバーで有力チームはそれぞれ乗せている。

ホセ・ビセンテ、土井雪広(マトリックスパワータグ)
鈴木譲、岡篤(宇都宮ブリッツェン)
西薗良太、鈴木龍(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)
ジャイ・クロフォード、トマ・ルバ(キナンサイクリングチーム)
畑中勇介、サルバドール・グアルディオラ、エゴイツ・フェルナンデス(チーム右京)
ベンジャミン・ヒル、マリオ・ヴォクト(アタッキ・チーム・グスト)
ショーン・ホワイトフィールド(オリヴァーズ・リアル・フード・レーシング)

メインとのタイム差は1分前後、まだ射程圏内でいずれ捕まえ一気に集団ゴールへの展開か・・・と予測する。
ストロングなメンバーの先頭グループは快調ペースで進み、やがて80km地点を超えて2回目のKOMが近づいてくる。
予想よりメインの思惑が協調しない、殆どのチームはゴール勝負も狙えるメンバーを先頭に送り込んでいる。
乗せてないのは那須ブラーゼン、懸命にメインを牽引し追う姿勢を見せる。
マトリックスは隼人勝負としたいため捕らえたい。BSアンカーとともに協調するが他のチームは協調せず思うようにペースが上がらない。

やがて2回目のKOMへ向け、先頭はアタックがかかり活性、更にタイム差を広げていくことになる。
残り10kmほどでタイム差は1分45秒。逃げ切りが濃厚になってきた。
メインの動きは徐々に先頭へ委ねる姿勢が強くなり追う動きが緩んでくる。引き続けているのは那須ブラーゼン。

HSを超え残り5km、先頭グループではアタックがかかり始める。マトリックスはホセと土井へ勝負を委ねる。
仕掛け合いながらゴール手前で抜け出たサルバドールが4秒抜けでゴール。反応した後続のスプリントからホセが4位でゴールした。
メインはなんと2分以上も開いてゴール。予想を覆す大差がつき総合争いは既に絞り込まれたような第1ステージとなった。
マトリックスはホセ、土井が先頭で高順位となり、チーム総合は2位につけ先ず先ずの初日となる。


〔ステージ結果〕
1位 サルバドール・グアルディオラ(チーム右京) 2時間16分4秒
2位 岡 篤志(宇都宮ブリッツェン) +4秒
3位 ベンジャミン・ヒル(アタッキ・チーム・グスト)
4位 ホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ)
5位 畑中勇介(チーム右京)
6位 エゴイツ・フェルナンデス(チーム右京)
7位 ジャイ・クロフォード(キナンサイクリングチーム)
8位 鈴木龍(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)
9位 土井雪広(マトリックスパワータグ)
10位 トマ・ルバ(キナンサイクリングチーム)
19位 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)
49位 佐野淳哉(マトリックスパワータグ)
61位 吉田隼人(マトリックスパワータグ)
62位 安原大貴(マトリックスパワータグ)


〔個人総合〕
1位 サルバドール・グアルディオラ(チーム右京) 2時間16分4秒
2位 岡 篤志(宇都宮ブリッツェン) +6秒
3位 ベンジャミン・ヒル(アタッキ・チーム・グスト)+7秒
4位 ジャイ・クロフォード(キナンサイクリングチーム)+13秒
5位 ホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ)+14秒
6位 畑中勇介(チーム右京)
7位 エゴイツ・フェルナンデス(チーム右京)
8位 鈴木龍(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)
9位 土井雪広(マトリックスパワータグ)
10位 トマ・ルバ(キナンサイクリングチーム)


〔チーム総合〕
チーム総合成績
1位 チーム右京 6時間48分20秒
2位 マトリックスパワータグ +2分5秒
3位 アタッキ・チーム・グスト


【第2ステージ】
茂木市~那須町の101Km KOM1回、HS2回
天候:曇り時々雨 気温7℃

山間のコースでアップダウンは一番多いステージ。しかしそれほど極端でもなく、やはり最後は集団ゴールスプリントを予測する。
マトリックスは隼人の主軸は変わらず、そして総合5位ホセは総合上位を狙いポジションアップを目指す。チャンスは幾つもある。
天候は極端に変化し気温がかなり低くなる予想、そして雨。。。厳しい一日となりそうだ。
夜半降り続いていた雨は上がりほっとする小康状態。しかし雲は重く低くかなり寒い。ゴール地点の那須高原は更に気温は低いだろう。

スタートから激しくアタックがかかり、キナンサイクリングチームの積極的な動きが目立ち集団を引き倒している。
この動きで早々から20名強の逃げが出来る。マトリックスはここにホセ、土井、アイランが入る。
まだ人数を絞りたい動きが止まらない。キナンやBSを中心に緩めることなく集団を引き倒し、幾度も分断しながら人数が減っていく。
30km地点あたりで集団は大きく分断し、マトリックスはホセとアイランが残り人数13名。

ホセ・ビセンテ、アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)
ジャイ・クロフォード、マルコス・ガルシア、山本元喜(キナンサイクリングチーム)
増田成幸、鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)
鈴木龍、石橋学(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)
ベンジャミン・ヒル、ティモシー・ガイ(アタッキ・チーム・グスト)
マラルエデヌネ・バトムンフ(トレンガヌ・サイクリングチーム)
野本空(明治大学)

ここにチーム右京が入っていない、しかし昨日の逃げメンバーが多数含まれ総合争う意図は一致。協調してペースを上げながらHSへ。
アドバンテージを持つメンバーでのボーナスタイム争い、ベンジャミン・ヒル、鈴木譲、ジャイ・クロフォードの順で通過し、バーチャルリーダーはベンジャミン・ヒルへ。
マトリックスも同じ圏内に立つホセが入り、タイム差を持って逃げたいところ。アイランがつき力強くローテーションに加わる。

KOMを超えメインとのタイム差は2分近く、2回目のHSも激しく争い、ヒル、バトムンフ、ジャイの順で通過。
残り10kmほどでタイム差は1分45秒。メインでは右京を中心に懸命に引いているが差が縮まらない。
本日も逃げ切り濃厚となってきた。マトリックスはホセに好調のアイランがついている。

先行13名はゴール勝負へペースアップ、キナンやグストが揺さぶりをかけながらも集団のままスプリントへ。
獲ったのはトレンガヌのバトムンフ。マトリックスはアイラン4位、ホセ6位でゴールした。
普段とは異なるアイランの熱い走りに監督は高揚、明日へ向けての手応えを感じている。
そしてホセは総合4位、3位の鈴木譲とは1秒差。秒差争いはトップ4名に絞られ表彰台が近づいてきた。

〔ステージ結果〕
1位 マラルエルデネ・バトムンフ(トレンガヌサイクリングチーム) 2時間23分43秒
2位 ベンジャミン・ヒル(アタッキ・チーム・グスト) +0秒
3位 ジャイ・クロフォード(キナンサイクリングチーム)
4位 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)
5位 大久保陣(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)
6位 ホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ)
7位 鈴木譲(宇都宮ブリッツェン) +1秒
8位 増田成幸(宇都宮ブリッツェン)
9位 マルコス・ガルシア(キナンサイクリングチーム) 
10位 山本元喜(キナンサイクリングチーム)
16位 吉田隼人(マトリックスパワータグ)
24位 土井雪広(マトリックスパワータグ)
29位 安原大貴(マトリックスパワータグ)
59位 佐野淳哉(マトリックスパワータグ)

〔個人総合〕
1位 ベンジャミン・ヒル(アタッキ・チーム・グスト) 4時間39分32秒
2位 ジャイ・クロフォード(キナンサイクリングチーム) +12秒
3位 鈴木譲(宇都宮ブリッツェン) +18秒
4位 ホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ) +19秒
5位 サルバドール・グアルディオラ(チーム右京) +1分10秒
6位 岡篤志(宇都宮ブリッツェン) +1分16秒
7位 鈴木龍(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) +1分24秒
8位 マリオ・ヴォクト(アタッキ・チーム・グスト)
9位 トマ・ルバ(キナンサイクリングチーム)
10位 土井雪広(マトリックスパワータグ)


〔チーム総合〕
1位 キナンサイクリングチーム14:11’19”
2位 マトリックスパワータグ +0’55”
3位 宇都宮ブリッツェン +0’57”


【第3ステージ】
矢板市~宇都宮市の103km KOM1回、HS2回
天候:快晴 気温14℃

チーム面々は皆好調、まだ決め手はないがよい十分狙える位置づけである。
そして最終ステージは明らかな平坦でゴールは先日勝った宇都宮クリテ会場。今度こそ集団ゴールだろう。
ここを狙ってくるのはトラック選手中心という平坦強いオリヴァーズ・リアル・フード・レーシングだと予想しマークを決める。
もちろん隼人で勝負、そしてホセの総合、チームの総合、とにかくポディウムを目指そうと皆で固く誓い合う。

最終日にしてやっと天候回復し気温も上昇、気持ちの良い快晴でスタートを迎える。

スタートからアタック戦、BSアンカーが激しく責め、キナンも加わり集団を揺らす。
しかし集団もどの動きにもシビアに反応し逃がさない。常に一列棒状で落ち着く間もないハイペースが続く。
序盤にある1回目のHSも争奪戦、激しくスプリントがかかりホセも狙いに行くが3位通過。
鈴木譲が1位、ジャイ・クロフォードが2位、総合3位の鈴木とタイム差が開いてしまう。

集団はアタックの度に分裂するがすぐにまたひとつ。アタック⇔吸収が止まらないまま進行する。
動きの中心は変わらずBSアンカー、50km辺りレース折り返し地点でBSアンカーの石橋学が単独で逃げ始める。
メインはこの逃げを容認し、集団の動きはやっと沈静してくる。
リーダーのグストが集団コントロールし、先頭との差は1分を超えていく。

石橋との差は一時2分近くまで開くが、メインは冷静に見据えて淡々と進んでいく。
残り20km辺りから、ステージ狙いのオリヴァーズがコントロールに加わり、集団のペースを上げていく。
マトリックスもこの動きはチェックしながらも動き始めるタイミングを見計らう。
ところが下り区間で大貴が落車に巻き込まれてしまい痛い離脱。集団はペースを上げていく。

残り10kmを切り、石橋との差は1分を切る。マトリックスも前方へ移動しコントロールへ。
そして先頭固めるオリヴァーズ隊列に佐野が加わり、先頭で更にペースを引き上げながら捕えるタイミングを見計らう。
落車した大貴も集団に合流しチーム全員が揃った。
残り4kmで石橋は吸収、佐野がいる辺りにマトリックスは集まりオリヴァーズの番手へ、戦略どおりの態勢へ進めていく。

集団の位置取り争いも激しい。しかしオリヴァーズの壁は鉄壁で先頭を固めたまま。
マトリックスは狙いどおりその後ろ右側に位置し、土井から発射台アイランを用意しながら隼人を誘導する。
しかし、これが勝敗を分ける大きなトラップ(罠)となってしまう。

最終コーナー手前で車両誘導の右ルートへ先頭数名が流されてしまい、番手のマトリックスは遮断された状態。
混乱した集団から抜けた者でのゴールスプリントへ。
チーム右京のエゴイツ・フェルナンデスと畑中勇介がワンツー、マトリックスはアイラン7位が最高位となった。

様々な思いが残る最終ステージとなってしまったが戦略どおりに運べていたたことは確か。ホセ、土井がUCIポイントを獲得した。
次戦へ向けて進みます。


〔ステージ結果〕
1位 エゴイツ・フェルナンデス(チーム右京)           2h19’34”
2位 畑中勇介(チーム右京)
3位 ベンジャミン・ヒル(アタッキ・チーム・グスト)
4位 徳田匠(鹿屋体育大学)
5位 鈴木龍(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)
6位 モハマドシャルウ・マットアミン(トレンガヌサイクリングチーム)
7位 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)
8位 マリオ・ヴォクト(アタッキ・チーム・グスト)
9位 土井雪広(マトリックスパワータグ)
10位 柴田雅之(那須ブラーゼン)
12位 吉田隼人(マトリックスパワータグ)
15位 ホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ)
27位 安原大貴(マトリックスパワータグ)
50位 佐野淳哉(マトリックスパワータグ)


〔個人総合〕
1位 ベンジャミン・ヒル(アタッキ・チーム・グスト)      6h59’02”
2位 ジャイ・クロフォード(キナンサイクリングチーム)    +14”
3位 鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)              +19”
4位 ホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ)        +22”
5位 サルバドール・グアルディオラ(チーム右京)       +1’14”
6位 岡篤志(宇都宮ブリッツェン)              +1’20”
7位 畑中勇介(チーム右京)                 +1’22”
8位 マリオ・ヴォクト(アタッキ・チーム・グスト)       +1’27”
9位 鈴木龍(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)   +1’28”
10位 土井雪広(マトリックスパワータグ)
15位 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)
34位 吉田隼人(マトリックスパワータグ)
36位 安原大貴(マトリックスパワータグ)
52位 佐野淳哉(マトリックスパワータグ)

 
〔チーム総合〕
1位 キナンサイクリングチーム  6h58’42”
2位 マトリックスパワータグ +0’55”
3位 宇都宮ブリッツェン +0’57”


photo by Hideaki TAKAGI

JBCF 宇都宮ロードレース

“吉田隼人が2位!チーム個人ともに総合リーダーに立つ!!”

Jプロツアー第2戦 

開幕戦勝利の喜びの中、監督もやっとチームへ合流し再び皆で喜びを分かち合う。
チームの士気は高まりよい雰囲気、「このまま連勝するぞ!」
翌日のロードレースは全く別物、各チーム明日は上り強い脚質の選手をエースとして戦略を立てるだろう。
マトリックスとてそれは同じ、周囲はホセ、土井をエースとして予想するであろう。もちろん間違いではない。

しかし、隼人のジャージは守りたい。ところがクリテリウムはツアーとしてはエキシビジョン的な設定であるため、ツアーポイントが低いのである。
本格的なポイント設定はこのロードレースから。このリザルトで全てランキングは変わってしまう。
この上り戦的なレースで3位以内に入らなければリーダーは奪われてしまう、厳しい現実。
監督は確信している「今の隼人なら絶対イケる、優勝もできる」と。
”エースは隼人”チーム一丸で明日も獲りに行く。

当日も快晴、更に朝から温かい。
総合リーダーの隼人は華々しく紹介を受けてスタートライン中央に立つ。(このジャージは絶対に離さない)
パレードを終え、レースがスタートした。

散発的なアタックがかかるも大きな動きには至らず、淡々とレースが進行する。
約9分ほどで周回する中、ついていけない者は後方から落ちて行き徐々に人数が減っていく。
前方で動きを見せるのは前日同様、KINAN Cyclimg Team、シマノレーシング、愛三工業レーシングチーム。
マトリックスは大貴、田窪、佐野が、宇都宮ブリッツェンも落ち着いて様子を見ながらも、都度反応して阻止にまわっている。

残り3周回辺り、土井を中心にマトリックスは前方へ出て行く。反応したかのように宇都宮ブリッツェンも前方に出てきた。
チームを巧みに牽引する土井の動きにはかなり敏感に反応している様子。そして佐野が引き伸ばしを計る。
残り2周、先頭はマトリックスと宇都宮ブリッツェンとの仕掛け合いとなってきた。
土井のコントロールにアイランとホセが隼人を擁護している。隼人の表情には余裕がある。
ペースは上がり集団分散するが、短い周回での緩急に集団はなかなか切れず、またひとつのままラストラップへ。

激しいアタックを繰り返しながらも決まらず集団のまま最後の上り区間へ。
集団コントロールはマトリックスとブリッツェンが争いながら前を取り合い、予想外の集団ゴールとなりそう。
土井が隼人を牽引して前方へ、ペースアップした上りは縦長、前方には隼人、増田成幸(宇都宮ブリッツェン)と吉岡直哉(那須ブラーゼン)

土井の牽引で隼人前へ

残り300m辺りで隼人と増田が牽制気味になった一瞬を突いて吉岡がアタック。
即座に反応するも追いつけず、吉岡そのまま先行し優勝。隼人2位、続く増田3位。
ここまで好展開で進めれたのなら優勝したかったが、隼人は上れる強さもしっかりと見せてリーダーをキープ。ルビーレッドジャージを更にフィットさせた。
「今日は僕より強い人がひとりいたんだ。」と隼人。また彼が一番強い別の日へ向けてのひと言であろう。

この後、今季初のUCIレース「ツール・ド・とちぎ」へ向け、チームは更に上げて行きます。


【監督のコメント】
絶対勝てると思ったけど、今季Jプロ登録しなかった例のチームのGMが来たので、みんなびびって脚がすくんだ。
あ~、いてなかったら勝ったのに・・・

【順位】
1位 吉岡直哉(那須ブラーゼン)          1h42’49”
2位 吉田隼人(マトリックスパワータグ)        +01”
3位 増田成幸(宇都宮ブリッツェン)          +02”
4位 岡篤志(宇都宮ブリッツェン)
5位 西村大輝(シマノレーシング)           +03”
6位 野中竜馬(KINAN Cycling Team)          +04”
7位 早川 朋宏(愛三工業レーシングチーム)       +07”
8位 横塚 浩平(LEOMO Bellmare Racing team)     +09”
9位 ホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ)     +12”
10位 谷順成(VICTOIRE 広島)             +13”
17位 安原大貴(マトリックスパワータグ)
32位 土井雪広(マトリックスパワータグ)
39位 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)
47位 佐野淳哉(マトリックスパワータグ)
56位 田窪賢次(マトリックスパワータグ)
65位 中川智(マトリックスパワータグ)


photo by Hideaki TAKAGI

JBCF 宇都宮クリテリム

”吉田隼人が開幕戦勝利!総合リーダーに立つ!!”

Jプロツアー第1戦 

2017年シーズンが始まる。開幕はいつもの宇都宮、コースも設定も全く同じ。
しかし、今年はここに翌日のロードレースが追加されいきなりの連戦。クリテリウムとは対照的なアップダウン豊富なレースが用意されている。
マトリックスは日が昇る頃に出発し~日が沈む頃に到着する大遠征からのシーズンイン、そして諸事情により初戦は監督不在。

前晩、チームは入念に打ち合わせをする。監督からは電話で「あれがあーなった場合はあれだから・・・」と土井にレース流れの細かな指示が入る。
各チーム開幕へ向けて海外レースや合宿で整えてきており、特にこの宇都宮をホームとする宇都宮ブリッツェンは手強い。
マトリックスも直前まで合宿を行い、各々の力量や調子などを確認し合い整えてきた。チーム連携は上々問題ない。
エースはもちろん隼人、誰もが注目選手として挙げる名スプリンター隼人で勝負する。

今年も天候に恵まれ見事な快晴、放射冷却でかなり冷え込む朝だったが気温上昇し日中は15℃。春らしい2日間となった。
年明け初顔合わせとなる開幕戦では年始の挨拶を交わし合うのが恒例。またこの面々と1年間を戦い合う。
各チームおろしたての新ジャージの光沢が眩しい。選手の顔も入れ替わり、これが初陣となる新人もいてどことなく初々しさ漂う。
マトリックスは同じメンバーでの2シーズン目、互いの理解度も上がりその連携力を武器として戦う。

ポディウムサインにて

先ずは予選⇒決勝、2組に分かれた各70名ほどから50名が勝ち上がり決勝進出。
予選はたったの5周、即決に近いレースとなる。とにかくアクシデントを避け先へ進もう。

[予選1組]ホセ、アイラン、土井、田窪
[予選2組]佐野、隼人、大貴、向川

いずれもチームで固め安全に予選を通過し、全員が決勝進出を決めた。強豪チームは全て残っている。

[決勝]
(話し合った戦略どおりで)談笑しながらもその瞳の奥から強い鋭さが窺える選手たち。
多くの観客で賑やかで華やかな会場、飛び交う声援の中、号砲とともに落ち着いた様子でスタートしていった。

決勝も20周と段階的な動きで進めるほどの時間ではなく、早々決めを狙ってのアタック戦。
予選とは大きく異なる猛ハイスピード、各チームアタックをかけるが決まらずペース緩むことなく周回を重ねて行く。
マトリックスは集団の中前方辺りに位置し、危険な先行の動きには佐野、大貴、田窪が反応して潰しにかかる。

前の動きに反応する田窪


積極的に仕掛けているのは愛三工業レーシングチーム、KINAN Cycling Team、シマノレーシングで油断はできない。

大きな動きが全く決まらないままレース終盤、残り3周をきっても集団の人数は絞られない。
機関車トーマスとも言われる佐野がここで先頭に出てペースアップ。集団を引き伸ばしにかかる。

集団を引き伸ばす佐野


ここからが位置取り戦、キナン、愛三、シマノが代わる代わる先頭で隊列を組み、マトリックスはその番手を外さない。

縦長の集団はラストラップへ。ここで先頭は愛三列車、その次に向川、大貴、田窪の高位置でホームストレートを通過しバックストレートへ。
そこへ宇都宮ブリッツェンが上がってくるがマトリックス崩さず本命列車の土井へ繋ぐ。

本命列車の土井へ

「土井選手が出てきたら他の選手はなかなか出れないんですよね~」と実況席からの解説のとおり、
土井が得意の集団捌きで隼人を連れて列車完成。ラスト500m辺りまで牽引し今度は発射台アイランへ繋ぐ。
(もらった)と隼人。
最終コーナを抜け完璧なアイラン発射台から隼人が発射。大きく伸び、更に伸び上がるかのように後方を大きく離し圧巻のゴール!
華麗と言っても過言でないほどの、伸びやかで鮮やかなゴールスプリント勝利。うれしい開幕戦勝利、そして久々のJプロツアー勝利。

更に初戦勝利で総合リーダーのルビーレッドジャージも獲得。隼人は初のJプロツアーリーダーに立つ。
「キツかった。でも今日はたまたま僕が一番強かっただけ。別の日には違う人がそうなるのかもしれない。」と隼人。
しかしその眼光には強さが漲っている。

-翌日へ続く-

【監督のコメント】
計算どおり!

【順位】
1位 吉田隼人(マトリックスパワータグ)  1h19’41”
2位 雨乞竜己(KINAN Cycling Team)
3位 住吉宏太(愛三工業レーシングチーム)
4位 水谷翔(シマノレーシング)
5位 鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)
6位 渡邊翔太郎(愛三工業レーシングチーム)
14位 ホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ)
15位 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)
31位 安原大貴(マトリックスパワータグ)
39位 田窪賢次(マトリックスパワータグ)
70位 土井雪広(マトリックスパワータグ)
77位 向川尚樹(マトリックスパワータグ)
81位 佐野淳哉(マトリックスパワータグ)

photo by Hideaki TAKAGI